(シンガポール旅行'08 第2日目〜8月30日その4)

レストラン・ムットゥでのお食事後、JBのインド人街をあんまり時間がないのでサクっと散策。
街中で、BGMが聴こえてくるときは【Kuselan】のサントラかな〜？と想像したりしてたのだけど、全くそんなことはナシ。
いろんな所から聴こえてきたのは、昨年前半の大ヒット、ヴィジャイの【Pokkiri】!
何故、1年以上前の...？　リミックス盤でも発売されたばかりなのかな。

それから、今まで南インド系DVD屋をのぞくと、日本人と見るや「スーパル・スタール！ラジニカーント！ニュームービー！！！」とか言ってラジニの新作を勧めてくる店員さんが多かったのに、今回どこのお店も「クセーラン」を口にしない。

う〜ん...。
店先にKuselanのポスターは貼ってあっても、Kuselanブームは終わってるのね。
7月31日（or8月1日）公開で、まだ1ヶ月も経ってないというのに。

インド人街の中の映画館、Broadwayの前も通ってみたけど、ラジニっぽいものは掲示してないのう。
（昨日公開の、【Dhaam Dhum】を上映中。）

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14時も回ったので、ぼちぼち移動することにする。
パーリングモールは、近くに公共交通機関がなさげ。
こればかりは、タクシーで。
仮にバスがあったとしても今から探して乗って間違えたりしたら、間に合わんしなんのためにJB来たのかわからんよ。

タクシーをどこで拾えばいいかな。流しのタクシー止めたら、ボッたくられたりしないかな。

ヒンドゥー寺院の前に、タクシーが数台止まっている。

お、あそこで乗れば、きっとドライバーはインド人だ！

「パーリングモールにある、シネプレックスに行きたい。【Kuselan】を観に行きたいんだけど」と声をかけた。
おじちゃんはビックリしていたけど、「ここからかなり遠いぞー。RM15するぞ。いい？」
もちろん、と応えると、
「日本のラジニファンかー！よく来たな。」と、どんどんノリノリに。

パーリングモールは、ほんとにかなり遠かった。
車は途中ほとんど停止することもなしにびゅんびゅん飛ばして走って、20分以上かかった。

RM15（約500円）でこんなに遠くまで来ちゃうもんなのね。

走行中、ずっと運転手のおじさんとおしゃべり。
彼はカマルハーサンの大ファンらしい。
「ラジニもいいが、カマルがまたいいんだ。【Dasavatharam】観たか？まだ観てないのか。
あれは今年の映画の中でも最高だ、うんぬん...」

【Kuselan】はまだ観てないんだって。
忙しいから、って。
「【Kuselan】は、ストーリーはいい、と聞いてるよ」
それから、
「【Kuselan】は、アクションがない」
とも。

この会話で、この映画に対するおおよその現地の評判やその理由が、うっすら理解できたような気がする（笑）。

「でもね、今回、【Kuselan】にパシュパティ出てるでしょ？彼の演技も楽しみなんですよ」と言うと
おじさん：「パシュパティ、ああ〜、彼はすごくいい役者だ。知ってるのか。すごいな！」

む：「カマルの【Mumbai Xpress】でパシュパティ共演してるじゃないですか〜！
【チャンドラムキ】（ラジニ）が公開されたとき、シンガポールで同時公開だった【Sachin】（ヴィジャイ）と【Mumbai Xpress】（カマル）も全部観に行ったんですよ。
あのときは、【Mumbai Xpress】が一番おもしろかったです！」

おじさん：「【Mumbai Xpress】も見てるのか！パシュパティも知ってるし、俺たちよりもたくさんタミル映画観て物知りだな！」

とほめてくれました。
そんなに観てるとはいえないけど、ピンポイントな話題でなんとか話をつなげて、片言英語とタミル語のちゃんぽんで、20分も会話が成立したことに、ちょっと感激。

見えてきました！
車窓から見ても、ド派手な【Kuselan】の看板！
やっと来たよー。うるうる。

思えば、遠くに、来たもんだ！

「あそこが、パーリングモールだ。映画はたぶん15時スタートだな。十分間に合うぞ。」とおじさん。

おじちゃん、カマルファンだけど、ラジニ映画なら【ムトゥ】がとても好きなんだって。
インド人の間では、ラジニの最高傑作に【ムトゥ】をあげる人はあまりいないらしいけど、【ムトゥ】が大好きなおじちゃん。
マレーシアでもきっと、当時大ヒットしたんだね。

私もね、ラジニ映画は【ムトゥ】が一番、好きなんだ。
ていうか、今までの人生で【ムトゥ】が一番、好きかも。

おじちゃんのおかげで、遠いけど楽しいドライブになりました。
ロンバ・ナンドゥリ！おじちゃん。