子どもを授かった頃から、貧乏だとか不幸だとかがクローズアップされる映画はあんまり見なくなっちゃったもので。映画館でなら観るけど、家でまで見たくない、というか。
(斉藤一人さんの本とかいっぱい読んだ影響も大きいね。)
で、買ったけど、「貧乏で不幸が続く映画」みたいなイメージで紹介を目にすることが多い、サタジット・レイ監督の処女作【大地のうた】からの3連作。
どうにも気力が湧かなくて、放置プレーしまくってたんだけども、今週末から【シーズン・オブ・レイ】というレイ監督の特集上映があるから、せっかくだからそれよりも前に観ておきたいなあと思って、月曜についに【大地のうた】を見たのだ。
3部作DVDボックス買って何年も寝かせていた【大地のうた】をやっと観た。発売当時は芸術系映画はニガテかもと思いつつ買ったけども、面白かったわー。続きの【大河のうた】も早く観ようっと。【シーズン・オブ・レイ】に向かって、盛り上がってきました☆
— Noriko Inagaki(むんむん) (@munmun_t) 2015, 9月 7
そしたら、確かに暗いし貧乏だけど、救いのないタイプの映画では全くなく、グッときたね。
インド映画であんまり見たことがない「猫」が何度も出てきて興味深いし。
(【大地のうた】で、動物がいっぱい出てくるので、【ムトゥ踊るマハラジャ】も動物いっぱいだったなあ、動物といえば【魔法使いのおじいさん】(アラヴィンダン監督)もすごかったなあ…とか次々に連想。
動物たくさんのインド映画、好きです☆)
面白いので早く次ぎのを見たくなって、火曜日に【大河のうた】を見た。
【大地のうた】に続いて【大河のうた】見終わった。またまた面白かったわー。うわー早く次の【大樹のうた】も見たい。
— Noriko Inagaki(むんむん) (@munmun_t) 2015, 9月 8
【大地のうた】よりも面白かったんだわ、わたくし的に。
インド映画で、反抗期を迎える息子の描写ってあんまり見たことがなかった(インドでは反抗期なんかほとんどない、とインド人に聞いたこともある位で)んだけど、なんだ、1950年代のインド映画で既に描かれてたんじゃん、みたいな発見もあり。
やばい、これ早くその先が見たいわ〜!と加速がついて、本日水曜日、【大樹のうた】まで見ました。
【大樹のうた】まで見終わったー! 自分的には「オプー3部作」どれもいいけど大樹のうたが一番グッときたなあ。このオプー役の人が【チャルラータ】にも出てるのをさっき知って、ますます楽しみになってきた〜
— Noriko Inagaki(むんむん) (@munmun_t) 2015, 9月 9
地味だけど、貧乏だけど、どっかーん!ときましたわ。
オプー美声年でかっこいいし、オプーの嫁さんになる人も何気にかなり麗しいじゃない。(あとで知ったら、このタゴールさん、当時14歳だって。まじかよっ)
自分も就職活動に続々と失敗の経験したし、安産とは言い切れない出産もしたので、とりわけこの3作目が共感するところが多々あったし、その上でオプーが一時でも掴んだ「幸せ」がすごく胸に迫ってきた。。。
(逆にいえば、自分の場合は【大樹のうた】を20代の頃に見ても、ここまで感動しなかったかも。今観たのがベストタイミングだったんだな、という気がする。)
【大樹のうた】は資金的に製作が難航して、私が昔見て気に入ってた【音楽サロン】(音楽ホール)を途中で作ってそれを大ヒットさせたお金で【大樹のうた】を完成させた、というのも知って、私の中でハートに火がつきました、ハイ。
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歌って踊らないインド映画が近年作られるようになってこれがイイ、などと言われてますが、そうじゃないでしょ。
歌って踊らないけど感情を揺さぶる、世界に影響を与えたインド映画が既に1950年代にはあった、という事実に、もっと向き合ってもいいんじゃない!?と思うのです☆
(でも私の一番好きな映画はやっぱり、歌って踊る、【ムトゥ踊るマハラジャ】ですけどネ!)
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