わなっかん!
クアラルンプール(KL)のリトル・インディアについて。
KLには、インド人街と呼ばれる地域が2ケ所あります。
Masjid IndiaとBrickfieldsです。ジャメ・モスクの北にあるのがマスジッド・インディア、ジャメ・モスクを少し南下したKLセントラル駅沿い(メインロードはJalan Tun Sambanthan)がブリックフィールズです。
(もっと広域で捉えるならば、クランを含めてKLにはリトルインディアが3ヵ所ある、ということになります。)
また、ごくごく小さなブロックがインド人街のようになっているところもあります。
タミル映画を常時上映する映画館があるセントゥルや、ヒンドゥー教のインド外での最大の聖地であるバトゥケイブ(洞窟)界隈など…
このページでは、マスジッド・インディアのリトル・インディアをご紹介します。
チャイナ・タウンやセントラル・マーケットを北上すると、クラン川とゴンバック川の合流点があり、その場所で目立っているのがジャメ・モスク(Masjid Jamek)。
タマネギ型のドームと赤レンガの壁が印象的な、ムーア風建築のモスクです。
このモスクの北側一帯がインド人街といわれています。
最寄の駅は、
LRTの「Masjid Jamek」(モスクの名前が駅名です) または、
Star Lineの「Bandaraya」(そごうの西側に駅があります)
このモスクも、イスラム教徒でなくても見学できます。
靴を脱いで、入口で女性はスカーフを、男性はブブカを借りてかぶればOK。
礼拝場所に足を踏み入れることはできませんが。
小さいですが、都会の喧騒をしばし忘れる空間でした。
ちなみに、Kuala Lumpurという地名は、マレー語で「泥が合流する場所」を意味し、このモスクが立っている河の合流点(下の地図)のことを指しているとのことで、ここがKLの発祥地。歴史のある場所なんでしょうね。
そして、この「KL発祥の地」のすぐ北に位置するインド人街。
19世紀末から英国植民地政府の強制労働(ゴム農園やれんが工場など)で連れてこられた南インド出身の人々が集まり、街ができたといいます。
マスジッド・インディア

マスジッド・インディア内の宝石店の看板!
リティックですよー。(2014年11月)
ここのインド人街の中心は、マスジッド・インディア通り(Jalan Masjid India)。
DVD・VCDショップ(タミル、ヒンディーとも数多く揃っています。ネパール映画も見受けられます)(←2000年代前半までは何店舗もありましたが2014年までに次々と閉店。分かりにくい所で残っている可能性はアリ。)、サリーやパンジャビなどの衣料品店やゴールドのアクセサリー店、インド料理レストランのほか、露店も多いです。
物価は、だいたいシンガポールの1/2~2/3ってところでしょうか。
ミールスはエアコンのあるレストラン(ABC SPICY CORNER)で食べて、約300円でした。(2007年6月現在)
リトル・インディアとはいっても、バティック屋などのマレー人向けのお店、中華系の露店も多く入り混じり、シンガポールのそれに比べると、あまりインド・インドしてないように見えるかもしれません。(2014年現在、中華系、マレー系の割合がだいぶ増えてます。ブリックフィールズの方が逆にインド人街らしいかも…。)
が、とても活気に溢れていて、中華系の露店でジュースを買って飲みながら、インドの人たちの間を闊歩するのもなかなか楽しいです。
トゥンク・アブドゥル・ラーマン
その西側を走るトゥンク・アブドゥル・ラーマン(ラフマーン)通り(Jalan Tuanku Abdul Rahman)は古くから続く繁華街。
この通りには、日系のそごうデパート、インド映画(特にタミル映画)の上映で有名な映画館の「オデオン」(写真左)や、マレーシアで最古のホテルと云われる歴史ある建物で、隣のカフェがとっても有名な「コロシアム」があります。(コロシアム・カフェもアンティークな雰囲気がたまらなく好きです。ごはんももちろん美味しい☆)
クラシカルなコロシアム劇場で、ローカルなタミル系マレーシア人と一緒に観るタミル映画は、とっても楽しいですねー♪
オデオンはタミル映画をかけているとは限らないのですが、ラジニ映画をかけているときなど、アツい!

コロシアム劇場。2014年11月撮影。
【Kaththi】観に行きました!
このあたりは、そごうがあるくらいなので(インド人街のメインストリートよりも)高級なお店などが混じり、インド人街がすぐ隣の通りにあるという雰囲気には一見では分かりにくいですが、土曜の夜のみ歩行者天国となって、お祭りのように屋台がぎっしり並んでいるそうです。
レブ・アンパン
マスジッド・ジャメ駅を出て、マスジッド・インディアへの道と反対側(クラン川の東側)のレブ(レボ?)・アンパン通り(Leboh Ampang)も、インド料理店(有名チェーン店Saravana Bhavanもあります)と雑貨屋さんが並んでいます。よーく目を凝らして探せば、DVD売ってる店も無きにしもあらず。
2012年頃は2店舗でタミル映画正規盤ディスクを売ってるのを確認しましたが、2014年は1店舗(Melodyという雑貨屋さんの中)に… 今はどうなんでしょう?
※マレーシアに行ったのは2014年末が最後ですが、その時はセントゥルやブリックフィールズの方が、インド映画の正規盤ディスクを入手しやすかったです。
マスジッドインディア界隈はインド系や中国系の、かなりリーズナブルなホテルが点在していて、そこを拠点にして映画三昧、インド料理ざんまいもいいですね♪
それでは、わなっかん!
(初稿: 2007-08-15。2014年時の情報を追記して2016年再アップ。)
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以下、今となっては古くてまったく役に立たない情報を含む旧ページ(2007年当時の情報)。2016年現在、タミル映画のDVDはすっかり廃れてしまってディスク自体の新発売も少ない状況… マレーシアのVCD文化、結構好きだったのでとてもサミシイのですが。(2016年3月)
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