「わんが」 Vaanga ~来てください(please come)

しろうとタミル語講座

しろうとタミル語講座 第6回 「わんが」


Vaanga」~「来てください(please come)」 &『ー』の伸ばし方
03.7.15up 【メルマガ第8号(02.6.20.発行)を加筆修正】

ポイント

「わんが」 Vaanga ~来てください(please come)
 
いろいろな映画で、よく『わんが』(または『わんげ』)とか、『わー』という言葉を聞きませんか?
今回は「来て」「おいで」といった意味のこの言葉についてです。

『わー(vaa:vaa
)』は、動詞「来る(vara:vara)」の命令形です。
  →「来い」が直訳
上記の『わー』に、丁寧な命令を表す『(う)んがる』を加えます。タミル文字では下記のように書きます。
vaarungal

わーるんがる」と正しくは読みます。(文語体)

ですが、映画や会話等で実際に使う口語では、この単語の『る』は落ちる(=はっきりと発音しない)傾向にあり(わーんが)、タミル語で『ー』と伸ばす音は、実際は、伸ばす前の音《ここでは『わ』》をはっきりと発音する(強調する)、という感じで、そんなに伸びては聞こえません。強調して発音するために、少しストレッチするような感じでしょうか?
(日本語が『ー』と伸ばすところ、タミル語では『-』くらいかな?)

ということで、『わんが』と聞こえます。「が」は「げ」に聞こえることも多いので、『わんげ』と覚えてもOKです。



baba

【BABA】のロゴ
タミル語綴りの『ー』と伸ばす文字の読み方について

ラジニの2002年の映画【Baba】も、タミル文字の綴りどおりに読めば、『ばーばー』ですが、英語表記は『Baba』です。さて、実際どう読むんでしょう?

ば-ば』とほんの少しストレッチして「ば」と「ば」をはっきり読む、という感じです。(単語の最後に伸ばす音が来るときは、伸びた音があまり聞こえないことが多いようです。)
英語の綴りどおり、『ばば』と発音しても通じるでしょうが、上記のとおり、ストレッチすることを意識すると、タミル語らしくなると思います。

meena
ミーナちゃんと
【ムトゥ】のあのポーズ♪
(2001年7月)

 同様に、【ムトゥ踊るマハラジャ】のヒロインでお馴染みのミーナも、タミル語綴りでmeena
で、綴りをそのまま読めば『みーなー』となります。でも実際は、上記と同様に、最後の伸ばす音はあまり聞こえないので、英語表記のMeenaのとおり、『みーな』でも通じます。

ただし、日本語的に読むと『み』にアクセントが行きがちで『な』がかなり弱く聞こえたりしますが、タミル語では『み』も『な』もはっきり言う感じ。ほんの少し「み」の方が強く聞こえるかもしれないです。
(はっきり発音すると、音が少し伸びますよね?)


日本語の場合もそうですが、『わー』(来い)だと、目下の者にしか通常使わないですね。
ということで、基本的には『わんが』でまず覚えておきましょう。ただ、映画の中で『わー』も時々出てきますので、余裕があったらチェックしてくださいね。

次号で『来い』の反対である『行け』をとりあげます。そのときに、現地での『来い』『行け』を織りまぜたエピソードをご紹介します。
(若手スターVijayのファン感謝デーの話)

今日はここまで。 第7回につづく。

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