「Double Fantasy – John & Yoko」展を見てきました

Paul McCartney / ポール大好き!の話

昨日、急遽、六本木で開催中のダブル・ファンタジー展に行ってきました。

ちょうど有休とって、朝、病院に行ってて、その後ジャン=ポール・ベルモンド傑作選みるぞーあわよくば2本位観るぞー!!!と鼻息荒かったのですが、待合室でtwitter見てたら、ちょうどこの日が、【ダブル・ファンタジー】がリリースされた日だと知って! 1本観た後、2時間位なら観に行けるかも!

もうすぐ90代を迎えるベルモンドがまだ生きているうちに彼の映画に出会えてよかったと思った(ベルモンドにお手紙も書いたよw)ので、似たようなお年のオノ・ヨーコもまだご健在なうちに、彼女のメモラビアをしっかり確認したいなという気持ちも強まったことが大きい。

だから、これはもう、行かなくっちゃ。

新宿でベルモンドの【恐怖に襲われた街】を観た後、都営大江戸線に乗って六本木に向かいました。六本木行くの、コロナになってから初めて、かな。

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さてさて、六本木の雑踏から少し離れた閑静な場所にどーんと佇んでいた、ソニーミュージック六本木ミュージアム。
きっと、12月の命日の頃には激混みになるんじゃないかと想像するけれど、今日のところはとても空いていて、展示物に没頭できました。
ステッカーもいただけてよかった。

ジョンとヨーコ、の展示会(ほとんどがヨーコが展示に提供したものらしい)なので、ジョンの生き様を多方面から見回すものではない。
(ポールはほんのちょっぴり)
昔埼玉にあったジョン・レノン・ミュージアムでもヨーコとの時代中心の展示で当時の私としては少し食い足りなかったのだけど、今回は逆にヨーコとの関係性だけで見せてくれた方がすっきりしているというか、よりパーソナルな感じでそれでよかったのかも。

展示物には、ジョンやヨーコの当時のコメントが随所に英語の原文と日本語訳で散りばめられていて、日本語と英語を両方読んでいたらものすごく時間がかかった;;;

この10年位の間に、ミュージックライフの元編集長・星加ルミ子のトークショーでヨーコととのエピソードを聞いたり、前妻シンシア・レノンの著書を読んだりしていたので、ジョンとヨーコの二人の世界の外から見るとそういうふうなんだな、と思ったりしていたけれど、今回のイベントで逆にジョンとヨーコの間ではこういう感じだったのか、とまた、ひとつひとつ反芻したりしながら展示を観ました。

シンシアやジュリアンの気持ちを考えると、見ていてキビシイものもそれなりにあるんですよね。その当時のホンモノの展示の数々、生々しい。
いつか当事者が全員この世を去ってだいぶたった後なら、それもありなのかもしれないんですけど。
(だけど、ヨーコが生きているうちにこれらを観られてよかった! ヨーコだって葛藤がありながら展示OKなどの指示を出していたんだろうと思う。見せてくれてありがとう!)

その一方で、オノ・ヨーコ、かっこいいんだ。
今だって男尊女卑の話で日本でも世界でもひっきりなしに話題になるのに、ヨーコは5~60年このこととずっと闘いっぱなしで。
(それでいて今回の展示会も、「ジョンとヨーコ」で、「ヨーコとジョン」ではない。ヨーコとジョン、でもいい位の内容な気がしたけど。)

ジョンのインタビューの言葉に、「ヨーコは、男社会のアートの世界でずっと女性なのにやってきたんだ。尊敬する」というのがあった。それを受けての【ダブル・ファンタジー】のあの優しい詞の世界なんだと改めて思った。

だけど、シンシアの本「ジョン・レノンに恋して」によれば、ジョンのシンシアへの態度は(ヨーコと出会った後は)最低最悪。男尊女卑の何物でもないし、もしかすると男尊女卑以前の個人の尊厳の無視では、とさえ思ったりする。(それでもシンシアはジョンへの想いが続いていて、ジョンは複雑だけど魅力的だというのが分かるのだけど。)
ジョンはそこに気付いていたのだろうか。
主夫生活するうちにうすうす気付いていて、自分自身も含めてのインタビューの言葉だったのかな。

「ベッド・イン」や「バギズム」界隈の実物展示とともにジョンのコメントを読むと、自分も色眼鏡でジョンとヨーコを見すぎていたんだな、と反省もする。
シンシアやジュリアンを犠牲にしてまでの「平和運動」、というのは、未だ自分では消化できていないけれど。

最後のセントラル・パークでの二人の散歩映像(1980年10月)だとか、音楽界への復帰へ希望に満ちあふれながら、さりげない日常の延長で、胸に詰まった。

最晩年となるDouble Fantasyの曲の歌詞原稿なども展示してあったけど、ジョンの字が小さい。
そうか、ジョンは、老眼になる前にお星さまになってしまったんだな…
と老眼バリバリ進行中の私はふと思いました。ジョンが生きた年数を、大幅に超えて私は今、生きているんだなあ。

帰りに、眼鏡ケース買いました。
自分の老眼鏡用に。。。

期間中、行けたらまた行きたい。
それから、ポールもこのコロナ情勢の中、もうすぐ新作発売。
ポールとのリアルタイムを共に生きられることも、感謝。
ヨーコも、長生きしてね。

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