【オフ会回想】BABAを大きな画面で観る会(2002.12.15)

【オフ会回想】BABAを大きな画面で観る会(2002.12.15)

インドやシンガポール、マレーシア、アメリカ、イギリス等では、2002年8月15日(インドの独立記念日)に同時に公開された【BABA】ですが、本国でも日本でも同時公開だ!と騒がれたにもかかわらず、それは実現せず、しかも、これを書いている時点(2003年2月)においても、未だに日本で上映する話は聞きません。
 そうこうするうちに、ネットなどで流れてくる、BABAの評判は芳しくないものばかり…。
 不評を耳にして、多少の覚悟をしつつ、9月にチェンナイの劇場で鑑賞した私は、結局は2002年で観た映画の中で、(完成度とかの 話うんぬんは抜きで、ですが)この【BABA】がもっとも深く印象に残りました。難解だけれども、何年かけてでも理解していきたい、
そんな愛着のある作品となりました。

 だけれども、このインターネットの発達したご時世、インドから遠く離れた日本でも、不評の噂は伝わり、 DVDを買い控えたり、観ることを躊躇するような方々がいる話さえ耳にしました。
 インドでも、不評の方ばかりがクローズアップされていましたが、ラジニファンでない人も含めて、 「これは、ラジニの半生そのものだ。いい作品だったよ」と言う人に何人も出会ったのも、また事実。

 賛否両論や好き嫌いがはっきり別れる映画だとは、思いますが、他人の意見に惑わされず、まずはみなさんに 自分の目で観て、憶測なんかじゃない、リアルな感想をもってほしい。そんな気持ちが日に日に強くなりました。

 そんな訳で、イベントなど今まで仕切ったことのない私が初めて暴走して企画したのが、このBABAを観る会でした。
 日本上陸のメドがたっていない映画のため、上映したものは、日本語字幕のない、英語字幕のDVD(しかも、歌詞には英訳さえもついていない…)。
 ですがインド公開から4ヵ月後の2002年12月15日の午後1時~4時、東京の公共施設の視聴覚室において、巨大スクリーンとはいえませんが、プロジェクターを用いて、インド人や遠方からの参加者を含む32名で、BABAのDVDを鑑賞しました。

約4時間の会の進行としては、

  1. BABA ~前半
  2. インターミッション(15分休憩)
  3. BABA の前半のあらすじの復習(5分)
  4. 1曲目「Dippu Dippu」に関するヒンドゥー思想の解説(15分 by メイシャンさん)
  5. むんむんの9月のチェンナイ旅行時のBABA関連映像+
    7月開催のスターナイト・コンサートでのラジニ出演場面映像
     上記のダイジェスト編集ビデオの上映(5分)
  6. BABA ~後半

こんな感じで行いました。(鑑賞後は、もんじゃ焼き屋にて、懇親会も開催しました。)
 難解な作品には違いないため、それまでに発信していたBABA知識をまとめたり、インターミッション中に前半部分をみなさまに復習・理解していただけるよう、前半部分の物語も少し詳しく記載した10頁程度のレジュメを配布しました。
(ネタばれはしたくなかったので、後半部分は敢えてレジュメには記載しませんでしたが。)

 レジュメ作成は大変だったし、当日は、DVDが会場のプレーヤーと相性が合わずに途中フリーズ?してしまったり、 ハラハラしましたが、終わってみれば、大半の方から、「観られてよかった!」との声をいただき、BABAへの偏見を少しでも やわらげることができたかな?と、微力ながらも、本当に開催してよかったと思う次第です。

 参加してくださったみなさま、どうもありがとうございました。また、いろいろ協力してくださったみなさま、本当にお世話になりました。
 もし、巷が噂するほど悪い作品ではない、よい作品だと思ってくださったのなら、他の人にもその素直な感想を伝えていってくださると嬉しいです。

 以下、鑑賞会後のアンケートやヒアリングによる、参加者のみなさまのご感想です。

参加者のみなさまのご感想

東京都・ Aさん(女性)

BABAを観るのは:初めて

感想:

 とにかくラジニがカッコよかった!徐々に覚醒していく姿は、往年の日本のヒーロー番組のようでした。

 悩むヒーロー、成長していくヒーローは、日本の十八番ですよね!そういう意味でBABAはスゴク日本人向けかな、 と思います。ちょっと、宮本武蔵チック??

他の印象に残ったキャスト:

 ニーランバリ兄弟(笑)。あとは、BABAを導く聖者さま。

 Aさんには、受付用に、すてきなBABA看板を作成していただきました。
 ラジニへの愛に溢れる、とってもステキなイラストをどうもありがとうございました!
 そうそう、覚醒していく姿がほんとうにウットリでした。後半部分がもう好きで好きで。

 ニーランバリは、この映画では、ほんとにパダヤッパに一途に恋する女性で、いじらしささえ 感じさせましたね。短い出演シーンだったけど、【パダヤッパ】が大好きな人たちには、たまらなくうれしい演出でした。
(むんむん)

神奈川県・ Tさん(女性)

BABAを観るのは:初めて

感想:

 色が綺麗で、コントラストを強調し、カメラ技術も 最近流行りのものを取り込んだりして 素晴らしい出来になっていると思いました。トレビアン!

