コンサートの席とり

Paul McCartney / ポール大好き!の話

★Paul McCartney Concert in Halifax,Canada 2009 Part 2★

Ticket
チケットはこれ。

Ticket Atlanticという、地元のチケット屋さんでオンライン発売していました。
チケットはVIP席とGenral Admission席の2種類。
[General Admission]とは何ぞや!?

…と調べたら、これは自由席だということが分かりました。
VIP席の発売もあったのですが、自由席の3倍近くの立派なお値段なので、自由席よりいい席なのか確認。

自由席だと、並ばなければならないけど、頑張って並べば、VIP席より遥かに前方でポールを拝める可能性があることが座席図を見て分かります。
VIP席の利点は、席が決まっていること、座れること、段差があるので前の人の頭で見えないということはなさそう、ということぐらいか。

日本のような、最前列近くは関係者席だかなんだかで、ファンでもない人が観に来る、というのではなく、並べば正々堂々と前に行けそうな感じ。
野外コンサートの自由席、しかも外国、経験がないけど頑張って自由席前方を狙うしかないだろう!

でも、勝手がさっぱり分からないので、当日午前中から並んでみることにしました。

現地の広告に、「折りたたみ椅子を忘れずに」と書いてあるんだよね。
そんなもの持ってないんですが、それが少々気にかかる…。

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SANY0226
7/10(金)、チケットをTicket Atlanticのボックスオフィスで引き取った後、ポールがサウンドチェックに来るらしい!と聞いて、コンサート前日のハリファックス・コモンズを下見に。15時ごろ到着。
野外なので、サウンドチェックがばりばりに聞える!しかも会場周りをまだ目隠しを張りきってないらしく、ステージが遠くからだけど見えます!
テントを張って観に来ているらしい一団がいました。
(きっと、ポールを追いかけて世界中を回っている方たちなのだろう。すごいや!尊敬。)

直射日光バリバリの好天のもと、1時間くらい見ていたのですが、単なる音だしのチェックのようなもの(エイブとラスティはいたかもしれない)が延々と続き、「Dance Tonight」「Live and Let Die」などが断片的に聴こえてくるのですが、フルで演奏する雰囲気が全くなく、このまま炎天下で待っていてもポールが出てくるか確信が持てなかったので、くたびれちゃったし、ネをあげて夕方で退散しました。
(太陽は21時すぎまで出ているんだけど、会場を挟むように両脇に高層マンションが建っていたんで、住宅が周りにある場所で夜までサウンドチェックはやらないだろう、と予想したということもあり。)

でも、翌日新聞を見てみたら、どうやら夜8時過ぎにポールは出てきたらしい。21時半ごろにはホテルに入ったとも。
そうか~、あと「5時間」コモンズで待ってればポールを拝めたのか…(微妙)

残念だけど、ここで体力使い果たして翌日の本番を見る前にダウンする可能性を考えたら、まあ仕方ないかな。

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7月11日当日。
朝ごはんを食べて9時15分頃ホテルを出発。
朝10時前に入口到着。
入口前に、行列はしていないけど既に2~300人の人だかり。
大多数の方が、「折りたたみ椅子」に座って門の前に陣取っている形。

うわあ、立ってずっと待たされる事態ではないのは安心だけど、私たち、椅子持ってないよ。
1時間ほど、とりあえず携帯用毛布をシート代わりにして、寝っころがってました。
雲ひとつない青空。
風もあまりありません。

…暑い!
寝てられん!(爆)

何気なく近くで座っているおばさまたち(若者だけでなく、年配者もそれはそれはたくさん待ってたんです!)の会話で、近くにスーパーマーケットがあることを知る。
昼ごはんでも調達しにいくか、とダーリンに留守番してもらってスーパーを目指しました。

カナダ椅子
すると、思いもかけず、その、キャンプ用の折りたたみ椅子が、売られているではないか!
た、助かった…。
神様は、私たちを見捨ててはいなかった!(涙)

椅子のすわりごこちは、実にらくちんで、よかったです。
時々、自然発生的にみんなで合唱になりました。
「All You Need Is Paul!」とか。

12時頃から会場でBGMが鳴り出し、「Say Say Say」がかかると、感慨ぶかげに口ずさんでる人が多かったです。

本日、ポール・マッカートニー・シャトルなる特別運行のバスが、ハリファックス市内を正午からコンサート終了後まで走るということで、12時過ぎて人がどんどん増えてきました。
少しずつ、整列する形になってきました。
(ゲートは8つぐらいあって、ひとつのゲートに横4人ぐらい並ぶ形に最終的にはなりました。)

12時を過ぎた頃、ぼちぼち場内からアンプをとおした音が聞えてきました。
サウンドチェックだー!

