Title : வல்லரசு Vallarasu (2000年 Tamil DVDは167分)
Director : N.Maharajan (N. マハーラージャン)
Music : Deva (デーヴァー)
Starring : Vijayakanth (ヴィジャイヤカーント), Devayani(デーヴァヤーニ), Raghuvaran (ラグヴァラン)
タミルの血眼な「キャプテン」、ヴィジャイヤカーントによる、テロリストに立ち向かう熱い(暑苦しい?)愛国心全開の男を描いたアクション大作映画。
キャプテーン!
参りました。
あなたには脱帽です…。
キャスト
Vijayakanth: Vallarasu ヴァッララス 警察官 ※vallarasu=superpower
Devayani: Anjali ヴァッララスの妻
Raghuvaran: アンジャリの父で、ヴァッララスの上司
Ambikha: アンジャリの母
Mukesh Rishi: Wasim Khan ワシム・カーン パキスタンのテロリスト
P. Vasu: R.Kandasamy インドで10指に入るお金持ちだが裏でテロリストを擁護
Thalaivasal Vijay: 悪役のひとり
Livingston: CBI Officer CBI(中央捜査局)の捜査官
Ponnambalam.G:警察官
Sriman: ヴァッララスを慕う若者(1)
Karan: ヴァッララスを慕う若者(2)
Vadivel:1曲、ダンス出演
Mansoorali Khan: とあるカーストのリーダー
R.Sundharajan
Vijay Krishnaraj
スタッフ
監督・原作・脚本: N.Maharajan
プロデューサー: L.K.Sudhish
作詞: Vairamuthu, Kalidhasan
振り付け:Sambathraj, Krishnaretty, Haridhas
撮影: S.Saravanan
編集: B.S.Vasu – Saleem
あらすじ
パーキスターンのテロリスト、ワシム・カーン(ムケーシュ・リシ)がタミルナードゥ州に潜伏した。
国際指名手配されているにもかかわらず、今まで捕まらなかった彼は、一地方都市のタミルでタカをくくっていたが、愛国心と正義感に満ちあふれたチェンナイの警察官・ヴァッララス(ヴィジャイヤカーント)に逮捕されてしまった。
しかし、国際テロリストをタミルで収監することに横槍が入る。
ヴァッララスの妻の父でもある、警察官の上司(ラグヴァラン)にも、解放するように脅された。内部の裏切りに逆上したヴァッララスは、義父を撃つ。
敵は義父だけではなかった。
インドで十指に入る富豪・カンダスワーミ(P.ヴァース)が裏でテロリストを支援していることを知り、ヴァッララスは追求する。
ひるんだ警察は捜査に及び腰だったが、ヴァッララスと彼の正義観に感銘を受けて慕う若者4人は、独自に行動を開始する。
だが、警察組織の支援を受けられないヴァッララスたちの取り組みは、困難きわまりないものになっていく。
父を殺されたと知ったアンジャリ(デーヴァヤーニ)も、ヴァッララスの元を去り。。。
サウンドトラック
♪ Adayar Beech Oram ←大変珍しい、ヴァディヴェールが主役のダンス!(しかもこの曲だけの出演。ストーリーにまったく関わっていない!)
♪ Aruppukottai Akka
♪ Hallo Mr Naidu
♪ Nenjae Nenjae
♪ Sekka Seventha Ponnu
↑ 腰がまったく入ってない、キャプテンのダンス。バックダンサーに遅れをとってますが、大変がんばってます。
むんむん’s コメント
話自体は単純で、敵との馬鹿仕合いや小さなどんでん返しの繰り返しからなる、アクション映画です。
が、キャプテンが熱い。熱すぎる!
目の血走り具合、へたれなアクション。
(【パダヤッパ】のラジニあたりを意識したアクションかな、という気もするが、からだのキレは悪いです。時々、誰かスタントマンが代わりにやったなと思われるときだけ、足の動きが速い。でもそれも含めてベタで熱いのだ。)
正義感のあまり、怒りが絶頂に達すると、百発百中で相手を撃ち殺してしまう。
警察に「そいつを殺すことが警官のミッションではない」と責められれば、
「俺は警官ではない!(警官である前に)インド人だ!」とキメ台詞。
おい、でも警官じゃないか!(のけぞり)
とにかく、何か熱いものが終始うずまく、圧倒される映画でした。
突っ込みどころが多すぎるけど、心を揺さぶられましたよ、ええ。
●●●
この映画でのラグ様。
ラグヴァランは、ヴィジャイヤカーントに、あっという間に殺されちゃうのです。
容赦なく。
うへー。
もうちょっと、ヴィジャイヤカーントをねちねちいじめてから殺されてほしかったが。
しかししかし。
登場シーンが多い少ないに関係なく、この映画でのラグ様は、
完全に、キャプテンに喰われちゃってました。
もうひとりの悪役の大物、P.ヴァース(【チャンドラムキ】の監督さん!)も、目ヂカラがすごいんだけど、キャプテンに喰われるのは時間の問題でした。
でも、嫁のデーヴァヤーニには頭があがらなくて、デレデレなコミカルな面も見せて。
脱帽。
キャプテン、すごすぎ。
まいった!
やっぱ、ヴィジャイヤカーント様、「キャプテン」と呼ばれるだけあるぜ。。。
(こんな調子で政治をやられちゃあ、困りものですが!)
おもしろかったです。ネットでも、大ヒットだったと書かれてますね。
タミル中の人が、キャプテンの熱さに、ほだされたんでしょうな。
熱き血潮を忘れかけている、すべての若者におススメしたいです。
結構本気です(笑)。
2010年5月30日、Raj Video Vision製DVD(英語字幕あり)にて初鑑賞。
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