 ただ、ストーリーは物足りないものを感じました。

 笑う部分、恋愛部分、神秘的な部分 etc.
それぞれが未完成なまま、BABAという箱に詰め込まれた感じがします。 (でも、これは、インド映画には頻繁に見られますよね)
 最後がスッキリ終われば、すべてチャラにできたと思うんですが、 最後が「あれ?終わり?」という感じで終わってしまったので 気になっていた部分も消化できずじまいでした。

 個人的には、最後は「やっぱ、タミルには俺がいないとな!」と にかっと笑って終わってほしかったな、と(笑)。

 配役も若干物足りなさを感じました。

 ラジニを引き立てるための、ラジニの存在感に負けない役者さんが、 あまりいないように感じました。残念です。
 ラジニシリーズに出てきた、脇を固める役者さんのスゴイ所は、 『表情』と『声』だと思ってます。
 今回の脇を固めた役者さんは、おもしろい言葉を言っているのかもしれませんが 普通の声で、表情も控えめに感じてしまい、 物足りなかった感じがしてしまいました

 しかし、この作品の出来は、素晴らしいと思うのです。

 ラジニは健在だし!(笑)←結局コレかい!
 「踊りが合ってない、年だ」などと言われていたので覚悟していたら、うまく色々な物を取り込んで、ダメな所はうまく演出していたと思うので、
ラジニは健在!というよりレベルアップ!と、感じました。

 この作品が、当たり前のように「BABAは失敗したわけですが」と語られるのか、 私にはちょっと分かりませんでした。
クオリティは高いと思うんですが・・・。何故だろう?うーむ。

他の印象に残ったキャスト:

 正直、いませんでした。

 あ、でも、日本人ケイコさんは、イキイキしていい感じでした!

その他コメント:

 こういったイベントに参加するのははじめてで、 とても緊張しました。
 しかし、映画もさることながら、5分のビデオテープ(貴重な!)や、 ヒンディの宗教思想の解説など、盛り沢山で素晴らしいイベントだったと思います。
 皆さんに、ありがとうございました!と言ってまわりたいぐらい、 感謝、感謝な気持でいっぱいです(大袈裟じゃないですよ!ホントに!)

 今度またイベントが開催される事があったら、 次こそは、きちんと、色々な人と交流したいな、なんて思っています。

 本当にありがとうございました!!

 お一人参加でだいぶ緊張されていたようですが、遠方からお越しくださり、ありがとうございました!
 当日は、イベント進行のことで頭がいっぱいで、満足にご挨拶できず、大変失礼いたしました。
 ビデオも楽しんでいただけたようで、制作した人間としては、感無量です(笑)。
 Tさんは、ヒンディー映画も含めてたくさんのインド映画をご覧になっていますが、そういう方にBABAについても こんなふうに愛のある感想をいただけると、うれしいです。
 これからも、機会がありましたらどうぞよろしくお願いします!(むんむん)

神奈川県・ Mさん(女性)

BABAを観るのは:通しで観るのは、3回目

感想:

 見れば見るほどにジーンといろんな事が伝わってくる、 奥が深い映画だと思いました。タミル語がわからないのがくやしい…。
 でも、わからなくても字幕を必死に読み、ラジニの迫真の演技を見ていればすごく引き込まれる。
 歌も、翻訳してもらって意味のわかるものは、すごく良いことが歌われていて二倍に感動しました。

 あと、Maaya Maayaがすごく幻想的で私の中ではヒットでした。歌詞の意味を知りた い…!

 色々な不評もあるけれど、私はこの映画がすごく好きです。 いつか、日本語字幕で見られる日が来たらいいな…。

 ちょこちょこ出てくるサービスシーンは嬉しくて拍手しちゃいました。

他の印象に残ったキャスト:

 ラミャー姉さんでしょう!と、言いたいところですが お母さんですね。もう、ラストのシーンは感動モノです。

その他コメント:

 すっごく楽しかった!映画も良かったし、同じようなインド映画(ラジニ&タミ ル映画ファン)好きの人たちと接する貴重な楽しい一時でした。
 懇親会もあって、会ったことのない人たちともインド話を たくさんできたし、行って良かった。

 今回は、少しでも何かお手伝いしようと思って、ヒンドゥー教講座をやらせてもらい ましたが。上映会までは毎日が忙しかったけど、すごくやりがいがあったし、当日ま
でのプロセスも楽しかった。

