ついさっき、DVDで、シャンカル監督・ヴィクラム主演の【Anniyan】を観終わりました。
ひ、久々に映画ですげー興奮した。
おもしろかった。。。!
やっぱりシャンカル、すごいや!
自身の旧作品【インドの仕置人】や【Mudhalvan】と似たような話、と評価されたりもしてたけど、似てようがなんだろうがおもしろかったー!
ヴィクラムの三重人格の演技もアッパレです。
前半で一番おもしろかったのは、(残虐なシーンだけど)アンニヤンが悪徳弁当工場のトップを「おまえをチキン65のようにしてやる」と言って鍋に放り込むくだり。
残虐なんだけど、なんてシャレが効いてるんだ、と唸った!
(最近、時々インド料理屋で「チキン65」を食べてるもんで、なんだかタイムリー。)
シャンカル監督はインドの政治や正義の腐敗を嘆く作品が多いですが、以前インドでお会いできた有名俳優さんが、「シャンカルの【インドの仕置人】で描かれている社会は多少差はあっても、インドでの現実なんだ。賄賂や不正が後を絶たない」と言っていた。
その俳優さんが、今回後半で結構重要な役どころでヴィクラムと絡んで演じていた。
感慨深いや。
あと、アクション監督のピーター・ヘイン。今回も彼のアクションアイディアは際立ってて、(ヴィジャイの【Thirumalai】で彼が監督したアクションを初めて観てから、結構注目している)、チャウ・シンチーの【カンフーハッスル】ばりのシーンとか笑いを通り越しそうだった!
ピーター・ヘインとは一度すれ違ったことがあって、おすぎとピーコみたいなルックスの変わった人だなあなんて思ってたけど、今更ながらすごい人だとこの夜中に感心してるのでありました。
※Periploさんのブログでの記事
とにかく、観た直後に何かしら日記に書き留めておきたくなるくらい、手応えありまくりの映画だった。
ラジニカーントの次の作品は、シャンカル監督がついにタッグを組むらしいじゃないですか。
ラジニを素材に、どんなシャンカル・マジックが展開されるのか、今から楽しみですよー!
Periplo
おおっ、ついにご覧になりましたか。私もこの映画、ちょろっとミュージカルシーンをチェックするだけのつもりが引き込まれて一気に見てしまいましたよ。個人的に今年の最大ヒットです。
全編通して高密度でド迫力なのだけれど笑える、シャンカル・マジック炸裂。アクションシーンの壮大な馬鹿馬鹿しさにもノケぞったし、レモ様のセリフの「ナンディニ」(ヒロインの名前)のイントネーションにも悶絶。見どころだらけでしたね。
>ラジニカーントの次の作品は、シャンカル監督がついにタッグを組むらしいじゃないですか。
これが実現したら、例によって某国に一番乗りで見に行きたいもんだと夢想しています(気の早い奴)。
しばらくチキン65は食べたくないや(笑。
むんむん
そうそう、レモ様。
「あいむ・れもぉ〜」などとスカしまくったあのイントネーションと声、シビレました。
ヴィクラムが髪の毛をずっと伸ばしてたのは、この役のためだったんですねえ。
世の中のシャイな男性の多くはきっと、レモ様願望を持っているんですね(笑)
これ、タミル新年でラジニと激突してほしかったなあ。
私も、この【Anniyan】が今年最大のヒットです!
僅差の次点が【Mumbai Xpress】かな。
今度、レモ様ごっこしましょう、なんて!
時々、アンビくんやアンニヤンに変身しながら。
慕夏堂主人
アニヤン鑑賞→感動おめでとうございます。これで日本での鑑賞者4人目が確認できた訳で、まことに慶賀の至りであります(笑)
ワタクシは事前の期待が大きすぎたためか、三重人格演技のあたりはそう強い印象を受けませんでしたが、後半のシャンカール節爆発のところで大ウケ!なんぼ映画で社会告発しても何も変わらないことを熟知しながら繰り返しそれをやるシャンカールはほんとに意地の悪いおっさんだと思います。改めて惚れ直しました。
しかし何と言っても最高なのはタンジャヴールのティヤガラージャ音楽祭をそっくりそのままセットで再現してしまった美術監督のサブ・シリルの力量。クンナックディ・ヴァイディヤナータンが登場したときは拍手喝采しました。
お貞ちゃんはたしかに好演でしたが、このコンテンツならツイン・ヒロインにしてもじゅうぶん引っ張れたのではないかと思います。むんむんさん、Periploさんのご意見は如何?
Periplo
慕夏堂様、
>コンテンツならツイン・ヒロインにしてもじゅうぶん引っ張れたのではないかと思います。
確かにレモ様と一緒にキャットウォークするデルモちゃんかなんかにグラマラスなお姉様とかが出てきても良かったかもしれませんザマスね。
>Periploさんのご意見は如何?
こういう設問が出てくるということは、慕夏堂様には既に模範解答が用意されているのでは(笑?
むんむん
へへ、慕夏堂さま、その節はお世話になりました。
まあ、三重人格のヴィクラムは、ヴィクラムはこれぐらいはやれるだろう、と予想しちゃってたので、演技はほぼ想定内かな。
でも、監督の気迫が今回もものすごく伝わってくるし、ヴィクラムもそれに応えたように輝いてました!
正直言って、今まであまりヴィクラムが好き、というほどではなかったです。
でも【Anniyan】で見せるいろいろな表情に、確かに彼はよく「表情が素晴らしいから好き」というタミル人が多いことにすごく納得させられました。
アンビが、ナンディ二についに告白されて、チャーリー(ヴィヴェーク)に抱きついて半べそかいてるシーンのかわいらしさとかにグッときました!
【Anniyan】の制作中のニュースは、あまり追ってなかったので記憶違いや誤解があるとは思うのですが、この映画って、前は【Robot】って名前で報道されてませんでしたっけ?
【Robot】って、4年ほど前に、カマルハーサンとシャンカルで制作予定だった映画の名前なんですよね。
【BABA】の制作発表がされる前、ラジニがシャンカルと組むかも、という報道がされてた頃に、時々目にしていたもので。
だとすると、この映画って、もともとカマルのためにシャンカルが考案していたものだったのかな。
ヴィクラムもよかったけど、カマルに演じさせてもめちゃくちゃ似合いそう!
そう思いながら観てたら、とても楽しかったです。
そういえば、シャンカル、一昨年の【Boys】の後、極秘来日していたという噂だったけど、日本ロケは結局なかったのね、サミシイ。
お貞ちゃんは、映画を観るまでヒロインが誰かを記憶してなかったので、おお!と思いました。
好演でしたね。もうちょい、タミル的なアクが欲しかったかな?
ツイン・ヒロインがいいか、については、私は男性でないので分かりません(笑)
慕夏堂さまの模範解答を、ぜひ知りたいです♪