【ロボット】試写会@ヤクルトホール 5/1

Indian Movies / インド映画の話
5月10日に、座席指定しに渋谷TOEI行ったときに撮影。 渋谷駅前に大きなロボット看板!

わなっかん!

親子3人で行ってきました、【ロボット】(Enthiran the Robot)の一般試写会。

場所はヤクルトホール。【ベッカムに恋して】の試写会を観に行って以来。

定員550名の会場は満員。
インド映画を見たことがなさそうな老若男女がたくさんつめかけてました

昨年暮のラジニの誕生日に開催された、【ロボット】公開決定記念パーティでお会いした、配給会社の担当さんとも再会。
少し立ち話ができました。
もちろん、【ロボット】完全版を公開したいと本気で動いているとも聞きました!

▼ハリウッドチャンネル

【ロボット】公式サイトから、完全版を観たい気持ちを連打するページ

ぜひ、タミル版でお願いしますネ☆
やっぱりラジニ本人の声のタミル版を熱望!

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さてさて、日本で公開されるのは、ヒンディー吹き替え版の短縮です。
(日本で短縮版に編集するにあたり、その許可がヒンディー吹替え版に対して与えられたから、ということらしい。
逆に言えば、インドの制作側はタミル・オリジナル版を編集されたくない、と思っているのではないかと私は推測します。)

そんなわけで、ィエンディラン(タミル・オリジナル版)の全長版しか観たことがない私は、ヒンディー版も短縮版も観るのが初めてでした。

まず、とにもかくにも、日本公開に尽力してくださった、配給会社さんに感謝・感謝の涙雨あられなのです!
ヒンディーだろうが、短縮版だろうが、ありがとうございます!!!
こうして、日本で、550名もの大観衆でラジニ映画をスクリーンで再び観ることができる日が来るなんて。
しかも、5月12日の公開日には、東京だけでも3館での上映が決定しているんですよ。

(なにせ、ラジニの最後に日本公開された【チャンドラムキ 踊る!アメリカ帰りのゴーストバスター】の東京ロードショーの箱は、100名前後のキャパですよ。東京国際映画祭でも200人前後じゃなかったっけ?)

まずインド映画ファンに限らず、普通の映画ファンにも、観てもらわなきゃ。
それだけのポテンシャルがある、力作なんだし!

上映されていることも知られずに小さな箱の単館上映で、あっという間に打ち切りになるかもしれないより、こっちの方が【ロボット】もきっと幸せ。

とにかく、大胆不敵に編集されてるにせよ、ストーリーに辻褄が合わないということもなく、とても観やすいコンパクトな長さにまとまってました。

コンパクトなおかげで気楽に観に行こうと思ったり、気楽に誘い合って映画館に来られるのかもしれないし、
それで、「おもしろかった!コレって短縮版?もっとおもしろいと言われているオリジナル版も観たいね」って、
思ってもらえたなら、それでいいじゃない。

配給会社さんが、日本各地で上映させるために本気でがんばってるんだなという気合をバシバシに感じました。

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ただし、試写会の会場の音響のせいなのか、試写会がブルーレイディスクでの上映だったからか、音の迫力がイマイチ。これは残念。
(試写会じゃなく、公開時にちゃんと観てね、という意味か?)

それと、ヒンディー語吹き替え、ラジニさんに似た声の方が当てていてとても頑張ってるにせよ、やっぱりラジニカーントの声じゃないのがすぐ分かっちゃう。
ラジニの、バシー博士とチッティ Ver.2での声の使い分けのもの凄さとかが、ヒンディー版であまり伝わってこない。

全体的に、タミル語の軽快な韻を踏んだようなリズミカルな言い回しで既にこの映画を楽しんじゃった人間にとっては、ヒンディー語の吹き替えは元気があまりない感じ。
サンターナムとカルナースがバシー博士のアシスタントとして演じたコメディも、台詞に元気がないうえカットされまくりで、彼らの良さがまるで味わえないうちに映画が終わっちゃった。

A.R.ラフマーンの音楽でも、ラフマーンのボーカルもハリハランのそれも、タミル版で感じたスケール感が弱い。(2人とも、ヒンディー語が話せるとしても、タミル語で歌ってる方が断然しっくりきてる。)
タミル版のサントラCDをヘビーローテーションで聴き込んでしまっている私には、ノリきれないのだー!

やっぱり、「タミル語版がオリジナル」なんだな、この映画。

うーん、
短縮版だし、タミル版でもないのなら、いっそ、日本語吹替え版も作って公開してくれてもよかったな(笑)
映画をテレビ放送するときみたいにネ。
その方がもっと観やすいし、お子様含む家族連れにはいいかもよ?

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短縮版公開については、広く日本ロードショー実現のための方策、としては理解しています。

が、カットされた3曲は全て外でロケした開放感があるもので、短縮版に残ったほうは全てセットもの。
インドアな曲だけでまとめた短縮版だと、映画の印象が全体的に暗くなっちゃってる。
そのうえ残ってる曲でさえ、全て短く編集されてる。まじ???

