【Thimiru】(2006 Tamil)

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7月14日(土)
(★3連休に見たもの 短い感想)

公式サイト

昼は最新鋭の映像なハードボイルド映画(ルネッサンス)を映画館で観て、夜は雨足が強いので家でDVD鑑賞。

先日マレーシアで買った、【Muni】のDVDにカップリングでついていた映画【Thimiru】を観た。

ヴィシャール、リーマー・セン主演。

*thimiru(திமிரு)っていう言葉は、手持ちの辞書には載ってないんだけど、辞書の近辺の言葉やネット上のレビューを見るに、「傲慢、横柄」といったあたりの意味かな。

若手な俳優・ヴィシャールの映画を観るのは2本目。
昨年末にチェンナイで観た【Sivappathikaaram】(2006 Tamil)は、ヴィシャールの「怒りの目ヂカラ」を強調するような復讐映画だった。

その映画の一本前の作品が【Thimiru】らしい。

こちらも「怒りの目ヂカラ」映画であった。
(目がどんどん血走っていく演出で、ちょっとおもしろいシーンもあったし。)
後でネットで検索してみたら、ヴィシャールは「Angry Young Hero」だとかいう評判をとる俳優らしい。
タミル(やテルグとか南インド)って、「怒れる人」がすきなのね、なんでだろ。


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さて、映画はというと、う〜ん、近年のヴィジャイ映画を好んで観ている私には、かなーり物足りなかったかな。

目ヂカラはヴィジャイの方が圧倒的に上;
アクションの技の種類というか持ち球もヴィジャイの方が圧倒的に上;
ダンスは当然ヴィジャイの方が比較にならないほど上;
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とりあえず本作品は、話にひねりがあるわけでもなく、演技力をもとめられまくるタイプの映画でもなく、アクションと目ヂカラで魅せる部類かなと思うので、そういう意味では迫力が今一歩たりない映画だった。

ヴィジャイもデビューから数年は、ほんとにダサダサだったので、ヴィシャールもそのうち化けるのかもしれない。
今後に期待しましょう。


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ひとつだけ、設定としておもしろいのは、【パダヤッパ】(1999 Tamil)のニーランバリのようなセカンド・ヒロインが出てくること。
主役の彼に、自分の思い込みだけで結婚しろと迫りまくり、勝手に結婚式までアレンジしてしまうという。はなはだ傲慢・横柄な女性。


でもねえ、やっぱりダメダメ。
ラミヤー・クリシュナンが演じたニーランバリは傲慢だけど、品があった。
我儘だけど、本人の考え方に一本筋が通っていて、一途で、悪役だけど彼女の気持ちに共感できるものがあるから、【パダヤッパ】は深みのある話になっていた。
悪役の人物設定がしっかりしていたり魅力があればあるほど、映画って盛り上がるし。

しかし、この映画の彼女(ギャング一家の娘・イーシュワリ役:Shriya Reddy)は、とにかくガラが悪い。
こんな女性に誰が同情するのだ。
(こんな役を、Shriya Reddyさんはよく引き受けたなあ。。。熱演しているけど。 ←すごく美人なのに。他の映画での婦警さん姿とか、萌えまくってる方は多いのではないだろうか?)

この女性の求婚を拒絶したせいで命の危険にさらされるヴィシャールは、マドゥライからチェンナイへ大学を転校するのだけど、その程度住所を変えたぐらいじゃ、すぐにギャング一団は追ってくるんじゃないの〜。
話の設定が弱いから、映画にのめりこめん。

もうひとりのヒロイン、リーマー・センは、割と若手では好きな女優さんなんだけど、彼女の出番は地味というかこの映画ではこれといって見所がない感じ。
キランちゃんもアイテムナンバーで出てたけど、印象に残らなかった。


ま、ヴィシャールの今後に期待しましょう。

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