アジットクマール主演の2017年インド・タミル映画。孤高のヒーローとしてドカンドカンやりまくる、アジットにしびれろ! 共演はカージャル、ヴィヴェーク・オベロイ。やっぱり、ヴィジャイの(同世代の)最大のライバルといえば、アジットだな、さすがのスターオーラ。
スタッフ、キャスト
Banner – Sathya Jyothi Films – T.G.Thyagarajan Presents
Cast- Ajith Kumar, Vivek Oberoi, Kajal Agarwal, Akshara Hassan & Others Director- Siva
Music Director- Anirudh Ravichander
Cinematography- Vetri
Editor- Ruben
Art – Milan
Stunts – Kaloyan, Ganesh
Choreography – Kalyan
Lyrics – Yogi B, Siva, Kabilan Vairamuthu, Rajakumari
Co Produced by G Saravanan
Costume Designer – Anu Vardhan
Executive Producer – Raahul
Production Executive – Nirmal, Anbazhagan
Stills – Sittrarasu
Co Writer – Adi Narayana
Co Director – Raja Sekar
PRO – Suresh Chandra
Publicity Designs – Gopi Prasanaa
Sound Design – Uday Kumar
VFX – Hari DI Colorist – G.S. Muthu
Make Up – Sakthi
Trainer – Yousuf
Producer- Senthil Thyagarajan, Arjun Thyagarajan
Music Label – Sony Music Entertainment India Pvt. Ltd.
あらすじ
ヨーロッパの各地で大きな地震が起きていた。 核エネルギーで地震を起こせるプログラムがロシア系の地下組織で作られていた。
ある日、そのプログラムを独りで奪い去って行った男がいた。AK(Ajay Kumar)(アジットクマール)。
傍から見れば、テロリスト扱いであるが、他の者の手に渡るのを阻止することで、世界を守ろうとしていたのだ。
AKはかつては、諜報組織に属しチームで、このプログラムの阻止を目指していた。ブルガリアのハッカー、ナターシャ(アクシャラー・ハーサン)を追い、彼女の不遇な生い立ちを知り、彼女の安全を気遣いながら捜査を続けていたAKだが、あと少し、というところで信頼していたチーム仲間アリヤン(ヴィヴェーク・オベロイ)たちの裏切りに遭い、雪山で負傷し遭難する。
満身創痍となったAKだが、仲間などいらない、一人で解決する、そして愛する妻(カージャル・アガルワール)の元に帰るのだ、と立ち上がる。
ネヴァー・エヴァー・ギブアップ!!!
感想
俺様映画の真骨頂。俺だ!俺様を観ろ! むなげを剃ってシックスパックを見せられるほどいっぱい鍛えたぜ! いっぱいアクションしてるぜ!
俺様を盛り上げようと、アニルドの音楽も、うねる、うねる、うねる!!!
ヴィジャイにはヴィジャイにしかできないスター映画、アジットにはアジットにしかできないスター映画がある!
タミル映画界でも一匹狼でマスコミやイベント大嫌いのアジットらしい、「孤高」の極みのような、とにかくめまぐるしく漢気を見せまくる、情熱がほとばしる映画。
あまりに熱いので、舞台がタミルナードゥではなくて、ロシア周辺とか寒いところだったのは、むしろちょうどよかったかも。
あんまり踊っていないし、いつものむなげもないけど(私は、タミルはむなげがないと落ち着かないw)、実際映画を観始めるとそれが気にならないほど、コテコテにこれはタミル映画。
見た後に、ああ面白かった!と満足感は残るが、話としての余韻は何も残らないところも潔い!?
そして、ここ5年ほどの間、(Veeram-Vedhalam-Vivegam-Viswasam)の4作、この5年のほとんど全部がSiva監督とのタッグ。どんどんこのタッグで進化をしていくのか?
それとも、1ミリも変わってやらない、ザッツ・タミル映画でゴーイング・マイウェイ、王道・至高のマンネリを極めてやる!ってところか。
…たぶん、後者だと思う(笑)
だって、次作の【Viswasam】(2019)は、それを極めているから!(ポンガル公開映画としては、こういう祭りの時期はこんな映画を観たかったんだよ!という王道マンネリ大傑作になってたよ)
いやー、ヴィジャイとアジット、何て素晴らしいタミル映画界のツートップ。じゃんじゃん、王道で突っ走ってほしい。
面白かった!!! スター映画ばんざい!
(アジットにハマれなければ、とことん何もハマれないかも、というのはある。でも、それってヴィジャイ映画も同じことだから、ね!)
●●●
…ということで、アジットばかりを見てるから、見た数日後にこれを書いてますが、そういえば悪役は誰だったっけ?状態!
あ、タミル映画にほとんど初めての登場!となった、ヒンディー映画界の甘いハンサムボーイのヴィヴェーク・オベロイだった。そういえば公開当時、話題になっていた。
インテリジェントな悪役としては、とても似合っていました。でも、理屈なんかつべこべ言うな、俺様を見ろ!と熱い炎を燃やしまくるアジットを前にしては、ちょいと、かなり、薄味?(【クリッシュ】での、アルミホイルのオバケみたいなカール役が強烈すぎた、というのは、ある。)
ヒロインのカージャルは、年相応に、いい歳重ねているというか、数年前までの跳ねっかえりで元気なイメージ以外でも存在感を示してますね、アジットと似合ってる♪
ナターシャ役は、アクシャラー・ハーサン。青いコンタクトを目に入れて、外国人を熱演。シュルティーの妹の演技を初めて見たけど、カマルハーサンの娘だから、もうポテンシャルはすごいね。もっと大きな役でもぜひ見てみたい。
↓ 観た当日のツイート
そういえばVivegam、悪役が(途中まできづいてなかったけど)ヴィヴェーク・オベロイ! どうもクリッシュでのアルミホイルのおばけのようなカール役が強烈すぎて☆ 彼の悪役としての代表作は、今のところ何になるんだろう? 見てみたい
最後に。大満足だったけど、そうね、しいていうなら、やっぱりアジットにも踊ってほしいし、笑顔から狂気の表情になるところが最高の、【Vedhalam】の方が、更に好みかな☆ でもVivegam,いいよー!

Vivegam விவேகம் 思慮・知恵
2017.8.24 インド公開
Ultra Records DVD 英語字幕付き、NTSC、All Region、148分
2019.7.15初鑑賞
なんどりで取り扱いあり
コメント