Vedalam (ヴェーダーラム) | アジット

Indian Movies / インド映画の話
会場に飾られていた【Vedhalam】のロビーカード

観てきましたよ〜、在日インド人の自主上映会にて、アジットの最新作、【Vedhalam】を♪

会場に飾られていた【Vedhalam】のロビーカード

会場に飾られていた【Vedhalam】のロビーカード

வேதாளம் (Vedalam / Vedhalam )

原作・脚本・監督:Siva
プロデュース:A. M. Rathnam
音楽:Anirudh Ravichander
出演:Ajith Kumar, Shruti Haasan, Lakshmi Menon, Ashwin, Soori

いやー、おもしろかった。ディーパーヴァリのようなお祭りのときは、やっぱ、こういうドカンドカンなものを観なくっちゃ。
メディア等の批評ではあんまり大した評価じゃなかった(【Puli】より辛口な点数つけてるところも多かったような)けど、観てみたらその理由はよく分かる、でも観客は大喜びだろうな、これは大ヒットするわー、って感じの大変古臭く分かりやすい、でもアジットのはっちゃけぶり(イっちゃった笑顔でわるものをぶんなぐってぶっとばしまくる様子)がもうサイコー!としかいいようのない、楽しい映画でした☆
特に、前半が。

【Veeram】と同じように風が吹き付ける額のアップからのアジットの登場からして、もうウケた!
アジットって、額がセクシーポイントなのかいな。

前半はかなり、ラジニの【バーシャ!踊る夕陽のビッグボス】っぽかった。こんな低姿勢で穏やかなアジットのわけがない、きっと理由があってこんななんだな、と予想していたら、想像を斜め上行くアジットの豹変ぶり。くぅー、やるねえ、待ってました!
英語字幕ついてたけど、アジットの表情観るのに夢中で、下の字幕なんて読んでられなかったわ。

アジットといえば、私のイメージ。
任侠映画→警察映画→任侠映画→警察映画→任侠映画→警察映画→任侠映画…

そう、任侠(ドン系)か警察(刑事)。

任侠な大ヒット作【Veeram】でのシヴァー監督との再タッグ、ということは。
前作の【Yennai Arindaal…】が警察ものだった、ということは。

後半でアジットの過去が明かされる!うおー!ってところでインタルミッション。
ダーリンは特殊警察説、私は任侠説と予想が別れましたが、私の予想が当たりました(笑)

逆にヴィジャイと同様、あまり芸域は広くない方な気はするけど、ハマったらもう他の追随を許さないスゴミのあるタイプ。まさに、「スター映画」のために生まれてきたスターさんですよ、アジット。今回の映画でもますますその思いを強くしました。
さすが、ヴィジャイの最大のライバルです。
決して、アジットのファンといえるほどではないんですけど、アジットが活躍してくれると、ヴィジャイと共にこれからのタミル映画をしょって立つ人だから、素直に嬉しいね!

だから、もうそれで、この映画はいいんだよ。シュルティ・ハーサンがこの映画に出てる意味が全くなくたって。(ヴィジャイ映画でもありがちな、ヒロインは結局最後は主人公とはどうなったんだ、ってのがちっとも触れられず、ヒロインはすっかり置いてきぼりで終わっている)
※正直に言いますと、シュルティは【Puli】の方が断然よかったです。【Puli】の方が、シュルティの役柄が上品でよかった、ということもそうだけど、最大の理由は【Puli】の方が台詞が少なかったから、かも…? シュルティの声が本当に悪い。聞いててイライラしそうだったわ。ボイストレーニングか何かで今後ぜひ改善してほしい。吹替えた方が無難、とまで私が思うのはめったにないんですが、シュルティはルックスは好みなだけに、本当に声が惜しすぎる。

セカンドヒロインでアジットのいもうと役のラクシュミー・メーノンの大熱演というか後半はアジットとラクシュミーの話で、映画全体としてのバランスがなってなくても。
(後半、なんだかヴィジャイの【Thirupaachi】の兄と妹の絆に似てたね。オレは変わったんだ、妹の幸せのためなら、悪者は全部徹底的に始末してやる、うりゃー!みたいな。アジット版【Thirupaachi】ってところか! アクションは【Kaththi】を彷彿させるところもあるし)

前半のインパクトやアニルドのハイパーな音楽にぴったりで疾走感がぶんぶんありすぎだったのに較べて、後半が少々失速気味だったけど、でも変人な位のアブナい表情で笑うアジットが、アドレナリン出まくりで、かっこよかったです。
後半のドゥルガ・プージャーでのドゥルガの怖いお顔とアジットのコワイお顔が見事にオーバーラップ。スバラシイ演出。
(ヴィジャイの映画でも、そういうの、観てみたいな〜。【Villu】とかでそれに近い演技を観たことはあるけど。)
センチメントもたっぷりでよろしい。(シュルティとの関係では、センチメントは不足気味だけれども…)

細かいことはどうでもいいんです。とにかく、スカッとする、アジットのお祭り映画を日本で拝めて、幸せでした。
持ってきてくださった、テルグのindoeiga.comさま、ありがとうございました!
(主催のラオさんと帰りがけにお話したら、タミル語だからこの映画分からないけど、アクションアクションですごかった、おもしろかった、と言ってました♪)

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最後に、なんか【パダヤッパ】とかで見たことのある懐かしい顔が出てる気がする!と思って、あとでググったら、あの(レイプ容疑で長らく牢屋に入っていた)マンスール・アリ・カーン氏だ! 私が2001年1月にナポレオンの映画撮影時にちらっとお会いした(けど、すごく態度が悪かった;;;)、あの!!! (去年/今年は結構、何本も出演していたらしい。)
アジットの次に興奮したのは、それか、私(笑)

(2015.11.15 川口スキップシティ映像ホールにて、indoeiga.comの自主上映会での鑑賞)

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