விக்ரம் / Vikram :俳優。
主な作品:【Sethu】【Gemini】【Dhool】【Saamy】【Pithamagan】【Anniyan】【Kanthasamy】【Raavan】(ラーヴァン)&【Raavanan】【Deiva Thirumagal】(神さまがくれた娘)
★タミル映画界の演技派ヒーローといえば、この方! 歌って・踊って・アクションして、なタイプのマサラムービーも、劇シブな映画もグレイト! タミル映画界でもっとも男気があって売れっ子なスターのひとり。
公式サイト Chiyaan Vikram
↑ 初めて訪問すると、ヴィクラム自身が登場して、ページごとに音声つきで説明してくれます!(※2013/12/26現在リンク切れ)
略歴
4月17日生まれ、チェンナイ出身。本名は Vikram K Vinod 。
父も俳優。
1990年、タミル映画【En Kadhal Kanmani】でデビュー。
なかなか注目されず、クレジットされないような端役や、主演俳優の吹替え(プラブデーヴァーやアッバース、デビュー当時のアジットクマールなど)、プレイバックシンガーなどをこなしながら10年近く長い下積み時代を過ごす。
1999年、タミル映画・バーラー監督作社会派作品【Sethu】で主演、演技で注目を浴びる。
2002年にはアクション娯楽大作【Gemini】でタミル映画年間1位の大ヒット。
キメ台詞&ポーズ「oh, podu」(おうっぽれー)がタミル中に浸透。
更に2003年には【Dhool】(年間3位)と【Saamy】(年間1位)のアクション映画2作品が爆発的ヒットとなり、ヴィクラム一色のような年となった。
同年秋の【Pithamagan】でバーラー監督と再タッグを組み、ナショナルアワード受賞等の高い評価を受け、演技派アクション俳優としての名声を決定的なものに。
2007年のシャンカル監督作【Anniyan】では3重人格の主人公を熱演、長い髪を垂らしたアンニヤンの物真似が南インドで大流行。
2000年代後半からは、身体を鍛えて男臭くて筋肉美的なイメージも。
2010年、マニラトナム監督【ラーヴァン】でヒンディー映画にもデビュー。(タミル版【Raavanan】では主役)
タミルの演技派大スター/カマルハーサンの後継者的なポジションにいる。
2011年は、近年続いた筋骨隆々なイメージの役柄からがらっと雰囲気を変え、精神年齢が6歳である父親役を演じた【Deiva Thirumagal】(神さまがくれた娘)が大ヒット。
この映画のインタビューで「アクション映画に出てばかりだと、観客は若者ばかりに固定されてくる。この映画ならファミリーやいろんな世代に自分の演技を見てもらえるから、チャレンジしたいと思った。」と語っている。
2012年3月、【Deiva Thirumagal】が大阪アジアン映画祭で上映、ゲストとして来日!
当初は上映1日分のみゲスト登壇する予定だったが、ヴィクラム自身が希望し映画祭の最終日まで滞在し、可能な限り映画祭イベントに参加し、ファンや映画関係者と積極的に交流していた。
【神さまがくれた娘】がABC賞&グランプリをダブル受賞し、(同行した監督は先に帰国したにもかかわらず)最終日の授賞式まで参加した。
2014年2月15日、【神さまがくれた娘】日本公開。
2015年前半は、シャンカル監督との再タッグ【I】でタミルの話題を独占した。
愛称は、Chiyaan(チヤーン)。一男一女の父。ヴィジャイと仲良し(笑)。
むんむん’s コメント
私が初めてヴィクラムの名前を知ったのが2001年ごろ。
2002年はじめ、チェンナイの町で目をひいたカットアウト(大看板)が、ヴィクラムの【Kaasi】(目の見えない主人公を演じた)。
白目を向いてるヴィジュアルばかりなんです。
白目の看板はとても強烈で、気持ち悪かった!(ただでさえ、インド映画の手描き看板は強烈なのに、さらに強烈でした!)
