本日、Amazon Prime とTentokkotaとSimplySouthの海外配信サイトで、【Master】が劇場公開から2週間経ったばかりだというのに配信開始。
As they say… VERA LEVEL 👊
Watch #MasterOnPrime now: https://t.co/O26x5lyj1N
@actorvijay @VijaySethuOffl @MalavikaM_ @andrea_jeremiah @imKBRshanthnu @iam_arjundas @Dir_Lokesh pic.twitter.com/f3N2JNyHAA— amazon prime video IN (@PrimeVideoIN) January 28, 2021
Amazonだと、劇場公開版より長いらしい。観たいけど、日本のアマゾンプライムは対象外!
海外のAmazonも加入したとしても、日本からMasterが観られるかは謎。
(早く観たいのはやまやまだけれども、日本のアマゾンからも配信されちゃったら、今までの日本の映画興行の風潮からすると、日本の一般的な劇場公開は、ほぼ100%絶望的とも聞くから、日本にまだ入ってきていないことを吉と取るか。)
Got the #Master the blaster right here.
Bringing swag with the real #4K and #DolbyAtmos right here.
Yeah clap for #SimplySouth right here.
Watch now: https://t.co/8dQc3pBDuJ
(Atmos available on the Apple TV, iOS & Android mobile) #MasterOnSimplySouth pic.twitter.com/iQAddOLP8L
— Simply South (@SimplySouthApp) January 28, 2021
まあ、微妙に複雑な感情もあるけれども、週末でSimplySouthで2度目のMasterを観れたらいいなと思っている!
(この数日、映画秘宝もSNSで大炎上しているし、実に複雑な気分であります;)
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ということで今日はふつうに会社あったし、これから映画一本まるまる観るのはしんどいので、今週YOUTUBEに公開されたMasterの1曲目、Vaathi Comingを見直してみる。
ビデオクリップとして抜き出されると、はっきり分かる。
Vaathi Comingの冒頭のカットは、「タップ」(パライ)太鼓のアップ。
スクリーンで観たときも、お、と思ったけどこうして切り出したビデオの1カット目からタップが出てくる、しかも(タミルのスター映画では1曲目がたいてい主人公の登場ソングとして、主人公の立場だとかを示している)1曲目で。
タップが出てくる映画、近年増えているとは思うけれど、1曲目で、しかもトップでアップで登場するっていうのは、少なくとも私の記憶にはない。
もし1曲目に出てくるとしても、途中でほんの少しフレーバー的に、というのがほとんどだと思う。
(1999年【Sangamam】の1曲目、Alala Kandaがそんな感じ。この映画の場合は、そもそも民俗舞踊と古典舞踊の対立がテーマなので、1曲目でタップが出てくるのはある意味納得。)
ヴィジャイの1曲目だと、しいていえば近いのが2007年の【Pokkiri】あたり。でも太鼓はいっぱい出てくるけど、タップに似てるようでもタップじゃないの。
そこに今回のMasterだ。
タップって、今は少しずつタミル文化の1つとして認めようというムーブメントがあって、浸透しつつあるけれども、もともとは不可触民(ダリット)の男性がお葬式などで叩いていた太鼓。
ヴィジャイファンのピーターがムリダンガムにのめりこむ【Sarvam Thaala Mayam】(STM)でも、中盤でピーターが自分のルーツを目の当たりにする場面の曲で出てきたのがタップだった。
ヴィジャイ扮するJDはクリスチャンで、孤児だからはっきりしたところは分からないけど、たぶん、STMのピーター(ダリット)に近い出自なんだと思う。
タップが出まくって、中流の人たちも愛好するタヴィルやナーダスワラムが出てこない、というのもなかなか絵的にびっくり。(タヴィルやナーダスワラムは、ヴィジャイ映画の1曲目または2曲目あたりではかなり定番だと言えるからね)
ウルミが一瞬映った気がするので、これは安心。ヴィジャイやラジニの映画はウルミの音が似合うもの♪
それでいて、中盤、インド古典舞踊のバラタナティヤムの女性ダンサーたちと、バラタナティヤムの振りをバックにクーットゥ(タミルのストリートダンス)スタイルで一緒に踊っちゃうヴィジャイがすごい。男子学生が孔雀の羽をヴィジャイの後ろにもっていって、ヴィジャイがさりげなく笛を持ったクリシュナ神の真似をしながら踊ってるのも違和感なくて楽しい。(ヴィジャイの役・JDはクリスチャンだけど、ヒンドゥー教に対してもちゃんとリスペクトがある、という表れなんだろう。)
不可触民のクラスの人達と踊った後に、上流階級の人が踊ることの多い古典舞踊とフュージョンしちゃう、っていうのが、ヴィジャイを支持している人たちの層の幅をも、端的に表している。そして、クラスなんか取っ払って融合したい、というヴィジャイや制作陣の夢も透けて見える。
ここの場面、すっごく好きだなあ。
でも、下層の人達の象徴をトップに持ってくるというのは、今まで無かったということはたぶん何となく映画的にタブーだったんですよ、今まで。
それをぶち破ってる感じが…すごい。
カラフルさだとかでいえば、ちょっと地味目なんだけど、この映画の思想というか作りこみが、1曲目から今までと異次元でカッコいいなあ、と何度でも讃えたい。。。
ま、そんなこと考えずとも、北チェンナイのガーナ音楽を主体としたアップビートな曲で、酔っ払いヴィジャイの楽しいお尻フリフリダンスが見られて、ゴキゲンですね!
スクリーンで動いてこそ、輝きを最大限に増すヴィジャイ…
とりあえず配信も見るけど、またスクリーンで観たいですね!
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