【映画宣伝ミラクルワールド 東和・ヘラルド・松竹富士独立系配給会社黄金時代】斉藤守彦著

Books / 本の話

映画配給について、図書館で本借りて読んでみよう、と12月から始めてみた。

本読むのがとても遅いので、図書館で延長申請して昨日やっと読み終わったー
読むの遅いけど、12月に【映画広告図案士 檜垣紀六 洋画デザインの軌跡: 題字・ポスター・チラシ・新聞広告 集成】を読んでいたので、檜垣紀六のデザインをいっぱい見た後で読んだので、あのデザインはこんな宣伝戦略からの指示でああなったのか、みたいな、点が線になる感覚で面白かった。

私が10代〜20代の頃に公開された洋画がたくさん出てきて、でもタイトル知ってるだけ、というのが多い。
熱心な映画ファンじゃないと、話題作が次から次へと公開されても、だからといって次から次へと足運ぶわけでもないしな。
高校生の頃にVHSビデオが爆発的に普及して、レンタルビデオ流行ってたけど、映画業界的にはそこで宣伝も過渡期になったのか、と考えてみればそうなんだけど気づかなかったな。

(去年の夏とか毎日アマゾンプライムとかで昔の洋画を見ていて、その辺のタイトルもいっぱい出てきた。)

私は当時としては、その大げさな宣伝文句など読むと、(どうせ誇張でしょ、大したことないんじゃない?なんて)引いちゃうというか天邪鬼になりがちであったけど、映画ファンだったら「確信犯的に騙されて映画館に観にいく」という考え方をしている人も多かったのかな。

こういう本は、その宣伝に関わった人と実際に話した人、その時代の空気を体感している人でないと作り得ないので、本にまとめ上げて一般人にシェアしてくださった著者(斉藤守彦)に感謝。 
あと、10年近く前の本をこうして読めるので、図書館ってありがたいなあと感謝!

本の内容(アマゾンの紹介より)
すべては1977年に始まった!
『ゴッドファーザー』から『ジョーズ』までハリウッド大手の作品が大ヒットを飛ばす中、自ら作品を買い付け劇場にかけていた独立系配給会社が逆襲を開始した!
「決してひとりでは見ないでください」が流行語になった『サスペリア』。
出演スターではなくコッポラという才能に出資した『地獄の黙示録』。
ブルース・リー映画の奪い合い。
オクラになっていた『エレファント・マン』を短期間で大ヒット。
『レイダース』よりヒットした『キャノン・ボール』。
フィルム・カット騒動も起こった『ラスト・エンペラー』。
東宝東和、日本ヘラルド、松竹富士……しのぎを削った映画会社、宣伝の極意!

早く本読めるようになる方法の本も、読もうと思います;

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