あああ~、あの明るさや脳天気さがシャンカル監督らしさ、タミル映画らしさのひとつなのにぃ~、ってカットされたものひとつひとつに歯ぎしりしたくなる、シャンカルファンの私。。。

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シャンカル映画のクドさや毒気がだいぶ抜けて、マイルドな【ロボット】になってます。
でも、逆にインド映画テイストが苦手だった人にも、とてもとっつきやすい映画になって間口は思いっきり広がってるのかもしれない。

マイルドになったとはいっても、それでも(まだかなり)インパクトはあるし。。。

初めて観る人には充分「訳わからんが面白い」んじゃないかな?
で、ぜひ「タミル版のオリジナル全長版を観たい」と思っていただけたらうれしいです。

巷では、短縮版なんて、という議論も見かけますが、そういう議論ができること自体、幸せなこと。
映画って、作り手はスクリーンで観てほしくて作っているのだから、まずはスクリーンに映さなきゃね。
いろんな人が観てくれる可能性が広がったことに感謝です。
議論が発展して盛り上がって、全長版上映がいつか普通に受け入れられるようになればそれでいいしね。
(短縮版でもいいから、見せてほしいインド映画は山ほどあるんだからねー!)

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重ね重ね、日本公開に尽力してくださっている配給会社さん、本当に本当に本当に、ありがとうございます♪

公開まで、あと1週間を切りました。
ああ、いよいよだなあ~。

旧MTブログ時代のコメント

wada 2012年5月 8日 00:59

お久しぶりです。
久しぶりのインド映画上映なので興奮気味です。私以外のインド映画ファンもきっとそうだと思います。

試写会での反響はいかがでしたか?観客は衝撃を受けてました?

短縮された箇所はやはり曲だったんですね。インド映画の大事な部分なのに…でも仕方ありませんね。
なぜヒンディ語版上映なのか疑問だったのですが、短縮の都合だったんですね。

この機会に新しいインド映画ファンが増えることと、ロボット上映が成功して
次のインド映画上映につながることを願っています。タミル語、ヒンディ語は問いません。贅沢言いません。

むんむんからwadaへの返信 2012年5月 8日 03:16

wadaさん、お久しぶりです!
コメントありがとうございます♪
先日のテルグ映画も観に行かれたのかしら?
(わたしは息子の初節句で行けませんでしたが。。。)

試写会では、歓声があがるというよりは、
あっけにとられて帰る方が多いような気もしました。
そりやーあの、ラスト40分が凄いですからね!
みなさん衝撃は受けまくってると思いますよー。

試写会の後、会場の時間の都合か、何か展示したりプレスシートを販売するとかもなく、
試写上映後アンケートもなく、ロビーが閑散としていてただ退場するだけになっていて、
余韻に浸りたかったわたしはちょっとさみしかったですよ(笑)

短縮版といっても、インド映画のエントリー作品としては充分にイケると思います。
きっと新しいファンが増えるし、いい作品なら他のインド映画もどんどん日本に入ってくるようになることを信じてます!
映画館のスクリーンで元気なラジニやアイシュをみんなで堪能できるのが楽しみです♪
どこかでwadaさんともお会いできたらいいですね!
また南インド料理とかもご一緒しましょう♪♪♪

wada 2012年5月 9日 19:57

テルグ映画はもちろん観てきました。Dammuはすごかった。今頃になってボリウッドよりテルグ映画がすごいことに気づきました。
ネットにはフロップだという意見もありましたが、私は言葉がわからなくても楽しめて満足でした。
ロボットが成功したらテルグ映画も日本上映して欲しいなんて勝手に思ってます。

試写会であっけにとられた方は多分インド映画を始めてご覧になったのでしょうね。予想以上で驚いたかな。
私はまだロボットを観てないんですよ。劇場公開で楽しもうと思ってとっておいてました。ラスト40分ですね。まばたきしないで観ます!

上映後はロビーでインド映画の魅力を語り合いたいですよね。ラジニの物まねしたりとか。多分一般公開後はインド映画ファンが観に来るでしょうからロビーで余韻を楽しめると思います。そうであってもらいたい。

ロボットをヒンディ語に吹き替えしたりアイシュをヒロインにのはやはりヒンディ語圏の人たちにも観てもらいたいということだったのでしょうか?
タミルの魅力的な若い女優さんを使ったほうがよかったのでは?と思いました。

