【映画監督・周防正行が見た! 踊る!大インド映画紀行】

Indian Movies / インド映画の話

先日、周防監督が昔インド映画紀行をやったドキュメンタリー番組について、連続ツイートしたので、ここで補足的にまとめておきます。
昔書いた、これに関する日記は、
2003年5月15日 本の感想
2003年5月22日 番組の感想

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先日、インド映画なお友達とおしゃべりした中で、ふと、この番組を思い出したんだよ。

聡美ちゃんの、インド映画ダンスに挑戦までするあの番組は、本当に素晴らしかった。ミーナとごはん食べに行ってるし、撮影現場にアジットクマールやマニヴァンナンがちらりと映ってるし、聡美ちゃんはヴィジャイ映画も観に行ってるしネw

今年も春ごろ、この「インド待ち」を読み返したんだよね。
なんと現在アマゾンで1円なので、インド映画な読書をしたい方にはちょこちょこおススメしている☆

映像的なハイライトのひとつは、実際にラジニ映画がロードショー中の映画館内の映像ですね。
スクリーン前で灯明をかかげるファン(火をつけてて大丈夫なのか?)、札束のような大きな紙ふぶきを巻きまくるファン、めちゃくちゃな振りつけでスクリーン前で踊るファン…。
公開140日、ですよコレ。

昨年から今年にかけて、日本で「マサラ上映」の話題がよくあがるようになり、
・インド本国ではこんな上映はない!
・南インドではある
・南インドでは初日初回にこれに近い状態になる

といった、意見が見受けられましたが、まあぶっちゃけ、シネコンじゃない映画館で観客が詰めかけたときは、初日じゃなかろうがすごい盛り上がりになることはあると、私は思います。
(2012年11月に、ヴィジャイの【Thuppaki】初日初回をシンガポールで観たときは、紙ふぶきや灯明はなかったけど、踊る人、指笛ならす人、いるわいるわ。歓声が大きすぎて、セリフが聞こえなかった場面多数!
今年1月も、ヴィジャイの【Jilla】、アジットクマールの【Veeram】を公開2日目にKLで観ましたが、やはり野郎どもの野太い大歓声でセリフが聞こえないこと多数。)

でも、そんなこと論じなくたって、ちゃんと周防監督がマサラ上映をテレビ取材で目撃してるではありませんか!

6月に、電話でテレビの取材にちょこっと協力したんですけどね、南インドではマサラ上映があるんですか?とやっぱり聞かれましたよ。ときどきはありますよ、昔のシヴァージ・ガネーシャン映画ではお賽銭が飛び交ったりしてた、という体験も聞いたことがありますよ、とか答えましたけどネ。
(でも、しゃべったことを面白おかしく拡幅されて放送されてた。そんなに南インド映画は泥臭くて洗練されてない、わけでもないんだけど~。なかなか本意は伝わらない?伝えてもらえない?ものだ。。。) ↓

(マスコミのみなさんも、ちゃんと過去の番組とかで裏を取れるんですから、もうちょっとていねいに調査・取材して、マサラ上映について解説してくれるといいなあ、と思います…。)

シルパ・シェッティのインタビューがあります。
サンジャイ・ダットはダンス撮影のところでちょびっと映ります。若いw
(どうも、2012年に東京国際映画祭で上映された【火の道】(Agneepath)での彼のイメージがすごすぎて違和感あったり、して…。)

この【Jung】(2000)って映画、未見なのだけど、ランバーちゃんが【ムトゥ 踊るマハラジャ】の「ティラナ・ティラナ」の衣装着て、クリソツな音楽で踊る曲がある【Jung】(1996,Hindi)とは別モノらしい。

いつか、両方とも買って、見比べてみたいと思ったり。(いったいいつのことやら。)

アイシュがサルマーンを選ぶのか、アジャイを選ぶのか!?が論議を醸した【ミモラ】。
これは「インド待ち」に割と詳しく書かれていたけれども、インド的な価値観、というものがなかなか難しい。今は西洋的価値観に傾きつつあるヒンディー映画が増えてるから、逆に今となっては、ミモラのラストが懐かしくさえ感じられるんだけれども。

ほんとに、この辺は面白い☆

ゴーヴィンダーが、さすがインド映画界を牽引してきたスター!って感じで、すごくコメントのひとつひとつが、インド映画を愛してる人間として、温かいんですわ。「インド待ち」でインタビューが割と詳しく載ってる。
でも一方で、周防監督はゴーヴィンダーはマンネリだ、というコメントも周りから聞いたりもする。
監督自身は、あとで撮影していた映画を観たのだろうか。そして、どう感じたのかな。

番組内で、何度か繰り返して取り上げられていた、ラージ・カプールのソングシーン、
「靴は日本製、服はイギリス製、帽子はロシア製、でも心はインド人~♪」
インド人の心とは?魂とは? 何度も周防監督が疑問にもって、いろんな人に質問。
周防監督の実直さがでてて、いいですね~。

【Shall we ダンス?】がインドの観客にどのように受け止められたのか、これはかなり感動的な場面。そして、周防監督がたどりついた答えとは…。

ガネーシャさん、本にはカラー写真のページに載ってはいるんだけど小っちゃいんで、ABCDの人だと確信がもてなかったんですけど、番組を見直してみて、やったー、みつけたー!って感じw
タミル出身で、全国区で活躍しているダンスマスターさんですが、日本のメディアに取材を受けたことのある人だった、ということで、ますますの親近感が♪♪♪

この【ABCD】も、チョー面白いですよ。インド映画、踊りが減る傾向にあるけれど、そんなのクソくらえ!って感じで。ダンスマスターやダンサーたちの反乱、というか。

でもこの映画も、確かに、「インドの魂」を感じます。【インド待ち】&この番組を観たら、改めて、そういうことを感じました。

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いや~、放送されてから15年経った今見ても、実に面白い番組だったー!
みなさんも、機会があったらぜひ見てみてくださいな。

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