ポール・マッカートニーのニューアルバムが10月14日に発売になりました!
そしてタワーレコード渋谷店で、【NEW】を予約購入した人優先ご招待のイベントが発売日に開催されました。
なんとゲストは、佐野元春ぅ!
ぎゃおー、元春!?
元春といえばジョン・レノンなひとなのに何故ポールのイベント!?
そもそもそーいう他人の新譜のイベントに出るような方だったっけ?
近年、育児やインド映画やポールだけで精一杯で他の音楽を聴いているとはいいがたいけど、現役日本人歌手で誰が好きかと言われればたぶん私は佐野元春がいちばん好きなのである。
元春がポールについて発言するなんて超レアではないか。
これは行かねばなるまい。
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イベント最初の方で、ポールの日本向け最新インタビュー(10月3日・ロンドン)が大スクリーンに映りました。
この1~2年、ポールがしゃべる動画は、滑舌がずいぶん老け込んだなあと思うときがあったんだけれども(【マジカル・ミステリー・ツアー】リマスター公開時とか)、今回のはしっかりして、見るからに元気そうで、チャーミングなポールの表情が見られて大満足。
10歳になる娘・ベアトリスちゃんが「N.E.W.」にしなよとアドバイスしたというくだりを語るポールが、またとっても嬉しそうでカワイイ。
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イベント中盤で、出てきました、萩原健太×佐野元春っ!
元春だー。元春だー。元春だー。
白髪がかっこいいー。
(ポールがおんなじように白髪でほっといたらどうなるんだろう。。。)
イベント中、撮影禁止だったのがざんねん。
お二人の対談は20分くらいでしたかね。
「数年前にビデオで見たトリビュートコンサート(?)でのポールの表情がすごくよくて印象的で、それからポール・マッカートニーの再評価をしています」という元春さん、それに対し「もうずっと評価しっぱなしだから再評価もへったくれもないんですが!」という萩原さんのスタンスの違いからくる対談、すごく面白かった♪
内容については、いろんなところで報じられているから、詳しく書く必要もないけど、元春のリアクションみたいなものが、しみじみ面白かった。ニュース文章ではその辺がちっとも分からないから、後日でもこのトークショーが動画公開されるといいんですけどね。
中でも印象的だったのは;
●ポールの魅力について;
萩原さんが”例えば「Goodnight Tonight」で当時流行のディスコ音楽で淡々と歌っていて中盤で突如リトル・リチャードばりのシャウトをするような多様性”、
と、曲作りとボーカルの両方について言及していたところ、
元春さんは、”難しいことを難しく言うのは誰でもできるけどポールはそれを易しく誰にでも分かるように表現するのが素晴しい。例えば「Ebony and Ivory」とか。”
”彼のロマンチストなところ”、”サウンドデザイニングが素晴しい。いくつになっても新しいものを追求しているところ”。。。
などなどと語っていたが、”ポールのボーカルスタイル”については、まったく触れてなかった!(ジョンのボーカルスタイルの影響を受けているとすぐわかる元春さんの、ポールの歌い方についてのコメントが個人的には聞きたかったんですが!)