かつて大勢いたラジニファンたちは映画館に集結するのでしょうか?
特に関西圏は日本のインド映画ファンをリードしてくれるのか?
いろいろ楽しみです。

むんむんからwadaへの返信 2012年5月 9日 20:40

wadaさん、
その映画は未見ですし、わたしはタミル映画のほうが好みですが(笑)、テルグ映画はすごいですよ!
インドでもハリウッドもどき映画が増えている中で、進化しながらもインドならではのアツさを、
テルグ映画はずっとキープしてる気がします。
ボリウッドがインドのメインストリームなのだからボリウッドを日本で上映を、とかいうよりも、
おもしろい映画ならなんだって日本に上陸してほしいです。

アイシュは、Enthiran the Robotのページにも書いてますが、ラジニがこの12年ぐらい、映画出演のたびにアイシュを共演第一希望にあげていたんですよ。
【パダヤッパ】のニーランバリ役もオファーしてたらしいです。(これをアイシュが演じるのは想像できないけど。。。)
ずっと断られてきたのが、やっとロボットで実現したわけです。
シャンカル監督のタミル映画【ジーンズ】出演&ヒットでアイシュはスターになりましたから、アイシュも久々にシャンカルのタミル映画に出演してみる気になったんじゃないでしょうかね。
アイシュの【ジーンズ】からの成長ぶりにも注目して【ロボット】を観てみるのもいいですよ♪

シャンカル監督の映画は、過去に何本か監督の思惑は考慮されずに勝手にヒンディー語に吹き替え公開されたりした(しかもその吹替えの出来が悪いと酷評された)経緯があるので、アイシュも出ることだし今回は最初から吹替え版も作ったのではないかと。

今回は公開する劇場が多いので、ラジニファンはどこに集結したらいいのか、迷いますね(笑)

wada 2012年5月10日 00:39

ジーンズ!懐かしいです。プラーシャントでしたっけ。ハンサムでしたよね。いや、私が見てないだけで今でもハンサムでしょう。
当時の私はタミル映画とヒンディ映画の区別もわからず、とにかくインド映画ならなんでも観たい時期でした。今みたいに自宅でDVDを観るなんて考えられませんから、何度も劇場に何度も足を運びましたっけ。むんむんさんに比べたら少ないでしょうけど、各作品を数回観てました。
ロボットも何回か観るつもりです。お参りのように何度も劇場に足を運びます。

ラジニからお誘いを受けていながら12年も断るなんてもったいない。ボリウッド女優ということで天狗になってたのかな?

今後のインド映画上映はロボットにかかってる気がします。ロボットで成功して、次はインドらしい映画がいいですね。できればボリウッドと言いたいところですが最近のボリウッドは薄味だからタミルでも良いです。
そしてハリウッド基準で映画を評価することから脱却していただきたい。「ハリウッドに近づいた」とか「興行収入がXXX」とか。(落ち目のハリウッドと比べて欲しくないってのが本音)

ラジニファンたちの集結情報欲しいですね。できれば映画館で一緒に騒ぎたいです。

むんむんからwadaへの返信 2012年5月10日 12:48

wadaさん、プラシャーント!
数年低迷してましたが、この2~3年でまたヒット作が出始めてます。
今はロン毛で恰幅もよくなってて、【ジーンズ 世界は2人のために】の頃の「白パン貴公子」はどこに!?って感じですが(笑)ハンサムには違いありませんけどネ。

【ジーンズ】は、映画館で1回しか観てませんよ。wadaさんには及びません!
あの頃は、ラジニ映画以外で2回以上観に行くことはほとんどありませんでした。
だいぶ後になって、シャンカル監督作品のとりこになって、ジーンズももっと観に行っておけばよかったー、と思いました(苦笑)

【ロボット】もインドらしい映画ですよ!日本短縮版では、ハリウッドのスタッフが協力している、というのを強調しているせいか、インドらしいシーンがカットされまくっているのは事実ですが。

シャンカル監督って、重いテーマの作品を撮るときも、「インドの観客が観に来てくれなくちゃはじまらない」という考え方なのか、ミュージカルシーンを減らそうとしたりすることは全くしないし、やるからには徹底的に観客を楽しませる!というエンターテイメントに徹している方です。だからかコテコテでくどくて(インド人以外からみると)長くなりがちなのは確かで。
ハリウッドナイズだとか国際映画祭狙いで映画製作してたら、こんな作風には絶対にならないと思います。

アイシュも、ロボット公開時に、シャンカル監督のことを「最後まで観客のことを忘れない稀有な監督」と絶賛してました。

ハリウッド基準は、確かにわずらわしく感じることもありますね。それもあって、私はハリウッドに隷属したような表現の「ボリウッド」や「コリウッド」という言葉は好きじゃなくて、普段は使ってません~。

ラジニファン集結というのは、わたしも分かりませんが、東京だととりあえず、新宿バルト9で明日11日夜に行われるロボット前夜祭が、それに当たると思いますよ。
それ以降は、配給会社さんが何かイベントを発表するのに注目ですね!
大阪では、6月上旬に大阪心斎橋の映画館で【ラジニ・ロボット祭】イベントがあるみたいです。

みんなで盛り上がりましょーう!

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