普段、ポール系のニュースを含め、外人タレントの来日も疎いのですが、たまたま目に入ったもので気になるときは、迷うくらいならコンサートに行くことにしています。
コンサートや映画って、よく「見なきゃ損」という言い方をされることが多いけど、見なかったからといって損する訳ではない。
見て、それが素晴らしいコンサートだったら、「見てすごく得をした!」と思うだけのこと。
だから、ここで感想を書いても、どれだけの意義があるかは分からないけど。(誰か、このライブを見た人が検索してたどり着いてくれるといいナー。)
そんな訳で、今日、ローレンス・ジューバー(LJ)と住出勝則のジョイント・ライブ「”Dancingfingers”Tour」というものを、会社帰りに突然観てきました。
実は、ひとりでライブハウスに行ったの、初めてなの。すごくすごく緊張した(笑)。
* Laurence Juber(ローレンス・ジュバー)の公式サイト
でも、勇気を出して、一人でも観にいってよかったー。こんなにアコースティック・ギターのライブがおもしろいなんて、思ってもみなかったから余計に感激。
なんで彼のアルバムを1枚も聴いたことがないのに行ったか、と言えば、彼が、「ポール・マッカートニー&ウィングス」に1978年から1981年まで所属して、リード・ギタリストだったこと、それ以外にありません。
(当然、1980年の、ポール・マッカートニー&ウィングスの「幻の来日公演」のメンバー。そして、なんとあの事件以来初めての来日だそう。)
何を隠そう、LJが在籍していた時期の【Back To The Egg】が、ビートルズ解散後、ポールの「ウィングス」時代における一番好きなアルバムなのだ。
そして、ワタシのサイト名「Getting Closer」もそのアルバムの曲で、この曲のリード・ギタリストはこのLJさんだった、ということです。
このアルバムは、ポールがビートルズ解散後に発表してきた作品の中で、一番ハードでソリッド感に溢れてる。
そのハードなギターを弾いていたローレンスさんは今どうしてるんだろ、と地味にこの数年思っていた(その割には検索も何もしてなかったのだけど…)。
しかし、ワタシが無知だっただけで、彼はアコースティック・ギターに専念し、今やその「フィンガースタイル・ギター音楽」の分野では世界一、と称される大御所になっていたのでした。
あの人が、アコースティックに???という感じではあったけど、ラジニに興味を持った私が、ラジニを取り巻く人たちにも興味を持ったように、ポールに関わった人にも興味あるし、ましてやその後その方達が今でも音楽活動に真剣に取り組んでいるのなら、観に行きたいし応援しに行きたい。
さて、ライブはまず住出さんのソロライブの部で始まりました。
元伝説的フォークグループ「シグナル」のメンバーと言われても、それは1970年代のグループで、ワタシは実は全く知らなかった。
しかし。
彼の愛おしむようにギターを弾く姿、観客の反応を観ながらニコニコしながらギターを弾く姿もすごく魅力的ながら、その奏でるギターの音!
ギター、って、こんなに歌えるものだったんだ…
フィンガーピッキングの音って、こんなに生で聴いてると癒されるものだったのね。
(ポールもフィンガーピッキングスタイルの弾き語りが、とっても有名だけど、住出さんは、ヴォーカル抜きで、正にギターに歌わせていた。)
住出さんも素晴らしかったけど、LJが更に凄かった。
アコースティック・ギターって、こんな音まで出るの?こんなにロック的な熱いアプローチも出来ちゃうの?
そんな弾き方ができちゃうの?
勇気を出して観にきてよかったあ、今日観なかったら、わざわざ外国で観に行こうとも思わないだろうし、一生彼の生演奏を見逃しかねないところだった。
こんなお方に、あの時期のポールは支えられてきたんだなあ、すごいことだなあ、と感動した。
それにしても、LJはお茶目。途中のトークで、
「私は今回初めて日本でコンサートをした。
私の最初の日本は、とても短い時間だった…」
この言葉に、場内大爆笑。
そう、30代手前の熱くギターを弾きまくりたい盛りだったLJが、異国の地にドキドキして降り立った直後、ボスのポールが大麻所持で逮捕、東京、大阪等の来日公演は全部おじゃんになってしまったのです。
ポールのことばかり、記事として残っているけれど、LJだって、どれだけ当時、やるせない想いだったんだろう。
そのせい?か、ビートルズのコピーは何曲も披露してくれたけど、自分が所属していたウィングスの曲は全くやらなかった。
ちょっと、それは残念。
LJが演奏したビートルズ・ソング
* ストロベリー・フィールズ・フォーエバー
* レイン
* While My Guitar Gently Weaps
* I Saw Her Standing There
ビートルズではないけど、関連?曲として、エリック・クラプトンの
* いとしのレイラ
(Getting CloserのLJひとりヴァージョンも聴いてみたかったよー。)
アンコールで、LJと住出さんのジョイント。
どんな曲をやるんだろ、と思ったら、なんと、チャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」だった。
この曲だけは、二人とも歌っていた。
で、驚いたのは、住出さんの英語がヒジョーに上手で、歌にもグルーブ感が溢れてた。
(後で住出さんのサイトを拝見したら、TOEIC950点取得者だって!)
ライブ終了後、お二人と写真を撮らせていただきました。
二人とも充実したライブをやった、というようないい顔してるし、私も大満足!という顔をしてて、とても想い出深い写真になりそうです。
ステキな夜をありがとう!
旧ブログ時代のコメント
5001stella 2007年12月18日 22:54
この日私も行ってました!
なんと。
むんむん 2007年12月21日 13:03
▼5001stellaさん
うわー、ついにこのライブの体験された方がこのページにたどり着いてくれましたか。うれしい♪
どこかで今後お会いしたときには、ポール話付き合ってくださいねっ。
5001stella 2007年12月24日 22:17
ぜひぜひ、
私のブログでも紹介させて戴きました。
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