2/9の世界まる見え! を見て。

【世界まる見え!テレビ特捜部】、今週はトピックのひとつが、「落ちろ!蹴られろ!殴られろ!俺たちスタントマン」という題名でした。
ボリウッドのスタントシーン撮影現場が紹介されるとか。

(番組サイト紹介文より) 派手なアクションシーンが人気のインドの「ボリウッド映画」。 実は、かなりの低予算で作られており、 監督達は、俳優にもとんでもない事を要求する。

「滝に吊るされて、芝居をしながら落ちろ!」
「列車が迫ってきている線路から、ギリギリで脱出しろ!」など・・・
しかし、俳優も大物スターになると、過激なスタントをやらせることは難しくなるため、
インド映画に欠かせないのが、スタントマンなのだ。
バイクを使った過激なアクション映画では、
『バイクで、走る列車の隙間を飛び抜けろ』というスタントを撮影。
しかし、何度やっても上手くいかず、監督からは『列車など走っていない』と
むちゃくちゃなアドバイスが・・・
これで、なんとか撮影は成功したが、全ての撮影が上手くいくわけではない。

また、スタントマンが階段の上から突き飛ばされ、ふっとぶシーンでは・・・
突き飛ばされたあと、うまく宙に浮かず、スタントマンは石段に背中を強打!
だが、タフなインドのスタントマンは、すぐに起き上がって再び撮影開始!
そして、今度は見事に成功したのである。

だが、実際に大怪我を負ってしまったスタントマンもいた。
かつてスタントマンをしていた、ウィドヤは、
過激なスタントシーンで怪我を負い、下半身が麻痺してしまった。
そのシーンは、『命綱なしでヘリから飛び降りる』というもの。
だが、撮影時には、事故保険もかけられていなかったため、
怪我の治療費なども十分に補償されなかったと言う。
それでも、ウィドヤは「命が助かっただけでも良かった」と語り、
リハビリを続けながら再起を目指しているのである。
実は、売れっ子のスタントマンは、インドの平均給与の10倍は稼げると言われる
ため、命がけの仕事でありながら、志望者が後を立たないのだ。

で、見ました。
ボリウッド〜、ってことだったけど、日本側の編集では、BGMが【ムトゥ 踊るマハラジャ】でしたね。
雰囲気的に、日本で制作・取材した映像じゃなさそう。

コメントに登場したアミターブ・バッチャンもヴィヴェーク・オベロイも心なしか、若い。
何年も前に放送された海外制作のドキュメンタリーだったのかな。

結構楽しく拝見していましたが、そのうちに、こんなナレーションが。。。(以下、番組サイトから引用)


そんな映画大国のインドには、更に低予算で映画を作る町があった。
それが南部の町< コダム・バカム >。通称< コリウッド >。

今、撮っているのが「炎の海に落ちるスタントシーン」。
実に、安上がりなセットのため、スタントマンのロープを動かすのは人間。
と、まさかの事態が!
なんと、ガスが漏れ出し、照明機材に引火してしまった!!
スタッフは慌てて、吊り下げた俳優たちを助け出そうとし、現場は騒然。
事故にはならなかったものの、こうした危険な事態は珍しくない。
今や世界一の映画大国となったインドだが、
その影には、スタントマンたちによる命がけの撮影が行われていたのである。


おいおい、(コリウッドこと)タミルは低予算で映画を作る町扱いかよお!(苦笑)
ま、低予算映画も確かにあるからね〜、
と悠長に見てたら、その映画の主演俳優が血まみれ(?)になってインタビューに応じていた。

うあああ!プラちゃんだあっ。(プラシャーント


彼が英語で実際にどう話していたのか分からないけど、日本語に吹き替えられたらすっかり、低予算映画俳優になってしまった。
アヨヨ〜。

00750025近年、ライバルのヴィジャイにすっかり傾倒してますが、ワタシ、今でもプラシャーントもファンですっ!
(左写真は、【Majnu】撮影時におじゃましたときのね。)
彼の名誉のために言うならば、【Majnu】(2001,Tamil)は大予算映画だったゾ。

この放送のインタビュー映像を見ていて、このプラちゃんも、最近のプラちゃんじゃない気がする。
でも2000年初頭よりは後っぽい。

なんか現在よりビミョーに体重重そうだし、かといって【Majnu】の頃のオーラもないし。

では、いつのプラちゃんなのだ!?

気になって、この数日、この番組の元ネタは何なのか検索。
タミル映画界の何を取材したのかネット上でははっきりしないのだけど、どうやら、ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルのドキュメンタリー番組「アジアから世界へ/過激!インドムービーを支えるスタントマン」(英語原題【The Stuntmen of Bollywood】)で、2005年8月に放送されたものを素材として日本で再編集したものらしい。
(この番組は楽天VIDEOなどでネットで今でも視聴可能。
もとの番組は、45分間あるっぽいので、[まる見え]版では半分以下に短縮されている)

ということは、取材が2003〜2004年頃と仮定するならば、もしかして2004年1月ポンガルリリースだった、【Jai】あたりか???
あれは確かに低予算映画だった。
いや、正確には、当初は大予算映画だったがプロデューサーとプラパパが資金問題で揉めて撮影ストップして、撮影再開したときは緊縮財政になっちゃった映画だ。

2003年の大晦日に【Jai】のダンスシーン撮影をたまたま見せてもらったけど、ショボいなこれ、ほんとにこんなシーンを使うのかな、と今だから言っちゃいますが思いました。
結局、本編に採用されてなかったけども。

(【Jai】、1回観たっきりだけど、映画の最初の方なんかいかにもお金かかっていて、最初に撮影したシムランとのダンスなんか、セットも含めてめちゃくちゃかっこよかった。
それが、映画が進むにつれて、だんだんお金がないのかな〜と思うショボさ加減になっていくのであった。。。
ジーンズ〜世界は二人のために〜 】のような超豪華な映画に出てたプラちゃんだから、見てて結構ギャップがありました。)


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プラちゃんはヴィジャイと同様、スタントを極力自分でこなす人だから、「スタント」に関するドキュメンタリーの取材が入ったのだと思うけれども。
【Jai】だったとしたら、低予算で頑張るしかない状況でインタビューに応じていた訳だから、あんなコメントをしてもおかしくないなあとも思うけれども。
こんな風に、コリウッドはいつも低予算で危険なアクションなんだぞ、主演俳優もいつもそれで慣れっこなんだぞ、と誤解されかねない解釈で編集されて放送されちゃうとは、本人、きっと思ってなかっただろうなあ。

プラちゃん、滑稽な役回りになってしまったけど、応援してるよぉ!がんばれー。


※でもでも、低予算だからこその、アイディア満載のアクション映画も時にはあるので、低予算映画を否定してるわけではありません!


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マレガオンのスーパーマン、映画全編見たいなあ。。。