古典もフィルミーも

今日は、午前中はバラタナティヤム教室で、お昼どきには終わって優雅な午後を過ごす...
つもりだったのが、3月1日の世界舞踊祭出演に向けてハイテンションなお師匠さまが特訓時間を大延長してくださり、結局途中休憩はあったにせよ、朝9時半に始まって終わったのは午後2時半。

久々に腰やひざががくがく、腕上がらない、足つりそう、筋肉痛でどよどよーんとしながらふらふら家に帰ると速攻おふとんと大親友になり、気がつけば日が暮れてました。

ということで、踊り以外は何もできなくなった一日でございました。

あ、ただし夕飯はサンサールに行って、戻ってきたらテレビで【電車男】の映画をやっていたから観ました。
(公開時、映画館にも見に行ったけど。)

師匠が、マードゥリーの新作はすごくいいから観なさい!と言ってました。
インターネットで無料で見られるから!って。
古典舞踊家でも普段はインド映画音楽を口ずさんでいたりして、おもしろいもんだなあと思います。
師匠がタミル人だったら、南インド映画の話で盛り上がれて最高だったんだけど(笑)
(師匠はカタックの本拠地ともいえるラクナウ出身なので、ヒンディー語なのだ。)
マードゥリーは元旦に【アシュラ】を観て、美しいなあと思ったばかりです。
ネットで観るのは面倒だけど(字幕もないし)、後でDVDかなにかでその新作を見たいもんです。


ところでヴィジャイって、割と最近のインタビューを読んだら、ダンスは自己流みたいなものであんまり専門的にしっかりと訓練は受けてないとのことだった。(トレーニングは受けているにせよ、人に言うほど長く受けてない、と謙遜しているのかもしれないけど。)
クリスチャンの彼が【Pokkiri】でもジーンズ姿でシヴァ神のポーズをとったりしているけど、それがすごくカッコよかったりして、でもあれで自己流、としたらまじですごいな。
きっと本当に映画とダンスが好きで、どう動けばかっこよく見える、とかそういうことを本人も相当研究しているんだろうなあ。

バラタナティヤム教室に通いだしてそろそろ一年。習えば習うほど、指先まで神経をいきわたらせてなおかつ笑顔で(ただ笑顔なだけではなく、場面場面で表情豊かに!)踊るということは相当大変だと感じるし、ヴィジャイは本当にすごいなあとますます感心するのでした。

昨年は残念ながらバラ先生のインドムービーダンス教室が終了してしまったけど、バラタナティヤムを習いだしたおかげで、ムービーダンスが古典舞踊にリンクしている部分が実感できてますますインド映画がおもしろくなってきました。

チャンドラムキ】の「Raa Raa...」が、かつてバラさんにこの曲のダンスはバラタナティヤム系なのかクチプディ系なのか質問したら、「どちらでもない。古典っぽく見えるように振付けた完全なフィルミーのオリジナル。」という答えが返ってきて、それがどういう意味なのか分からなかったけど、去年【チャンドラムキ】を見直してみたら、確かにバラタナティヤムで出てくる動きがほぼ無いのでした。それが分かるようになりつつあるのがまたおもしろかったりして。
(古典を踊ったことがなく一日だけ古典をレッスンしたというジョーディカに対して、古典っぽく見える振り付けをできる、というのもものすごい高度なテクニックをダンスマスターが有している、とも言える気がする。振付けたカラーさんは素晴らしい。)

逆に、ムービーダンスのレッスンでバラ先生が振付けてくれた「Raa Raa...」は、かなりバラタナティヤムが入ってる。


師匠もせっかく熱意を持って教えてくださってることだし、今年もしばらくバラタナティヤムをがっちりがんばっていきたいです。古典そのものにも興味が出てきたし、楽しいです。

きっともうしばらく古典をがんばれたときに、バラさんの「Raa Raa...」を踊りなおしてみたらさぞ楽しいだろうし、次にバラ先生に再会したときには練習の成果?を少しは見せられるといいなあと、ほのかな夢というか目標をもって、今年もダンスに精進したいです。