【NAYAK 真実のヒーロー】 (2001/Hindi)

【2010.01.11テレビ放送にちなんで検索してお越しになった方へ。】補足した日記をあげましたので、こちらもご覧ください。(2010.01.05 追記)

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先月、関西TVで深夜放送されたのを録画してMさんがくださいました。
1ヶ月遅れですが、見ました。
放送時間は、 125分。ということはダンスとか何曲かカットなんだろなー。

今回これが観たかった理由は、タミル映画【Mudhalvan】(1999)のヒンディーリメイクだからです。
いやリメイクというよりは、シャンカル監督がタミル版に続き制作したヒンディー版というべきかな。
(といいながら、字幕なしのVCDは既に所持しているんだけど。)
タミル版では、当初ラジニカーントを主役にしたかったんだけど断られてアルジュンが演じ、大ヒット。
ヒンディー版では、当初アーミル・カーン、シャー・ルク・カーンを主役にしたかったんだけどこれもポシャってアニル・カプールが演じたという作品。(こちらはあまり話題にならずに終わった、とか聞きましたが。。。)

もうすぐ、悲願だったラジニカーントとタッグを組んだ【Sivaji】が公開予定のシャンカル監督。
シャンカル監督ファンとしては、そろそろシャンカルづくしで盛り上がりたいところで。

いやー、やっぱり日本語字幕つきは助かりますね。
【Mudhalvan】観ても、よくわからなかったところが、今回【Nayak】の日本語字幕つきを観てわかったところがたくさんありました。

...ということは、このヒンディー版は、元のタミル版にかなり忠実に作られてます。
カット割りもほぼ同じだし、1曲目の「Shakalaka Baby」はまさにタミル版をヒンディー語にしてダビングしたものでした。
タミル版と同様、スピード感に溢れていて、テレビで見ても、インド映画としてはダレないで見られる部類に入ると思う。
関西テレビでリアルタイムでご覧になった方々は、どんな感想だったのかしら?


テレビ版ではダンスがたぶん3曲ぐらいカットになってます。
恐らくダンス以外でもカットになっているシーンがけっこうあります。
伏線になっているシーンがカットになってて、後のシーンが分かりにくい部分とかありましたねえ。
なので、そういう意味では、この映画をテレビ版で見ただけで評価していいのかな?という感じはあります。

とりあえず、テレビ版を見た上での感想は、
村娘役のラーニー・ムカルジーがすごくかわいい。
たぶんタミル版のマニーシャー・コイララーよりは村娘役は、はるかに似合っていたな。

主役のアニル・カプールは、芸達者でいい演技してるけど、
この映画についてはタミル版のアルジュンの方が圧倒的に印象的でよかった。

アクションシーンなんか特に、アルジュンが「アクション・キング」と言われているだけある、アルジュンにすごく似合う(かなりへんてこなアクションも多いが)シーンに出来てたけど、そのシーンをそのままアニルが演じているのを観ても、イマイチかな。
アニルの方が、アルジュンより一回りは年配だから、アルジュンが演じた雰囲気をヒンディー版にそのまま持ってくるのは少々無理があるのかも。

タミル版で私のいとしのラグヴァラン様が演じていた悪徳州首相は、アムリーシュ・プーリー様が演じてました。どちらも甲乙つけがたいかな。こちらは。
たぶんアムリーシュ様のほうがハマっている、という意見が多いと想像します(ラグの方がちょっと演技が若いんだわ。)が、私はラグヴァラン様ラブなので、これは評価できません。
(【Sivaji】にラグが出るのを超楽しみにしてるし〜。)

でも観られてよかった。
カットされてしまっているミュージカルシーンも、スチールを見る限りタミル版とかなり似ているようなので、ディスクで後でちゃんと見てみようと思います。

最後に、やっぱり【Mudhalvan】さいこー。
シャンカル監督、だいすきー。


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Nayakの記事
Rediff.com 〜 Nayak vs Khalnayak, Anil Kapoorインタビュー, レビュー, シャンカル監督の作品紹介