RIP:シヴァシャンカル(ダンスマスター)

Celebrity / インド映画界の人々の話

タミル・テルグ映画を中心にインド映画界で活躍していた振付師のシヴァシャンカルが11月29日にハイダラバードのAIG病院で逝去。72歳。

コロナ感染で治療中だが治療費用が高額で困窮していると、数日前の11月25日頃シヴァシャンカルの下の息子アジャイから寄付を募る呼びかけがSNS上で流れていたばかり。

著名人がコロナ治療費が払えない?と少しニュースに違和感を感じていたのだけど、いくつかのニュース記事を総合すると、心臓発作で入院中にコロナ感染が判明し、ICUに入っていた。
妻のスガニヤーもコロナで自宅療養中、上の息子ヴィジャイもコロナで同じ病院に入院中というとても悪いタイミングのことだったらしい。

ソーヌ・スードがWEB上で早々と支援を表明し、ダヌシュやチランジーヴィなど他のスターたちも続々と支援をしていたようです。
が、残念なことになりました。

日本の人には、この辺の振り付けでお馴染み?



【マガディーラ 勇者転生】内のこの曲で2009年のナショナルアワード最優秀振付賞を受賞

【バーフバリ 伝説誕生】の1曲目、プラバースの滝上りダンス!

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私にとっては、かつてインドムービーダンスを習っていたバラ先生の師匠。
「ウリナリ」でナンちゃんがインドに映画を撮影に行った時の振付師でもある。 


※【ナトゥ】(1作目の方)はVHSでソフト発売されたのみで、公式に動画がyoutubeにないようなので、ケディがアップしたらしい南々見組の日本語ヴァージョンの動画。
VHSテープに収録のメイキング映像では、若き日のシヴァシャンカルが指示を出したりカメラの前でおどけて見せる姿も見られた。

2003年暮れのインドで、私が初めてダヌシュ映画を観て衝撃を受けた曲。

興奮してシヴァシャンカル振付だとか知らずに、バラ先生に【Thiruda Thirudi】踊りましょうよとお願いして、2004年のナマステ・インディアでこの曲をバラ組で踊ったなあ。
師匠の映画向け振付を、弟子がステージ用に振付し直すって、どんな気分だったんだろ。

バラ先生経由でシヴァシャンカルのことを聞いてたので、親近感のある大御所の方だった。

2018年のヴィジャイの【Sarkar】でも、ちょい役で出てて、ああお元気なんだなあと思ってた。
残念。
コロナ。。。

ご冥福をお祈りします。
ご家族の回復もお祈りします。


タミル映画では他にも、K.S.ラヴィクマール監督・アジットクマール主演の【Varalaaru】(2006年)などが有名。

K.S.ラヴィクマール監督が、この時のエピソードを語っていて興味深い。
シヴァシャンカルに敬意を表して、主人公の役名もシヴァシャンカルにしたとか。彼の仕草をアジットに真似るように指導したとか。

クラシカルな雰囲気のダンスは、今時の若いエース振付師もいい。けど、昔からの大御所の振付が安心感あったりするね。

とはいえ、なかなか近年のインド映画でクラシカルなダンスを拝める機会がないけれども。。。(バラ先生がダンスマスターの資格を取得した1990年代は、少なくとも試験にインド古典舞踊が1種類以上踊れることが必須であったと聞いた。今はそんなことないのかな。)

シヴァシャンカルマスター、数々の素敵なダンスシーンをありがとうございました。

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