マイケル・ジャクソンの「Black or White」とインド

NHKで放送されていたマイケルの追悼番組[マイケル・ジャクソン “KING OF POP”の軌跡](再放送)を録画しておいたのを今日観ました。

ポールも、マイケルとデュエットしたことがある人、として「Say Say Say」(1983)でちょっと登場してました。このPVのマイケルは、かわいらしくて好きだったナ。

1980年代って、ポール・マッカートニー以外の洋楽は、わたしにとっては「ベストヒットUSA」で放送されていたものがほぼ全て、でした。90年代になるとテレビもあんまり見てなかったからなあ、マイケルのPVって案外知らない。

ので、マイケルの「スリラー」も「バッド」も、完全版を今日初めて見ました。
今頃。。。って感じですが。
今時のPVよりも、カメラワークががちゃがちゃしてなくって、正攻法でマイケルの踊りや表情を撮っていて、結構感動した。
(【THIS IS IT】もかなりぐるぐるカメラアングルがかわっていたしねー。もっと落ち着いて見させてくれよ!と思ったりした。)

やっぱさー、実力がめちゃくちゃある人についてはカメラアングルは固定してじっくり見せてくれるほうがいいなあ。

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それで「Black or White」(1991)のPVも、今日初めて全編通して見たんです。
(ヒットしてた当時のベストヒットUSAでは、ラストのたくさんの人の顔の合成シーンばかりが流されてたし、前半のほうを全く見たことなかった)

マイケルが、肌の色なんか関係ない!って歌いながら、世界のいろいろな地域の踊りとコラボしてるのね。

このテーマは、ポール&スティービー・ワンダーの「Evony and Ivory」(1982)でも歌われてるけど、今こうしてPV見ると、マイケルの切り口も素晴らしいなあと思いました。
リアルタイムのときは、合成シーンだとかの最新技術に気を取られただけで特に感動もせずにいたのですが(爆)

で、もしかしてインドの踊りも出てきたりするのかな、と思いながら見てたら;

えー、インド古典舞踊の格好をしてる女の子がいる!
(上の動画だと、3分25秒あたりから。)

ええと、この装飾や踊り方はバラタじゃなくって… オリッシィだ!

もしかして、インド趣味な業界(?)でもとっくに有名な話だったのかもしれないけど、かなりこれはびっくりした。
しかも、なんちゃってなインド「風」舞踊じゃなくて、アビナヤ(鏡を見ながら額にビンディをつけるような仕草とか)もきれいに見せて踊ってるんだもの。

わたしはバラタナティヤムを少し習っただけなので、オリッシィについて分からないけど、このビデオの踊りはバラタじゃないということ位は分かったし、「踊る彫刻」といわれるオリッシィの特徴がよくあらわれてると思いました。
しかも、ダンサーの女の子と、マイケルがアイ・コンタクトを取りながら踊ってて、マイケルはオリッシィに即興っぽくあわせてステップ踏んでるんだけど、二人がただバラバラに踊ってるんじゃなく、見てて楽しい。お見事。

それから、こういうリズムの音楽でオリッシィを踊っても、案外イケてるもんなんだ!
当時、相当斬新なアイディアだったんじゃないのかしら。
(このオリッシィのダンサーは、どなたなんだろう? アメリカ在住だった方かな?)

マイケルの、こういうところも含めて、インド映画界の人たちはリスペクトを捧げてたのかな、と思いました。

いい番組でした。NHKさん、ありがとう。

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Black or White 完全版オフィシャルビデオ

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