ビートたけしの【アナログ】など3冊読みました

Books / 本の話
ビートたけしの本3冊

近所の某図書館に1月末に行ったら、「本のお楽しみ袋」というのをやっていて、「テーマ」が書かれた紙袋に3冊前後入ったものがいくつか棚に並べられていました。
科学とかいろいろ学術的テーマのようなものが多かったような気がしますが、その中に「ビートたけし」というのがあって違和感があって目を引きまして、つい借りてしまった。
たけちゃんの本、昔毒舌ものとか「たけしくん、ハイ!」みたいなのは数冊読んだけれども、そういや近年読んでなかったなと思い。
前は【あの夏、いちばん静かな海。】【HANA-BI】【菊次郎の夏】【監督・ばんざい!】【アキレスと亀】とかの映画も観に行ったことあるよ。
浅草公会堂で、何かの芸能賞を受けた時の授賞式も観に行ったよ、たけちゃんが浅草への愛着をたくさんスピーチしてたのを覚えてる。
最近は、たまたま足立区のサイトで、たけちゃんが足立区時代を振り返った話をしているのを読んで。

~足立大好きインタビュー~ 芸人・映画監督 北野武さん(2019年)

そうだ、わたしの姉は、たけちゃんにあこがれて、彼と同じ都立高校に行ったんだったなと思い出したり。
上の足立インタビューシリーズに、マシンガンズの滝沢秀一も載ってて、そしたら彼もたけしにあこがれて同じ高校行ったんだってさ。

~足立大好きインタビュー~ 芸人・ゴミ清掃員 滝沢秀一さん

ビートたけしの本3冊

紙袋を開いたら、足立大好きインタビューでたけちゃんが言及していた【フランス座】が入ってて。
高校生の時、クラスメイトのHちゃんがたけちゃんの大ファンで、アルバム【浅草キッド】のカセットテープを貸してくれたな。

「夢は捨てたと言わないで
同じ道なき二人なのに」

ってフレーズが忘れられなくてね。
ああ、あの歌のことや時代が書かれた本なのか、と読みだしたら夢中になって一気に読んだ。

数日後、本のカバーがかわいい【ゴンちゃん、またね。】を読み始めたらまたすぐ一気に読んだ。
かわいがっていた犬が行方不明になってからの描写が、ああたけちゃんもこんなふうに狂ったように探していた経験があるのかなと思うほど、淡々としながらも迫力があった。

そして残った1冊【アナログ】を昨日、これまた一気に読んだ。
ビートたけしの文章としては、初めて読む類だなあと思って、読後に検索したら、たけし初の恋愛小説、ですって。
想いを寄せていた彼女と会えなくなってしまうところからのくだりが、【ゴンちゃん、またね。】とも相通じるところがあり、いじらしく、苦しかったり。

その後に、それぞれの本の出版時期を後ろのページで確認したら、え、2017~18年の間にこの3冊出してたの。(全然知らなかった)
最近映画撮ってなかったよな、とは思ったけど、ふつうにテレビとか出続けているのに、70歳前後なのに、1年ちょっとの間に3冊も本書いてるの!
すげえ。

ビートたけしの本って、読むと脳内でたけしがそのまんま語りかけてくるようで、不思議。

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タケちゃんマンの頃から、まあ世間一般並みではないかと思う程度にはビートたけしに親近感をもって生きているから、(しかも自分の出身区の隣だからね。近所の商店街にも「元気が出るテレビ」でテコ入れに来てくれた?しね)郷愁成分も多いのだろうけど、この数日、本を読んで何だかホッとした。

最後に呼んだのが【アナログ】で。この本で広がる世界は、純愛も純愛で、性的な描写は一切ない。
恋愛ものは割と苦手なんだけど、これは映画になったらモロに好みかも。

近年のタミル映画でもそうなんだけど、デジタル技術の進化やらSNSを通した展開だとかスマホのハイテクなストーリーとかで氾濫しているというか、ちょっと食傷気味になってた。(デジタルならではの面白さも、もちろん享受はしているけれども)

フィルムやアナログ時代のごつごつ感・ざらざら感みたいなものがなつかしいなとじりじり思い始めていたときに、この【アナログ】は響いたわ。
昨年、再婚されて、いろんな憶測や評判を呼んでいたけれど、これらの小説を読んで、これからも元気で幸せで面白いことをしてほしいと心から思ったよ。

これらの本に出会わせてくれた、図書館の方々の企画にも、感謝!

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