でも、ポールについてそんなに興味がないのかといえば、そういうわけでもなさそうで、アツくポールの魅力について語る萩原さんが時間内に終わらないかもと察したのか、絶妙なタイミングでさえぎって、「ボクの場合はね、」と話を転換してた。
そのときの身を乗り出しての話し方が、すごく自分もポールについて語りたかったんだよ、って言いたげで、この元春さんの様子をナマで見られただけで、すごくシアワセな気分になった☆
●【NEW】について;
萩原さんが、ほんのすこし「Looking at Her」を流して、このアルバムの特徴(ポールが前作【Kisses on the Bottom】で他人のカバーソングを歌うことで、自分が今歌いやすくて説得力のある歌い方をまた新たに開拓したんじゃないか、とほめていた)について紹介したとき、即座に元春さんが「ああ、それいい曲ですよね」と返したところ。
具体的にコメントしてたわけではないけど、心からそう思っているという風の相槌でした。
ちゃんとポールのアルバムを聴いて、楽しんでからトークショウに出演してるんだな、という雰囲気で、元春といえばジョン・レノン、のイメージからするとほんとに意外だったり。
(そもそも佐野元春が他人の新作発売記念イベントに出たのは、今回が初めてだったそうです。)
●ポールと1989年にロンドンで会食したときの話について;
”彼は自分がポール・マッカートニーである、ということを分かっている人で、初めて会うのにもう3~4回は会っているようなふうにフランクに「ハ~イ、モト!」と向こうから声をかけてくれた。こっちはあのポール・マッカートニーだ、とすごく緊張していたのに”
”「オッス!」と言うのでそれはどこで覚えたんですかと訊ねたら、「ジャパン・ジェイルだよ。オッスってクールな言葉なんだろ?」って”(←「クールな」というところで苦笑していた。「オッス」とポールは確かに今でもよく言うけど、ポールがクールだと思っていた、というのは私は初耳☆)
”とても人間的に深みのある方でした”
。。。元春といえば「愉快な仲間たちを紹介します」とか「愉快な」という言葉を使うイメージが強かったんだけど、さすがにポールに対して「愉快な」とは言わなかったか!と思った♪
●ポールがコンサートで原曲のキーを下げたりしない、基本的に原曲のアレンジに忠実に演奏して、レコードを再現しているのがすごい、という話
萩原さんが興奮ぎみに、「さすがに今の71歳のポールでは高音がきつかったりするが、そこはドラムのエイブがコーラスを重ねて音に厚みをもたせていたり、今できるやり方でがんばっている。」などと話していたところで元春さんが「ボブ・ディランにも聞かせてやりたい」。
今年、元春さんは「Someday」を全曲オリジナルアレンジで歌うライブをやるらしい。
でも、元春もまさにボブ・ディラン並みに自分の原曲をぶっこわして新しいアレンジでコンサートで演奏するのがしょっちゅうだったお方ではないか!
(自分が自腹で人生初めて観たコンサートは、彼の【VISITORS TOUR FINAL】(1985年)だったけど、テンポもアレンジもまるで違う「夜のスウィンガー」とか途中まで全然その曲だと分からなかった、ということは今でもよく覚えてる!)
その元春が「ボブ・ディランに。。。」と言ったのは、ヒジョーに自分的にはツボに入ったよ。
佐野元春熱も、だんだん復活してきました。
ポールにお金つぎこんじゃってますが、元春のも買っちゃいそうだな☆
いいモノ見せていただきました。
タワーレコード様、関係者のみなさま、ありがとうございました!
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ところでイベント冒頭、↑のリリックビデオの日本語版が流れたんですけど、初めて見たんですけど、(噂どおり)何この訳。
全然意味分かんないじゃん。
私もそんなに英語が分かるわけじゃないけれど、もっとも気になったのは;
“Then we were new.”
の繰り返しの最後に
“Now we are new.”
と今を歌い上げているところを、
全く訳し分けしていないところがもーなんなのよ、というか。
ファンの人たちが最速でそれぞれのブログなどでアップしていた訳の方が、
今のポールを表現していてすごく感動的だったよ。
レコード会社の人って、音が大事で詞はどうでもいいのかな。
。。。って家帰って日本盤の訳詞カード見たら、ビデオのと同じ訳だった。
イベントは素晴らしかったのに、これはいただけないなーっ!
追記;
11月30日までの限定公開で、以下の動画が公開されています。
【短信】
真央ちゃん、スケート・アメリカ優勝、おめでとう☆
育児してたらスケート見る時間がなくなって、見られないのが悔しいと思うのがいやだからスケートをそもそも見ない、というような感じのこの2~3年。
でも、真央ちゃんも織田くんもオリンピックイヤーの今年で現役引退なのよねえ。
また観戦したい欲望がふつふつ。。。
NHK杯って、3歳から見られるのね。むすこ、半年足りません。。。
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