リマスターCDとアナログ盤。

昨日、「紙ジャケ探検隊」のビートルズのリマスター盤聴き比べイベントにお邪魔してきました。

CD屋さんで聴けるリマスター試聴で、「従来のCD」との聴き比べができるところはありますが、(山野楽器でも、約10分でかいつまんで聴き比べできる編集盤を試聴コーナーに設けてました。これ聴いてもかなり音が違ってるのが分かりました)アナログ(しかも、アナログの最高峰UKアナログなど!)との聴き比べってのはそう機会がある訳じゃないので、めちゃくちゃ楽しみにしてでかけました。

そしたら、会場の音響がまず、ものすごすぎ。
これで聴けばどんな音源だってすごく聴こえるよ!って感じですが。

それにしても、本気で鑑賞しようとしたならば、やっぱり今でも、アナログ盤はCDに全くひけをとらないばかりか、曲によってはリマスター盤がまったくかなわないものもあるんだなあと、のけぞりそうでした。

イベントの最初で流された「Here Comes The Sun」。
青盤の一般的な(?)アナログ盤→【Abbey Road】UKオリジナルアナログ盤(のスタンパーが若い=初期に発売されたもの)→9/9発売のリマスター盤
【Abbey Road】という順で紹介されたけど、UK盤の、ジョージのヴォーカルの微妙な揺れというか繊細さのニュアンスが、こんなに手にとるようにわかるものだったのか、という衝撃。


盤に対するこだわりが今までほとんどなかったので、学生のときにビートルズのアナログを輸入盤で買うときは、UK盤がUS盤より500〜1000円近く高いから、いつもつい安い方を買ってましたけど、UK盤をなんとかがんばって買っておけばよかったねえ。(スタンパーが若くなくとも!)

どれもこれもすごかったんですが、今回のイベントで自分の中で強烈な印象を受けたのは、「Taxman」。
アナログもリマスターもすごかったです。
だいたい私が最初に【Revolver】を聴いたのは、中学生のとき図書館で借りた「カセットテープ」で、それをダビングして延々と聴いてたものでした。
だから、ポールのベースなんて聴こえてないも同然だったわけで、このアルバムでポールのプレイがすごいとかいう話を聞いても、実は分からなかったのよ。
そのイメージが続いてたからか、(だいぶ後になってアナログ盤購入をすっとばして入手した)従前のCDで聴いてもあまり印象が変わらなくって。

それが今回のリマスター盤CDでもはっきりポールの超絶なベースプレイが聴こえたし、ギタープレイの方もこんなにドライブ感があったのか!って涙と鳥肌もの。
UKアナログもド迫力。
アナログ盤、素晴らしい♪


レコードプレーヤーのない生活を長らく続けていました(もちろん、ビートルズやポールのアナログ盤は処分せずに持ってます!)が、やっぱりこれは買うしかないだろう!
プレーヤー貯金を開始だ!
わたしが持ってる日本盤やUSA盤で昨日のような感動が再現されるかは謎ですけどね。

でもいつも気合い入れてプレーヤーに針落として聴けるわけでもないので、CDがリマスターされてポールのベースがぶんぶん聴こえるようになって、リンゴのドラムも響くようになって、いい時代になったと思います。

また、こういうリマスター盤発売とかがあったおかげでこういう素晴らしいイベントが行われて、こんなわたしでも、UK盤を聴くキッカケができたりするという、チャンスという面でも今回のお祭り騒ぎは歓迎かな。

紙ジャケ探検隊さま、イベントに貴重なアナログ盤をお持ちになって聴かせてくださったみなさま、本当にありがとうございました!

他の聴き比べ会も、また行ってみたいです!


PS:
参加してる最中は、流れてくる曲が全部すごすぎて圧倒されていて、リクエストだとか何にも思いつかなかったけど、後になって気がついた。
昨日の聴き比べでは、ジョージのいわゆるなインドもの、「Within You Without You」や「Love You To」といった曲は登場しなかったけど、インド楽器の歌の場合、アナログやリマスターとかで違った印象になるんだろうか?
また聴き比べの機会があれば、次はリクエストしてみたいです。

JUN LEMONさんの日記 → JUNさんの日記を読むと、いかにすごいイベントだったか、よくわかります。