タミル語の「PLAYBOY」

しろうとタミル語講座 Tamil / タミル語・タミルナードゥ州の話

しろうとタミル語講座
わなっかん!

このページでは、英語でいえば「playboy」にあたるタミル語をメモします。

まんまだん

Manmadhan / மன்மதன் ~ タミル語のスラング。

辞書にはかろうじて載っている。 でも、[K�ma / the God of Love]とか書いてある。
ちなみに、K�maは、たぶん「カーマ・スートラ」の「カーマ」のこと。
以前、タミル人の何人かに尋ねた限りでは、「プレイボーイ、ハンサムな人」といった説明でした。
あまりいい意味ではないらしい。

●シランバラサンの映画、【Manmadhan】(2004)。 *映画ポスター

シンブが自分で脚本・主演した意欲作は、夜な夜な不埒な女性を誘ったり誘われたりしては、コトに及び最後には相手を殺していく、という男性が主人公。

「Play Boy」 ~新英和中辞典によれば、「(金があって)遊び回る男性,遊び人,プレイボーイ」

ただし、「manmadhan」は、「遊び人」という程度ではなく、かなり「性的に」悪いニュアンスがあるらしい。
だから、通常、こういう言葉は使われるのが嫌われる。
日本語にするならば、「(タチの悪い)女ったらし」というところか?

まんまだ・らーさー

Manmadha Rasa / மன்மத ராசா ~ タミル語のスラング。

これは辞書に載ってない。[manmadha]も[rasa]も単独でもほぼ載っていない。
が、「rasa」は「王子(prince)」という意味。(「raja」(king)と同義という説明もある。)

●ダヌシュの映画、【Thiruda Thirudi】(2003)。
この映画から、爆発的に大ヒットしたミュージカルが、ラストソングの「Manmadha Rasa」

rasaは映画DVDの英語字幕を見ると、「prince」と訳されているが、ここでは王でも王子でもどちらでもよく、「manmadhan」を強調している。
「KING OF PLAYBOY」というか、要するにmanmadhanより、さらにタチの悪いmanmadhanってこと。

タミル人何人かとタミル語の先生に聞いた話を総合すると;
かなり汚い言葉なので一般的には使われないが、
逆にとても近い関係同士の間で親愛の情を表す際に、使われることも稀にあるらしい。

例えば、お母さんが幼い息子に向けてデレデレになってあやしたりするときに、この言葉が使われたりするそうな。

ほら、日本でだって、モテモテの彼氏だとか知人に対し、「この女ったらしめ~ このこの!」とかそんなに悪い意味ではなく使う場合がありますよね。

このダンスシーンでも、言葉どおりの意味ではなく、彼との距離が縮まったなかで、ヒロインが愛しい彼に対しての呼びかけで使っています。
「らーさー らーさーぁ~♪ ぃえん まんまだ らーさー♪」
という曲の出だし。「en manmadha rasa」⇒ 「私の」女ったらし 
 「私をこんなにメロメロにさせてー!なんて罪作りな人!」 みたいなニュアンスがあるんじゃないかと推察します。

しかし、「こんな言葉は使っちゃダメだ!」と力説する方もいらっしゃったので、ネイティブじゃない人は使わない方が無難かな。

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