ちょっと日記を書くのに日が開いちゃいましたが、元気です。
先週末、【ジーンズ 世界は2人のために】を久々にちゃんと鑑賞してみて、(家で小さな画面でちょこちょこ見直す程度はしていたけども)シャンカル監督は今までだって、自分のインドでのなんばるわん監督だったのだけども、それでも、今まで【ジーンズ】をかなり過小評価してたなあと、心から実感してしまった。
CGだVFXだ世界中のロケだ、といったスケールのことじゃなくて、話のスケールがとてつもなく大きいのだ。単なる「恋のはなし」だというのに!
シャンカル映画だけを観てある程度監督の様式美に慣れていても、それだけでは足りない。
インド映画をある程度観てから【ジーンズ】を観ると細部がほんとに分かる分かる、ちょっとした演出でココロがきゅうううんとなっちゃう仕掛けがたくさんあることに気付く。
しかも!【ジーンズ】は、シャンカルお得意のド派手なアクションがない。さらには小さいアクションもない。主演のプラシャーントがアクションを得意としているにも関わらず!
日本公開時も著名なインド映画関係者の方々がマサラムービーには必ず9つの感情があって、アクションもあり…というような解説を行っていた頃。
そして当時は鑑賞しても大して感想がなかった。
なのに、今【ジーンズ】観ると、インド映画、マサラムービーを観た!というこの充足感は、何だろう???
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2012年のヴィジャイが出た【Nanban】も、アクションで右に出る者がいない勢いのヴィジャイがアクション封印。
もしかして、【Nanban】だって、インド映画やタミル映画の様式美をかなり体感している人が観て初めて、スゴイ、と思う映画なのかも…
だって、タミルの人々にあれだけ熱狂的に迎え入れられたというのに、(【3 idiots】があまり好きではない)私も【Nanban】を映画館で観てウルウルしたというのに、タミルの外の日本人のweb上の感想がただ【3 idiots】の完コピで面白くない、っていうのが多い気がするのは、そういうこととも言えそうでしょう?
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うわー、もっとシャンカル監督の旧作をちゃんとひとつひとつ、観てみよう。
一作一作、自分で日本語字幕つけるくらいの勢いで、流し見じゃなく真剣に観てみたい。
もっと経験値を上げて、【ジーンズ】や【Nanban】で、もっと感動してみたいわー。
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そんなわけで、現在、【インドの仕置人】を参考にしながら、【Indian】をゆっくり見直し中。
実はこれも、昔観たときも感動したんだけど、見直してる今の方が格段に面白い。とにかく映画の中のエピソードや細かい演出がてんこ盛りすぎなんだよね、シャンカルは。洪水のように映画から溢れてくるから、それがたまらないという人もいれば、詰め込み過ぎだとゲンナリする人もいるんだろうな。
自分は、たまんないなあー!って方なんだけどね、もちろん☆
【ムトゥ 踊るマハラジャ】は、インド映画経験値がなくても、西洋の映画にどっぷり浸かってジャッジメンタルになっていなければ、ココロに大きな化学反応を起こす、とてつもない傑作。
シャンカル監督のは、ちょっとそういうのとは違うんだけど、経験値を上げれば上げるほど楽しめる深度が深くなると思う。
どっちの方向性であれ、インド映画は玉石混交なのは当たり前にしても、やっぱり感情を揺さぶられて面白い!
4歳児のむすこも、すっかり、映画の中のじいさんカマル大ファン。
じいさんカマルのように、腰からナイフを取り出したくて仕方ない様子(笑)
わたしもあれが映画グッズで売ってたら、絶対、買う!
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