【ルネッサンス】(2006 フランス、イギリス、ルクセンブルグ合作)

7月14日(土)
(★3連休に見たもの 短い感想)

Renaissance Posterルネッサンス (Renaissance)

白黒アニメ。
6月に【監督・ばんざい!】を劇場で観た際に、予告編で流れてておもしろそうだったので行ってみることに。

2054年のパリを舞台にしたSFアクション犯罪映画で、基本的に白と黒の2階調でコントラストがド派手にくっきりした映像で展開する、めくるめく、ハードボイルドの世界。

ハードボイルドは、あんまり興味がない分野なのだけど(この映画はそんなにじゃんじゃん人は亡くならなかったのでよかった)、
階調がなさすぎなので真剣にスクリーンをにらんでないとどこが人物でどこが建物や風景なのかわからなくなってしまうので目が回って疲れたけど、
ド派手な映像美の世界を堪能しました。
デジタルって、すごいなーとひたすら圧倒されました。
デジタルなんだけど、それを作るのには本物の人間(俳優)によって演技しているのをモーション・キャプチャーしているわけで、デジタルだけど人の血が通っているし、階調の少ない白黒アニメなのに表情や動きがリアル。

大人が見るアニメという感じ?
観客のみなさんも大人がほとんど。
アニメとはいえ、「フランス映画っ!」ってオーラがバリバリに出てるし。
(フランス映画は全く詳しくないけど、「フィルム・ノワール」というやつ。)

映画の社会的メッセージみたいなものはとても強いのだけど、物語そのものは割と簡単、というか人物像があまり掘り下げられていないというか。
普通の実写映画だと陳腐に終わってしまう可能性もあるかもしれない(実際、そんなに感動はしなかった)。

この映像の試みが成功したならば、これから先、こういう映画がいくつも出てくるだろうし、そうした歴史の積み重ねの中で、この映画が傑作として残っていくかといえば疑問だけど。

でも、こういう映像へのチャレンジそのものがほんとにすごい。
映画館で映画を観た!という実感はバリバリでございました。


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余談:映画を観る前にベルギービールを飲みながらランチを食べちゃっていたので、
余計に映画を観ていて目が回りそうになりました(笑)。

この映画はおもしろいですが、とにかくいつもよりもスクリーンを真剣に凝視しなければならないので、観る前にアルコールの摂取はしないほうが無難かも。

(ユナイテッド・シネマ豊洲で鑑賞。初日13:15の回)

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