 Mさんには、知り合ったばかりだったのに、レジュメ作りとレクチャーの大役をお願いし、
快く引き受けてくださって、大変助かりました!というか、観賞会にすごく締まりが出て、 お願いして本当によかったです。ろんば・なんどぅり!
 ヒンドゥー思想を少しでも知っていると、この映画のおもしろさが全然違いますね。
 これからも、いろいろ教えてください!それから、まやまやダンスも一緒に覚えましょうね♪(むんむん)

東京都・ Sさん(女性)

BABAを観るのは:初めて

感想:

 私はラジニがこのテーマを自ら書き下ろしたこと自体にまず非常にひきつけられ、入魂の演技だと思っています。
 ラジニその人の「今」を投影する作品だと割り切ってみると、非常に奥行きのある作品だと思います。

 これほど見る人の「世界観」や映画に求める物によって評価が大きく分かれる作品だとは思ってもみなかったので、「難解」という言葉で片付けたくない想いがし
ました。

 しかし惜しむらくは共演者たちが光るまでに至っていないことでした。
 ヒロインとのラブストーリーまでが、サイド・ストーリーに徹底してしまっている以上、Babaとより好対照になる役柄がほしいと思います。
 あのテーマを描くには正攻法に過ぎるのかもしれません。

他の印象に残ったキャスト:

 母役の情感は絶品ですね!
 日本人キャストさんたちは…生かされていないのが残念。サリーを着て登場させるのではなく「現代の日本人の若者たち」として描き その中で神秘的なもの、精神的なものを追究させたほうがより存在価値があった
のでは…。

その他コメント:

 まずは自分の目で見ること。ネットや雑誌などのレビューは「その人」が見たも のに過ぎないということ。その大切さ、愛しさを再確認しました。
 後日「どうでしたか」と聞かれたとき、非常にわずらわしさを感じたのが事実。

 非常に奥行きの深い作品で、自分自身何をどう感じたか、まだ整理できない部分も多いので、「自分で見て感じてほしい」と声を大にして言いたいです。

 観賞会の後で、Sさんはすぐに、アインガラン社に【BABA】のDVDを注文してくださったそうで、
売上に貢献ができてうれしいです(笑)。
 脚本が雑に感じるのは、たぶん本当はもっと長い脚本だったのが、諸事情でカットしまくって、 やっつけ仕事で映画にしてしまった、というのがあるのかもしれません。
 日本人の私には、急がなくていいから完成度を追求してくれ、と思うところだけれど、ラジニサイドとしては、そういうわけにいかない事情があったんでしょうね。
 日本人出演者にしても、当初、宮沢りえにオファーがいく気配だったのが、撮影を急ぐあまり、 計画が頓挫したという経緯もあるし…。でも、とてもラジニの心情を反映した、愛しい作品だと思ってます。(むんむん) 

東京都・ Sさん(男性)
※タミル系スリランカ人

BABAを観るのは:初めて

感想:

 今までのラジニ映画より、少し、つまらなかった。でも、悪い作品ということではなくて、 観てよかったよ。
 神様映画は嫌いじゃないんだ。
 ただ、普通のインドの神様映画は、誰でも知っているような神様が題材で、誰でも知っているような話で 作るから、家族で安心して楽しく観るものなんだけど、この【BABA】のバーバージーは、ぼくは知らなかったよ。(たぶん、一般的にも知られていない。)
 だから、その分とっつきにくかったのかもしれない。

 この会で、何人かのインド人と友だちになったよ。楽しかった。

 (Sさんの話した内容を当方で文章に起こしました)
 Sさんの指摘(バーバージーを普通の人は知らないということ)は、タミル人ならではの視点で、 目から鱗が落ちるような思いでした。これからも、いろいろタミルのこと、スリランカのことを
教えてくださいね♪(むんむん)

埼玉県・ Aさん(女性)

BABAを観るのは:劇場&鑑賞会で2回。DVD&VCDで何度か。

感想:

 いつもの極楽ハッピーエンドとは違うけど、ラジニの素な心情が出てたんじゃないかと思う。

他の印象に残ったキャスト:

 BABA母のSujatha

その他コメント:

 こういう小さい上映会はインパクト的には弱いかもしれないけ ど、草の根的には意味があると思う。
 BABAは下手したらPADAYAPPAみたく、封切りから2年くらい遅れて 日本公開ということもなきにしもあらずだと 思うので、(あるいは最悪お蔵入り?)それを考えると草の根活動って今
後とても重要じゃないかな~と勝手に思う。

 レジュメに、シンガポールでの鑑賞記を寄せていただいたり、いろいろありがとうでした。
 BABAが好きなあまり、観賞会なんて大それた?ことを勢いで開催してしまいましたが(笑)、 いろいろな方の励ましがあったからこそ、なんとかやり遂げることができました。
 この上映会で、BABAがよかった!と言ってくださる仲間が大勢いることもわかったし、 とても心強くて幸せなひとときを過ごすことができました。
 みなさまに、感謝の気持ちでいっぱいです。(むんむん)

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