演技派で注目度が急上昇してる俳優さんだと聞きましたが、白目が気持ち悪くて興味があまり湧かなかったことを覚えています。
その後、【Gemini】が2002年のタミル映画年間1位のヒットになったということで、タミル映画のニュースサイトを見たらヴィクラムの名前を見ない日はない、というぐらいになり、2003年から数年、私はインドムービーダンスをタミル人ダンスマスターから習っていましたが、しょっちゅうヴィクラムの曲(【Gemini】や【Dhool】など…)でレッスンがあったり、先生から「ヴィクラムがいい!」と聞かされまくっていました。
でも、白目のひと。。。というイメージから脱却できず、DVDで【Gemini】を観ても若者映画の感覚(?)についていけず、だったのです。
とはいえ、タミルメガスターナイト2002で生ヴィクラムを拝み、気さくな人柄が垣間見えて、ちょっとずつ気になる存在になりました。
←スターナイトでは、ヴィクラム自身が「Gemini Gemini」を歌いました。
実はプレイバックシンガーとしても、活動していたりします。他の俳優の吹き替えをこなすくらいなので、歌声もよいです♪
1999年頃、ミーナとデュエットアルバムをレコーディングしていたのに、お蔵入りしたらしい。
今からでもリリースしてくれないかなー?
2003年に、【Pithamagan】で初めて大スクリーンでヴィクラムを拝みました。
うおー、野生児だ、コワい!...と圧倒されました。
(でも、こういうリアリズム系で救いのない映画は苦手なので、何度も見たくはならないですが。)
観た数日後にまた生ヴィクラムに遭遇できて、映画とギャップがありすぎる紳士なご本人に、ココロを鷲掴みにされました。
2005年の【Anniyan】、私の大好きなシャンカル監督作品にヴィクラムがどう絡んでくるか、非常に楽しみにしていましたが、これが本当に大傑作。
観た後、「レモレモ~♪」と何日も頭をぐるぐると回って、何年もダーリンと前髪を垂らしてアンニヤンごっこをし、インド料理屋でメニューにチキン65を見かけるとつい注文してしまう事態になりました(笑)
ヴィクラムの「表情」が実に魅力的でした!
2010年、マニラトナム監督のヒンディー映画【ラーヴァン】に悪役で出演。ヒンディー映画に進出と話題に。
東京国際映画祭でも上映され、日本でも少しずつヴィクラムのお名前が浸透してきたかな?
かっこよかったですねー、実にクール! スクリーン観ててホレボレしました。
(でも、主役を演じていたタミル版【Raavanan】の方が、やっぱり好みです♪)
【ラーヴァン】公開の頃のインタビューで、「私はチェンナイが拠点。自分が生活していて言語がわかる、タミルや南インドの映画に出演したい。ヒンディー映画に進出したいとは特に思っていない。(ヒンディー映画の)【ラーヴァン】は(タミル映画とバイリンガル制作だし)、マニラトナム監督作だから出演したんだよ」と語っていました。
うわー、この辺の(あくまでもタミル映画に出たい!という)スタンス、ヴィジャイと相通ずるなあ、とウレシイ(笑)
こういうこだわりに、あたしゃ、男気を感じるのよー。
(でも、拠点がタミル映画だというこだわりを持ちながらも、いい映画ならどこの言語の映画だとかこだわらずにぜひぜひ活躍してほしいです♪)
2012年3月、大阪アジアン映画祭のゲストとして初来日。
当初、A.L.ヴィジャイ監督のみが来日予定だったのが、ヴィクラムも自費でいいからと同行を希望したとか。しかも、監督が撮影のために先に日本を発ったにもかかわらず、ヴィクラムは一人で映画祭最終日まで滞在。
すると最終日のクロージングで、【神さまがくれた娘】が当映画祭史上初のW受賞の快挙が発表に。
授賞式にヴィクラムが出席。最後までいて、よかったですね☆
映画が大好きでファンを大切にする、彼の人柄のよさがしのばれるエピソード!
そして2014年、ついに【神さまがくれた娘】が日本ロードショー。
うれしいですね、うれしいですね☆
ラジニカーントが、「ヴィジャイとヴィクラムを見ると、昔の私とカマルハーサンを思い出すんだよ」と発言。若き日のラジニとカマルが、映画界での成功を夢見ながらチェンナイでつるんでいたこと、そして2人とも成功してタミルの2大スターに上り詰めたことを指していると思われます。
ヴィジャイもヴィクラムが大好きで、あまり他の人のことに言及しないのに、ヴィクラムのことは時々コメントしてますね。2014年1月にファンとのツイッターでのQ&Aで、「誰がタミル映画界でもっともハードワーカーだと思いますか」との問いに「もちろん、ヴィクラム」と即答、当時それがニュースサイトでも取り上げられていました。(ただし、質問した人は明らかにヴィクラムファンだったので、ヴィジャイが気を利かせて答えたのかもしれませんが!)
