わなっかん!
【バーシャ!】の前半でとてもとても重要で印象的な悪役・インドランを演じた、Anantharaj(アーナンダラージ)。
2001年8月4日に、彼の自宅(Chennai,インド)を訪問したときの記録です。
アナンダラージさんは、 【バーシャ!】で見ると、悪役をやるために生まれてきたような顔に見えました(失礼!)が、実際にお会いしてみると、とてもおだやかな笑顔を見せる方でした。なるほど、これなら悪役もヒーローもどっちでも転べる俳優さんだなあ、と思いました。
「他に誰か会いたい人はいるの?」と言っていろいろ教えてくれました。
ラジニはたぶん現在はチェンナイにいないということ、
スレーシュ・クリシュナ監督は、今カマルハーサン新作(【Aalavandhan】)で忙しいこと、
デーヴァンはマラヤラム映画に拠点をおきつつあるので、チェンナイにはほとんどいないということ…
アーナンダラージさんの情報のおかげで、この後、音楽監督のデーヴァーさんにお会いすることができました!
日本の人が訪ねてくれたら、いつでも僕は会うよ!とおっしゃってましたよ。
「オーム、シャクティ、シャクティ…」とインドランが逮捕前にお祈りするシーンが日本でウケているんですが?
あのシーンはね、ラジニがいないシーンだったんで、撮影時もラジニはその場にいなかったんだよ。
そしたら、後日フィルムでこのシーンを見た彼が、「あのシーン、すごくよかったよ!」ってわざわざ電話をくれたんだよ。
想い出に残る、とても気に入ってるシーンなんだ。
マニカム(ラジニ)を殴ったときのお気持ちは?
ラジニは友だちだからね、そりゃあ、ね…(苦笑)
(アーナンダラージ家の居間には、ラジニとの写真が大切そうに飾られています)
ラジニを殴るような役を演じて、後日ファンに脅されたりするようなことはありませんでしたか?
また、どのような経緯でインドラン役を演じたのですか?
脅される、というようなことは、全くないよ。
それどころか、この役は、(光栄なことに)ラジニから直々にオファーが来たんだよ!
インドラン役はね、最初別の人にオファーが来ていたんだよ。
それが、「この役は(難しくて)できない」と撮影途中で降板したんだ。
そこで、スレーシュ・クリシュナー監督とラジニが話し合って、その後ラジニが僕に「きみならこの重要な役を理解して演じることができると思う」と言ってきてくれたんだ。
僕ははじめは、停職中の警官役のひとりだったんだ。
その役で既に2日間撮影をしていたんだけど、インドラン役にチェンジしたから、そのフィルムは全部破棄になったんだよ。
インドランを演じるにあたり、特別な報酬はなかったよ。
でも、そのお返しとして、ラジニは僕の(主演した)テルグ映画に出演してくれたんだよ。
ラジニにはお世話になってる。
結婚式は、ラジニに仲人をしてもらったんだよ。
悪役とヒーロー、どっちを演じるのが好きですか?
どっちも好きだよ!
いろいろな役ができる方が楽しいからね。
ねえ、ラジニがキャリアをスタートさせたときは悪役だったこと、知ってる?
僕も、今まで200作品くらい出演しているけれど、以前は悪役ばかりだったんだよ。
それが今はヒーロー役も増えてきてね、ヒーローも悪役も半々くらいでオファーが来るようになった。
だから、ある意味、僕はラジニと同じようなキャリアをたどっているんだよね。
それで、ラジニは、僕がいつか、自分を超えるんじゃ?と警戒しているんだよ!(冗談っぽく笑って)
出演のオファーに対し、何を基準に出演を決めるのですか?
何でも引き受けるよ!でも同じような役はやりたくないなあ。
最後に上記の写真のように、【バーシャ!】でのラジニの決めポーズ(「私が1回言ったことは100回言ったことと同じだ」と言うときのアレ)と同じポーズをとってくれました。
とても親身に質問に応じてくださって、ありがとうございました!
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