しろうとタミル語講座 第14回 「●○だーん」
2009.05up 【メルマガ第22号(2003.8.15発行)を加筆修正】
daan(thaan)~(強調) தான்
先週、DVDで昨年のプラカーシュラージ、ミーナ主演映画【DAYA】(2002年・タミル映画)を見てたんですけど、
「○●だーん」「△▲だーん」「■□だーん」…
と、たくさん「だーん」(もしくは「だー」)が聞こえてきました。
特に、主人公ダヤー(プラカーシュラージ)の子分たちが、「(この人を誰だと思っているんだ)ダヤーだ!」 というような意味の台詞を言うとき、
「だやーだーん」
を連発してました。

【Daya】制作中であることを告げる手書きビルボード(看板)。
中央:プラカーシュラージ。左:ミーナとラクシュミー。右:ラグヴァラン。
ビルに腰掛けるプラカーシュラージの立体カットアウトが豪快!2002年1月、チェンナイのアンナーサライ(通称:看板通り)で。
「だーん」は、いろいろな単語の後ろについて、その単語を強調する働きをします。
上の文の場合は、「ダヤー」という人間の名前を強調してるんです。
名前に限らず、いろいろな単語を強調するのに使われますが、名前の強調の例は、比較的聞き取りやすいと思います。
文の最後に「だーん」が使われる場合、「ん」が弱いので、「だー」に聞こえることも多いです。
タミル語 「だやーだー」
日本語 「ダヤーだ!」
タミル語と日本語は似ている、という話はよく聞きますが、まさしくこれは、二つの言語が意味も発音もほとんど同じ、という例になりますね。
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同じような例は、日本で公開されたラジニカーント映画でもたくさんあります。
例えば、【バーシャ!~踊る夕陽のビッグボス~】の日本版DVDで、チャプター12(84分30秒過ぎ)のあたりで、ジャナカラージが、洞窟で、ラグヴァランの手下を尋問する場面。
日本語字幕で、「誰の前だと思ってる?」の後に「バーシャだぞ」と続きます。
↑この字幕のとき、タミル語でも
「ばーしゃだー」
と言ってるのがお分かりでしょうか?
それでは、本日はここまで。
わなっかん!
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