あなたを忘れない〜本田美奈子.追悼展

[4月23日]
週末は大阪に居たのですが、このイベントが行われることを知ってお昼の飛行機で東京にとんぼ帰り、埼玉県朝霞市の朝霞市民会館ゆめぱれすで行われた、本田美奈子.の追悼展&フィルムコンサートに行ってきました。

東武東上線内の中吊り広告で、告知されていた美奈子ちゃんの本。
(【天国からのアンコール vol.1 1986年のマリリン
 【天国からのアンコール vol.2 2006年のマリリン】)
近年、電車内で美奈子ちゃんの大きな画像を見ることはなかったので、一瞬見間違いかと思った。
ああ、でも彼女が育ってスターになっても住んでいた朝霞を通る東武東上線、この電車にもきっと何度も彼女は乗っただろうな。

本の発売日である4月20日は、本田美奈子.のデビューした日です。
なつかしいなあ、「好きといいなさい」とキャッチコピーのついたデビューの告知(シングル「殺意のバカンス」発売)ポスターを、秋葉原の石丸電気で見て、ほぼ一目ぼれ(女の子のスターでこんなのは初めてだった!)したのが、もう21年前のことだなんて、ね。

道案内
朝霞駅からゆめぱれすまでの道(徒歩約15分)で、数箇所にこんな道案内が。

本田美奈子.を知ったのは、中学3年のとき、初恋だったコが、「すごいかわいいコがデビューするぞ。本田美奈子っていうの。歌もすごいうまいし」とか言ってたのを聞いて。
そのコに詳しく聞くのもなんなので、石丸電気でまじまじとポスターとかシングルを見ちゃった。
その後カルビーのポテトチップスCMとかでも見かけて、その年にデビューしたコの中でこのコを応援しよう!と決意したものだった。
中学3年生って、受験生だから家にいること多いし、勉強の合間にテレビ見ることも結構あったから、その年のアイドルは、おニャン子クラブを含めて、今でもよく覚えてたりする。

その初恋のコが、その数ヶ月後に、「本田美奈子のサイン会に通りかかったから、きみの分もらっといたよ。好きでしょ」と美奈ちゃんのサイン色紙くれたの。
これが私が人生で初めてもらったスターのサインになったのだった。

まあ、そんなこととかあんなこととか、自分の青春を思い出したりしながら、ゆめぱれすに向かったわけで。


会場外から
会場に着いてみると、ものすごく人でごったがえしている!
近年、テレビへの露出もあんまりなかった彼女の追悼展がどれほどの人手になるのか、想像できてなかったけど、これほどいるとは思ってもみませんでした。

中には、衣裳が6点(すごくウエストとか細い。こんなに小さいのにあんな歌声だったのか、と改めてびっくり。最後のテレビ出演となったテレビ朝日の「題名のない音楽会」出演時にも着ていたドレスには、特にうるうるしてしまった。)、アイドル時代・ミュージカル時代・クラシック時代・朝霞でのプライベート写真のパネル展示、など。

※以下のところの記事に会場内の写真が載ってます。
上記の本を出版したゴマブックスのページ
日刊スポーツ(2006.4.23付)
MSN毎日(2006.4.22付)
デイリースポーツ

フィルムコンサートは、16時からの最終回を拝見しました。
もうずっと泣いてしまったので、レポートしようもありません(爆)。
生前、ファンだったくせに、デビュー年は武道館ファーストコンサートを含めて受験生だからあきらめたし、その後はセクシー路線にいってしまって、平凡な一女子高生としては、美奈ちゃんのイベントにどうやって参加したらいいものやら見当がつかず、ミュージカル時代は値段(や敷居)が高くて、やっと勇気を出して見てみようと思ったときに問い合わせたチケットは全部売れきれ、そうこうする間に、インドとかに行きまくるようになって、彼女のナマのステージを観るチャンスを逃してしまいました。

市民会館の大ホールで、フィルム上映されたので、音響は抜群だったし、3年前に彼女もこのステージで凱旋公演を行っていたわけで、これほどの音響のよさの中で聴いた彼女の歌は、こんなにいろいろな細かいニュアンスや表情があったのか...と改めて驚いたし、かつて彼女が立ったステージのスクリーンを見てるわけだから、鳥肌の立つ思いでした。
後部座席から、往年のファンがたくさんいらしてたようで、
「せーの、みなこお〜!」と何度も美奈子ールが起きてました。

生前にナマの姿を見ることはできなかったけど、今からでも彼女を聴くのは遅くないと思う。
はあ〜、久々に泣きに泣きまくったよ。


放心状態でフィルムコンサートを見終わった後は、彼女の作った、白血病支援プロジェクトLIVE FOR LIFEのグッズや、4月20日に出たばかりの新譜【心を込めて...】など買いまくり。

帰りに、会場近くのファミリーマートに寄ったら、こんなふうに美奈ちゃんが大々的に陳列されていた。
そう、今からでもあなたを知るのは遅くないし、あなたを忘れないよ。

※この日記を書くにあたり検索して、今更読んだ訃報記事。
日刊スポーツ(2006.11.6)