演技派といわれるけれども男臭さもプンプン、それでいて謙虚でダンディなお兄さん。これからも、ヴィクラムの役者魂を感じられる映画が続々と観られるのを楽しみにしております!
主な出演作品
■1990年
En Kadhal Kanmani Tamil
■1991年
Thanthu Vitten Ennai Tamil
■1992年
Kaaval Geetham Tamil
Meera Tamil
■1993年
Dhruvam Malayalam
Chirunavvula Varamistave Telugu
Mafia Malayalam
■1994年
Sainyam Malayalam
Bengaru Kutumbam Telugu
Pudhiya Mannargal Tamil
■1995年
Street Malayalam
Adalla Majaka Telugu
■1996年
Ooha Telugu
Mayoora Nritham Malayalam
Akka Bagunnava Telugu
Ubdraorastgam Malayalam
Merupu Telugu
Rajaputhran Malayalam
■1997年
Itha Oru Snehagatha Tamil
Ullaasam Tamil
Kurralla Rajyam Telugu
■1998年
Kangalin Vaarthaigal Tamil
■1999年
Housefull Tamil
Sethu 役名:Sethu (Chiyaan) Tamil
[受賞]●Filmfare Special Jury Award ●Tamil Nadu State Film Special Jury Award for Best Actor
■2000年
Red Indians Malayalam
Siragugal Tamil TV film
■2001年
Indriyam 役名:Udhaya Malayalam
9 Nelalu 役名:Virendra Telugu
Youth 役名:Babu Telugu
Vinnukum Mannukum 役名:Vikram Tamil
Dhill 役名:KanagavelTamil
Kasi 役名:KasiTamil[受賞]Filmfare Best Tamil Actor Award
※写真右:Kaasiのカットアウト(2002年1月チェンナイで撮影)
■2002年
Gemini 役名:Gemini Tamil [受賞]ITFA Best Actor Award
Samurai 役名:Thiagarajan Tamil
King 役名:Raja Shanmugam Tamil
■2003年
Dhool 役名:Aarumugam Tamil
Kadhal Sadugudu 役名:Suresh Tamil
Saamy 役名:Aarusaamy Tamil
Pithamagan 役名:Chitthan Tamil
[受賞]●National Film Award for Best Actor ●Filmfare Best Tamil Actor Award ●Tamil Nadu State Film Award for Best Actor
※写真右:2003年夏にチェンナイで見かけた、ヴィクラムファンクラブ看板。
【Gemini】の有名なセリフ、「おうっぽれ~」が左上に書かれています。
■2004年
Arul 役名:Arulkumaran Tamil
■2005年
Anniyan 役名:Ramanujam (Anniyan/Remo) Tamil
[受賞]●Filmfare Best Tamil Actor Award ●Asianet Special Honour Jury Award
2006年に【Aparichit】というタイトルでヒンディー語版に吹き替えられ公開。
(ヒンディー圏でヴィクラム作品初公開)
フランス語にも吹き替えられてフランスで公開。フランスで初めて吹き替え公開されたタミル映画に。
Majaa 役名:Arivumathi Tamil ※ポスターと観た話すこし
■2008年
Bheema 役名:Sekhar Tamil
※写真右:【Bheema】のロビーカード
■2009年
Kanthaswamy 役名:Kanthaswamy Tamil
■2010年
Raavan (ラーヴァン) 役名:Dev Pratap Sharma Hindi ★2010年、東京国際映画祭で上映。
Raavanan 役名:Veeraiya Tamil
[受賞]●Filmfare Best Tamil Actor Award ●Vijay Award for Best Actor
※【Raavan】と【Raavanan】はマニラトナム監督がヒンディー版、タミル版を同時制作した作品。
■2011年
Deiva Thirumagal (神さまがくれた娘) 役名:Krishna Tamil 神さまがくれた娘 [DVD]
Rajapattai 役名:’Anal’ Murugan Tamil
■2012年
Thandavam Tamil
■2013年
David Tamil
■2015年
I (Ai) Tamil
10 Enradhukulla Tamil
現在製作中
Marma Manithan Tamil
(2012年3月4日初出のものを修正して再アップしました。)
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