アジアフォーカス観客賞受賞映画を観てきました 【神に誓って】【私はガンディーを殺していない】

2/26・27の週末で、アジアフォーカス福岡国際映画祭の、その年の観客投票数No.1の作品4本が東京にやってきたので、そのうち2本観てきました。
(2/26は岡本太郎の100歳の誕生日だったので、渋谷マークシティを通って、両日「明日の神話」も拝んできましたー!)

【神に誓って】(パキスタン映画)と【私はガンディーを殺していない】(ヒンディー映画)。

どっちもすごい力作で、さすが観客賞受賞作品だなーという感じでした。

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どっちもよかったけど、【神に誓って】は映画祭で上映していただかないとまずお目にかかれない作品であり、しかもパキスタンの事情にかかわる話であり、見にいけてよかったです。

【神に誓って】The Name Of God/Khuda Kay Liye 2007年

ゲスト出演が、ナスィールッディン・シャーで、クライマックスのいいところを全部もってっちゃった感がありますが、おもしろかった。

つい、上映中に「あ、シャー様だ!」とつぶやいていたら、後でダーリンがシャー様って誰?と聞くので、「【ボンベイ大捜査線】のシャー様だよ」と答えたら、他の人がその答えを聞いてもそれじゃ誰も分からないんじゃ?とツッコまれてしまった(笑)

確かに、【モンスーン・ウェディング】のシャー様、とか、もっとメジャーな映画での説明方法は他にいっぱいあったな。

ただね、すごくいい映画だけど、自分にはかなりキツイ・重い映画で、再上映があっても観る勇気がなかなかでないかも…

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【私はガンディーを殺していない】Maine Gandhi Ko Nahin Mara 2005年

痴呆症の人の介護問題という、どこの国でもありうる普遍的なテーマを扱っていたけど、クライマックスに向けて、独立後のインドの有り方について疑問を投げかけており、決して説教的でなくドラマチックでおもしろかったです。

独立後のインドの有り方に対する疑問、っていうのは例えば【インドの仕置人】でもシャンカル監督が吠えまくってましたけど(笑)、テーマへの切り口がこういうのもアリなんだなあと思いました。

ヒロインのウルミラの演技が素晴らしかったですねえ。
父役のアヌパム・ケール、表情がコロコロ変わって、実に巧い。彼がこの映画のプロデューサーだということで、アヌパム・ケールはこういう映画を撮りたかったのね、と感心しちゃいました。

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26日は、【神に誓って】の後に、映画祭ディレクターの梁木さんたちのトークショーがあったのですが、これもおもしろかった。
終了後に立ち話もさせていただいて、カンゲキ。
(どうやって梁木さんがインド映画を選定したりしてるのか、ニュアンスが少し分かりました。
特に昨年観たかったけど見に行けなかった【ケーララの獅子】について、エピソードが聞けてうれしかったー。)

行けなかった昨年の映画祭のプログラムと20周年記念の本を買って、サインもらっちゃいました。
(アジアフォーカスのプログラム、毎年素晴らしいんですよ!)

やっぱり、映画は映画館や映画祭に観に行くのが一番ですね♪

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