クイーン・ハリシュ ダンス公演@驢馬駱駝


4月に観た【ジプシー・キャラバン】という映画
チラシの下部にも印象的なアイメイクの写真で登場している、インド・ラージャースターン出身の女形ダンサー クイーン・ハリシュくん。

いつか本物のダンスを観てみたいと思っていたけど、こんなに早く来日公演が実現。
いそいそと映画を観たことのある3人で出かけて観てきました。
っていうか、気合を入れて開場1時間前に会場に行ったら一番乗りで、最前列どまん前で観ることができました。しかも、ステージと客席との段差もなく、汗も飛んできそうな至近距離。
(早く行ったおかげで、メイク前のハリシュくんも見かけて、うれしかったわあ〜♪)

生活のために、少年の頃から女形としてのダンサーの道を選んだハリシュ。
生活のためにはじめたとはいえ、アーティスティックなものに対する考え方とか、観客に観てもらってこそのダンスであるとか、すべての立ち振る舞いがとにかく美しくて、踊りのひとつひとつの仕草にハートがありました。

Queen Harish
今回のソロ・パフォーマンスは、ベリーダンス系の団体の方々が企画されたようです。
(関係者のご尽力、感謝いたします!見られて感激の嵐です〜。)
前座の方や観客の大多数はベリーダンス繋がりだったようです。

100人収容のスペースに超満員。前売りでチケット完売だったそう。
(ボリウッドとベリーの繋がりはイマイチピンとこないけど、確かにボリウッドってベリーダンスのような衣裳でよく踊られたりするような?
でも、【ジプシー・キャラバン】観ちゃうと、コラボするならどっちかというとフラメンコと観たかったような気も...。)

1018_ステージ横の窓からは夜景1019 ドーム状の天井1020_ステージ1021_ステージに撒かれたバラ

前座の方(ちょっと多すぎ...)が登場した後、ドアから覗き見するような仕草をしてハリシュ登場。
もう、のっけから、あのインド舞踊独特の、眉の動き、目の動き、流し目!
踊りながらわざといろんなお客さんと目を合わせるのだけど、最初のほうで私の方を見たのだ。
きゃー、のっけから彼女(彼)の目にやられました!
色気ありすぎ。
オーラありすぎ。

彼はラージャスターン系なサリー姿で踊り、映画でも見せた得意の膝を使ってステージを旋回するのだけど、膝がステージに着地する音がまるで聞えない!
旋回するときに舞うサリーやヴェールが風を起こしてシュンシュン鳴っているのがかすかに聞えてくるだけ。
あれだけの大きく激しい動きだというのに、いったいこれはどういうことだ!
(インド映画やインド古典舞踊でも、この立ち膝旋回の動きは何回か見た記憶があるけれど、ハリシュのは、とんでもない神がかりの域でした。)

彼が舞うときにおきるヴェールの風を最前列で受けていて、何故だかとても幸せを感じた。
(後で隣にいたShaheenさんと話ししてもやっぱり幸せを感じた、ラージャスターンの風を感じた気がしたと言ってた!きっと他の観客のみなさんもそれに近い気持ちだったと思う...。)


彼がこの日踊ったのは、ボリウッドソングにあわせてラージャスターンのフォークダンスのフレーバーが感じられるムービーダンス。
南インド映画を多く観てる私には、知らない曲ばかりだったけれど、目の動き、表情の豊かさ、力を入れてないようでいて指先まで完璧に意識がいきとどいた美しい動き、観客を楽しませようというサービス精神旺盛さが現れる時にカラダをはったアクション。
(火を使ったダンス、ガラスのコップを足で割って踊るダンス、ブリッジしてステージに置いたバラや指輪をくわえて起き上がったり... 指輪をまぶたで挟んで取った後に、それだけでもびっくりなのに、指輪をまぶたから外した瞬間にウィンク!キュートすぎ。)


旋回するときに、さわやかな風を起こすけれど、舞うヴェールやアクセサリーがまったく私たちにぶつかったりしない。
とても高い技術と熱いハートを持った、稀有なダンサーさんだと思いました。

私もアマチュアだけど時には、インドムービーダンスだったり、バラタナティヤムを踊らせていただくことがあるけれど、自分の名前を前面に出して世界を渡り歩くプロって、こんなにも違うんだな〜と感激しまくり。
今まで日本で見たインド系のダンスで、古典・ボリウッド(orインドムービーダンス)を問わず、ハリシュのパフォーマンスが圧倒的に楽しくて感動した。
というか、見た後にこんなに幸せ感が広がったのって初めて。(宗教ちっくなものではなくてね。)

1056_クイーンの選んだ人とところでうちのダーリンが途中、彼女に手招きされて(その指の動かし方がこれまた妖艶でステキ)、即興で彼女のパートナーをつとめて一緒に踊ったのです。ダーリンもインド映画やダンスを見慣れてるだけあって、結構眉毛の動かし方とかハリシュと合ってて、おおおおお!と身内ながら感動しました(笑)

ああ〜、公演中は撮影禁止だったのが、すっごく残念。

(エンディングは撮影OKだったので、夢中で録画しちゃったわ♪)

1054_ヘナ中1058_ヘナ

かえり、ハリシュくんにヘナしてもらっちゃいました♪
1000円。直接彼に支払うのがなんか可笑しい。
(というか、ひったくるように1000円札を受け取ったぞ!)
ちょっと守銭奴のような一面も見せたのですが(笑)、それだけ、ダンスでトップダンサーにのぼりつめていくこともそうだし、インドでもおそらくはカーストだったり、女装してダンスをすることだったりで差別などいろいろつらい中で乗り越えて生き抜いてきている、ということなのかも。
それでいて、ステージではあんなにも幸せを振りまいたんだから、すごいよ。すごい。

ハリシュを日本に招聘してくれた会社さんのページで、いろいろレポが載ってました。
ハリシュの「執念」
クイーン・ハリシュ@驢馬駱駝
インタビュー ← このコメント読むと、だから見ていて幸せになったのか〜、と大納得。

すばらしいショーを、ありがとうございました!
また日本に来てね!