ミュージカル【ミス・サイゴン】

帝国劇場本日のエンジニア本日のキム役 (8月3日)

もう過ぎてしまいましたが、7月31日は、本田美奈子.ちゃんの誕生日でした。
ちょうど7月から再上演がはじまった、帝国劇場のミュージカル【ミス・サイゴン】。
7月30日から一週間、本田美奈子.ウィークだということなので、観に行きました。

本日のキャスト
美奈ちゃんは出てないけど、やっと観にこられたよ、【ミス・サイゴン】...。
当時もロングラン上演だったのに、隠れファン(?)でありながら、ついに一度も観に行けなかったのでした。
当時、バイト先に俳優の卵だった方がいて、【ミス・サイゴン】の本田美奈子すごくいいよ〜、何度も観に行ってるよ、と話を何度か聞いて、行こうと思った日のチケットを探したりするといつも売れきれ、だったりして。
ミュージカルを観に行ったことのない私には、なんだかものすごく敷居が高くて、結局【ミス・サイゴン】に限らず生前の美奈ちゃんの舞台を見そびれてしまった。

それでも気になってはいたので、10年前にニューヨークでブロードウェイ版の本家【Miss Saigon】を観ました。
でも、ハーフプライスのブースに長時間並んでチケット買ったり、異国の地・しかも初めてやってきたニューヨークで治安だとかに対しやたら緊張してたりしてたものだから、上演が始まったらどっと疲れがおしよせてきて、たぶん半分以上寝てしまった。
そして英語だから、ほとんど何も分からずに終わってしまった。
(半額でもチケット代はじゅうぶん高かったのに...。ああ、なんたることだ...。)


美奈ちゃんコーナー開演前のロビーでは、あちこちに設置されたモニターで、美奈ちゃんが歌っている「命をあげよう」などが流れていました。
トリ肌。
今日、美奈ちゃんがかつて演じていたキム役は、笹本玲奈さん。
さて、笹本ヴァージョンはどんなでしょうね。


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今日は、全部寝ずに観られたよ!
よかったですよ!

前半、下着丸見えシーンやキスシーンといったお色気系のシーンが続いてすごくびっくりしてしまったけれど。美奈ちゃん、「Minako with Wild Cats」なんてケバイ女性ロックバンド活動して尻すぼみして、演歌歌手に転向するだとか報じられた後にこのミュージカルに出てたことを思うに、ものすごい変貌ではないか。
アイドルだった人がこれを突然演じるには、(名作だとはいえ)相当勇気が必要だったのでは。

出演が決まった直後に雑誌に掲載されていたインタビューで「パンツ見えてもへっちゃら。キムになりきります!」と言ってたけど、そうか、こういうことだったのか、と記事を読んでから15年近くもたって、ようやく彼女が語っていた内容が、腑に落ちました(爆)。

(今回、キム役は笹本さん以外にも3人いて、そのうちソニンや知念里奈も元アイドルみたいな方でしょ、みんなチャレンジャーだね、すごいね、と話のそれたところで感動した。
だけど、【ミス・サイゴン】で美奈ちゃんのキャリアは大きく変わったから。
キム役のそれぞれの方たちのチャレンジが実を結ぶことを、願わずにはいられません。)

笹本版キムは、美奈ちゃんの「命をあげよう」に比べると野太い感じがした。
でもそれは個性が違うということであって、やっぱり素晴らしい。
そして、美奈ちゃんの魂が舞台にいて、見守ってるような気がしました。

ミュージカルって、生演奏で、全編歌で構成されてるんですね。
映画本編の筋とは関係ない映像や歌詞で展開されることが多い「インド映画のミュージカル」とは、全然別物(笑)。
歌だと、普通のせりふよりも真剣に耳を傾けないと何を言ってるのかわかりにくいもので、出演者も真剣なら、観客も真剣勝負というか。
セットも小気味よくどんどん歌いながらチェンジしていくし、すごい、大作の舞台ってこんなすごいんだわ、と圧倒されました。
(ニューヨークでも、観てるはずなのに、おいおい、という感じだけれども...。)

終わったら、どっと疲れたけれども、生っていいわ。ライブっていいわ。

映画も映画館で観るのが最高。
コンサートや舞台も録画ではなく生のものは、生じゃないものとは雲泥の差。

これからも、機会があればいろいろ見てみたいです。

日本のものも、観たいなあ。
「能」とか?