Baashha (バーシャ!踊る夕陽のビッグボス)

Indian Movies / インド映画の話

Title: பாட்ஷா Baashha / Batcha / Baasha (バーシャ!踊る夕陽のビッグボス) (1995年 Tamil)
Director: Suresh Krishna (スレーシュ・クリシュナー)
Music: Deva (デーヴァー)
DVD: 日本盤/ ブロードウェイ(日本語字幕入り) 海外盤が日本盤より決定的に画質がいいという評判は特にないので、日本盤をおすすめします。
Starring: Rajnikanthラジニカーント:マニカム/バーシャ役), Nagma(ナグマー:プリヤー役)
Release: 1995/01/12 (日本ロードショー 2001/06/02)

インドでは、ラジニカーントの【ムトゥ 踊るマハラジャ】のひとつ前の作品として公開され、現地ではこれをラジニの最高傑作と語るファンも多い、伝説的マサラムービー。
ラジニはリキシャーワーラー(オート三輪運転手)とマフィアの親玉を演じて、ムトゥとは対称的なダーティ・ヒーロー。
ですがもちろん、ステキなコスプレも強烈なダンスも目ヂカラも、とにかくラジニの男くさいコテコテワールドが大全開!
ラグヴァランの「アントニー。マーク・アントニー」もたまらん!【ムトゥ】の次に何を見ようかなと思ってるならぜひ、これを!

1曲目「Naan Autokaaran」(通称:なとから)のダンス図解はコチラ

共演者

悪役)
Raghuvaran(ラグヴァラン:マーク・アントニー役),
Anantharaj(アーナンダラージ:インドラン役),
Devan(デーヴァン:キーシャバ役)
コメディアン)
Janakaraj(ジャナカラージ

Sathyapriya (サティヤプリヤー:マニカムの母役),
Vijayakumar (ヴィジャイヤクマール:マニカムの父役),
Yuvarani (ユヴァラーニー:マニカムの妹役),
Charanraj (サランラージ:マニカムの弟役)
Dhamu (ダーム:マニカムのリキシャーワーラー仲間)

スタッフ


Story & Screenplay) Suresh Krishna
Dialogue) Balakumaran
振付) Tharunkumar
アクション監督) Raja
制作 / 提供) R.M.Veerappan / Sathya Movies
美術) Mani
編集) Ganeshkumar
撮影) P.S.Prakash

挿入歌

Naan Autokaaran (S.P.Balasubramaniam) ナーン・アートカーラン 通称:なとから
Azhagu Azhagu (S.P. Balasubramaniam, Chitra) アラフ
Style Style (S.P. Balasubramaniam, Chitra) スタイル・スタイル
Raa Raa Ramaiyah (S.P. Balasubramaniam, Swarna) ラー・ラー・ラーマヤー
Thanga Magan (Yesudas, Chitra) タンガ・マハン

海外の版権関係が複雑で、残念ながら日本盤サウンドトラックCDは発売に至らなかったようです。
インドや海外のインド人街のタミル映画を扱うお店では、現在でも入手できるかも。

見所

●妄想爆裂・コテコテのダンス、衣裳のオンパレード。
●悪役3人(ラグヴァラン、デーヴァン、アーナンダラージ)の、それぞれに個性があって味のある演技。

あらすじ

 マニカム(ラジニカーント)は、人望の厚いリキシャーワーラー。亡き父親(ヴィジャイヤクマール)の望みを成就させようと、弟(チェーランラージ)の就職、妹のギータの医大進学や結婚を 実現させるべく頑張っている。 ある日、超美人の令嬢・プリヤー(ナグマー)をリキシャーに乗せたことから、二人のロマンスは始まる。 しかし、マニカムには封印していた過去があり、プリヤの父親・キーシャバ(デーヴァン)はその過去を知る因縁の人物。平穏な日々の暮しを望んでいた マニカムだったが、町のギャング・インドラン(アーナンダラージ)を、家族を守るために瀕死の重傷を負わせる事件が起こる。自分の過去を意識せざるを得ない状態になっていくうちに、かつて対決したマーク・アントニー(ラグヴァラン)が刑務所から出所。  マニカムが封印していた過去に、もう一度決着をつけるべき時が来ていた。

制作Note

●自身が出演したヒンディー映画【Hum】のタミル版リメイク。
●ラジニ第144作目。
●バーシャは、ウルドゥ語で「王」という意味。
●マニカムは「宝石」(ヒンディー圏では、「マニック」で、ボンベイではそう呼ばれている)
●ラジニ映画の”SUPER STAR”オーのロゴ、「ヘイ・ヘイ・ヘイ!」の音楽は、本作から登場。(Deva作曲)
●タミルのヒーロー映画は、ツイン・ヒロインのものが多いが、この映画のヒロインはナグマー一人。ナグマーは【ヤジャマン】でもヒロインのオファーを受けたが、「ツインヒロインはイヤ」と断り、今回の役が回ってきたとか。
日本公式サイト

むんむん’s コメント

(2021/06/02までのバーシャ!スクリーン鑑賞回数:27回~東京17回、大阪5回、京都1回、新潟2回、チェンナイ1回、川口リマスター上映1回)

 初めて観たとき、大変なショックを受けました。
 男性の集団が黄色いタオルを振り回し、ラインダンスを 踊る1曲目。
ナグマーがラジニに恋い焦がれるあまり妄想に突っ走る2曲目。
ダサい「マイケル・ジャクソンと007」みたいな3曲目…。
「なんじゃ、こりゃあ!」状態。ヴィジュアル的に本当に強烈。
 その後もラジニの服装はいったい何回変わったの?と いうようなコスプレのオンパレード。(大爆笑)
 脇を支えるジャナカラージのコメディなども絶好調、そして、後半のラジニの宿敵、ラグヴァランとの壮絶な闘いが 男臭さ、男のロマンがプンプンで、最高~。
 これこそ、マサラ・ムービーのお手本!的な大傑作だと思います。現地の人もこの映画を好きな映画の筆頭にあげることが多く、 旅先でこの映画の話をするのは大変楽しいものです。 スレーシュ・クリシュナー監督に大喝采! また、音楽を担当したデーヴァも、盗作疑惑(笑)はあるものの、一度聴いたら耳から離れない、音楽だけ聴いていても 映画のシーンが鮮やかに蘇る、気迫のある曲を聴かせてくれます。

★ラグの役★ ボンベイのギャングの首領。すぐキレる、渋いんだけどどこかお茶目?な、冷酷無情な男を好演。 「アントニー。マーク・アントニー。」のフレーズは、何度聞いてもシビレます。 悪役が強くて、しかも魅力的だと映画が盛り上がる、というお手本。

サイト内特集ページ→  
「なとから(Naan Autokaaran)」ダンス図解 (PDF) 
▼「バーシャ普及委員会」活動レポート ラジカン7
▼バーシャ!な想い出
 2001年1月・ジャナカラージ編
 2001年夏・チェンナイ編
 2001年8月・アーナンダラージ編
 2001年3月・シンガポール旅行編
バーシャ劇場鑑賞日記

(1999/12/24、東京の劇場で初鑑賞。2003/03/01記)

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