■ひらがな歌詞と翻訳のコーナー
Nee karuppo sivappo かるっぽ・しヴぁっぽ
映画名:Dhum தம் (ダム) (2003)
作曲:Deva
作詞:Valee, Muthukumar, Kalaikumar のうちの誰か
歌:T.R.Silambarasan
タミル語ひらがな歌詞 | 日本語訳 |
やーる ぺっとぅら ぺんなー… いヴぁる やーる ヴぃーとぅ ぷーヴぁー ぃえん みーどぅ かんなー あでぃ ぃえなっけんなーちゃー うるぐでーぃ うぃる うるぐでーぃ にー に・に・に・に・に・に・にー (※2) あでぃ ぃえだなーる えんな らったむ こどぅったい (※3) らヴ ぱんぬれーん らヴ ぱんぬれーん 【※3 繰り返し】 にぃ・にぃ (台詞) かーれいる しぇーヴぃんぐ 「でぃな たんでぃ」 りーでぃんぐ えっらーめー まらんだだでぃー うんなーれー ぃえーでど こーらるぅ えなっく あーちゅぅ 【※3 繰り返し】 すんま たーん いるんでーん うっらーどぅむ ならんぶぅ ヴぇでぃちどぅむ うだんぶぅ ヴぃんなっぱむ ぽーた さんだむ けーった あでぃ うんね なーぬむ ヴぃだ まーってーん 【※3 繰り返し】 にー 【※2 繰り返し】 【※3 2回繰り返し】 (台詞) |
誰の娘? 彼女は誰の家の娘? オレに気があるかな? 溶けていく、心が溶けていく オレを意識してみてくれないか? (※1) おまえが色白だろうが、黒かろうが、 おまえがカッコウだろうと、孔雀だろうと 【※1 繰り返し】 (※2) おまえがどんなカースト、家柄、コミュニティでも ただそれだけでいい (※3) おまえを愛してる、愛してる 愛してくれよ…なあ! 【※3 繰り返し】 【※1 繰り返し】 (台詞) おまえは、オレにまるで気のないそぶり いつもは朝、ヒゲを剃って、 夕方、クリケットをしたり、ダチとダベッたりするのも おまえという女が、オレを洗脳した 【※3 繰り返し】 それまでオレは目的もなく生きてきた 愛してる、愛してる、おまえの心をくれ おまえから決して離れない 【※3 繰り返し】 【※1 繰り返し】 【※2 繰り返し】 【※3 2回繰り返し】 (台詞) |
■Note
映画の中の2曲目。
主人公がチンピラに襲われて倒れているところに、ヒロインが通りかかり、病院まで送ります。
輸血が必要なことを知り、彼女は自分の血を提供し、彼が目を覚ます前に去りました。
主人公の友だちが、おまえが助かったのは彼女のおかげだ、ということを話すと、主人公は彼女の顔も名前も知らないうちに彼女に恋焦がれ、相手が誰なのかを知ると果敢にアタックをしかけます。
アタックをしてる最中に出てくるダンスシーンがこの曲です。
この曲を含め、【Dhum(またはDum)】という映画は、スラングや外来語系の言葉が多く使われていて、いかにも「イマドキ」な言葉遣いらしいです。
タミル人やタミル語の分かる人に意味を質問しまくりましたが、「こんな歌詞を覚えても、美しいタミル語が身につかないぞ!」と言われちゃうことも…(笑)。
でも、「おまえがどんな人間であっても、関係ない、オレは愛してる!」とぶつけまくる潔い歌詞だと思うし、私はこの詞の世界観は結構好き♪
2003年のナマステ・インディア(at築地本願寺)のステージで、バラ組と共に踊ったのがこの曲です。
デーヴァの曲がまたいいんだ、これが!ちょっとのんびりした雰囲気のおじさまなのに、こういうビートの効いた若者な曲をすらすら作曲しちゃうんだから、すごーい!(パチパチパチ)
いろんな方に歌詞の意味を聞いてまわったものの、大抵途中で話が脱線してしまい、全体を通した解説をしてもらうことは、成功しませんでした(笑)。
なので、特に最後の方の訳はDVDの英訳を参考にしましたが、全く自信がありません。間違いを見つけたら教えてくださいっ!!!
とりあえず、以下、おおまかな解説をします。
(※1)のブロック
かるっぷ=黒、しゔぁっぷ=赤 です。が、肌の色を指す場合、かるっぷ(色黒)の反対語は、しゔぁっぷを使うことが多いようです。赤は(黒より明るい)茶褐色(=黒よりは色白?)、みたいな感じかなあ?
かさっぷ=苦さ、いにっぷ=甘さ です。が、人のことを指す場合は意味が転じて、苦さ=ダサい、甘い=イカしてる という感じになります。
くいろ=カッコウ、まいろ=孔雀 です。が、カッコウは「歌が上手」、孔雀は「ダンスが上手」であり、この詩の解釈としては、「どんな特技を持ったコでも構わない」ということを言いたいのだ、と思われます。(小さなカッコウと、華麗な孔雀、という比較の解釈もありえますが…)
てりやーでえ=知らない 映画でこの曲が流れるときには、主人公はヒロインのことを既に知っているので、「おまえが○○か知らない」とそのまま訳すのはおかしいです。ということは、「知らない」が転じて「関係ない」or「問題ない」という感じの解釈になると思われます。
にー、あでぃ=youの尊敬を含まない形。親しい相手にはこういう使い方もするようです。この曲が流れるシーンでは、まだヒロインと親しい関係にはなっていないのですが、ここで敢えてこの言葉を使ってる、というのは、きっと彼女が自分と親しい関係になる、と信じてるんでしょうねえ。
(※2)のブロック
「オマエがどんな○○であろうと構わない」という詩が続いた最後に、「何故オマエがオレに血をくれようと思ったのか、その気持ちだけが関係ある」というような意味の言葉で結びます。すなわち、「オマエがオレに血をくれた、オレがオマエを愛する理由はそれだけで充分だ」というような意味です。もの凄く力強い歌詞ですよね!
(台詞)
「なーん やーる てりゆまー?」直訳すれば、「オレが誰だか知ってるか?」 ただし、この映画の背景を踏まえると「オレは喧嘩も強いし、取り巻きもたくさんいる、すごい男なんだ。オレを彼氏にすれば、自慢できるぜ!まだ分かんないのかよ?」という感じで「オレが誰だか知ってるか?」と言っているのです。
(台詞)後のブロック
「オマエ」のことばかり想いふけっているおかげで、いつも習慣にしていることを忘れたり、靴の上に靴下を履くなど逆さまなことをしてしまったり…という、オマエと出会って自分が変わってしまった、という説明が続きます。
最後のブロック
スミマセン、あんまり分かりません…。一応、ここまでは頑張ってみましたが…誰か教えて!ヘルプミー!
最後の台詞
なんまっけばあー=思いがけない何かをされて「何だよー、おいおい」と相手にツッコミを入れるときに使うスラング。例えば、オヤジギャグを言われてズルっときたとき、言った相手に「なんまっけばあー!」と言うとか。
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