ポールのヴォーカルは聞えてきません。
バックバンドのメンバーだけで音を出しているっぽい。
「Dance Tonight」(前日も演奏していた)とか、
「Let It Be」のコーラスだけ、とか。
でも、わりとダーラダラな音が続いてます。

13時半頃、けたたましいサイレンの音が入口でみんなが待っている後ろの道路から聞えてきました。
おお、先導のバイクみたいなのが数台通過。
こ、これは!

その後、後部座席が目隠しされている黒い車が一台通過。
そして!
更にそれに続く車の後部座席のウィンドウが開いて、手を振っているのが見えるではないか!
顔は見えなかったけど、あれは絶対ポールだあ!
疲れだした入場待ちのファンたちが一気に盛り上がった瞬間でした。

その直後、サウンドチェックで演奏中の「Band on the Run」、音が急に引き締まって俄然かっこよくなりました。
(実に、分かりやすい。)

そして、10分もたったかどうかのうちに、ポールのヴォーカルが途切れ途切れだけど入る「Matchbox」が響いてきたのです!
入場待ち部隊、拍手喝采。

「Thank you, Halifax!」とかポールが言ってるのが聴こえてくる。
「Thank you」とつぶやき返すファンも多数。
なんか、暑いけど、このファンの一体感、開放感が楽しい。日本ではなかなか味わえない雰囲気だ。

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ポールが入ってからのサウンドチェック

Matchbox
Honey Don’t
Coming Up (この辺からかなり元気なシャウトが聞えてきた。ポールの声がどんどん昇り調子なのが分かる。)
Highway (【Electric Arguments】の曲を、今日聞けるかも!?と大興奮。)
Celebration (インスト)
Let’em In
Lady Madonna
Midnight Special
Lovely Day
San Francisco Bay Blues
Dance Tonight

↑「Dance Tonight」を演奏してる頃、入場待ちのファンはこんなことをやってました。
スポンサーなのか心優しき方々からの差し入れが飛んでくるのです。
袋入りジュース。
私もひとついただきました。激甘。
でも、暑かったから、こういうのってほんとうれしい。実に平和だ。

Something (最初ウクレレで、途中からバンド演奏になってた。ウクレレ版しか聴いたことなかったので、とっても新鮮。)
Yesterday

14時半ごろ、サウンドチェックは終わったみたい。

では、いよいよ、そろそろ開場か。つばをごくりと飲み込み、その瞬間を待つ私たち。

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しかし、15時になっても開門しない。
だんだんイライラしてくる私たち。
後方では、熱射病になったのか倒れた方も。
「メディック!メディック!」と叫び声があがり、セキュリティがあわてていました。

会場のBGMが「Let It Be」になると、
だんだん、「Let Me See~♪」(早く中にいれてポールを見せろ!)という大合唱になりました。
これは歌っているみんなも大笑いです。

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結局、16時少し前ぐらい。大幅に開門予定時刻すぎて、ゲートが開きました。
荷物チェックを受けたら、チケットをもぎってもらい、椅子や荷物をかかえて一目散でステージに走ります。
Fan on the Run!

6万人の入場者を見込む会場なので、目指すステージ前はゲートからかなり遠いです。
うあー、息切れる。

300メートルぐらい走ったところで、「ここからは椅子持って入れません!」というセキュリティの指示。
そこでようやく「折りたたみ椅子」の広告の意味を理解。
ステージ前はオール・スタンディング、後方に椅子を持ち込めば座れるエリアがあったのでした。
そのエリアの最前列に陣取るおじさまおばさまが、かなり多いのが見えました。
(ビアガーデン状態だ。)

しかし、だめだ、この場所では肉眼でポールの表情を見るのは絶対無理!
潔く、買ったばかりの折りたたみチェアを脇に捨て、更に数百メートル走ります。

息も絶え絶えながら、ステージ前。
やったあ!ポールのマイク前のほぼ正面、4列目確保。

後から、別々に走ってきたダーリンも到着。

チケットをよく見ると、[Gate Open]は15時となっているけれど、チケット左上に、「9PM11」という文字。
げ。
まさかポールの登場は午後9時!
まだ午後4時すぎ…。
でも、どんどん人が増えてくるから、席確保した直後にトイレに急いで行った後は、もう席から動くこともできませんでした。

(つづく)

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