「わなっかん」

しろうとタミル語講座 Tamil / タミル語・タミルナードゥ州の話

しろうとタミル語講座

しろうとタミル語講座 第1回 「わなっかん」



Vanakkam」~タミルでのあいさつについて
03.1.22up 【メルマガ第1号(02.2.13発行)を加筆修正】
ポイント

 本日は、第1回ということで、やっぱりこの言葉しかないでしょう!

Vanakkam

アルファベット表記では、「Vanakkam」で、「わなっかん」と読みます。  このサイトでは、読みがなはひらがなで表記します。

 インドの挨拶、と言えば「なますて」をご存知の方が日本では多いでしょうが、それはタミル語ではありません
ヒンディー語です。
ドラビダ系のタミルでは、アーリア系のヒンディー語を極力受け入れずに、頑固にタミル語を守る、という風潮があるそうで、
「なますて」はあまり使われていません。
 南インド全体では、だいたい「なますかーる」が挨拶言葉として通用しているそうです。 ですが、タミルでは「わなっかん」です。
「Vanakkam」と表記しますが、m=m」は、語末にくると鼻にかかった音になって、 軽く「ん」という感じになります。
 「わなっかん」は、丁寧に言うと「わなっかんが(る)」です。映画でも「わなっかん」と言っている場合と、 「わなっかんがー」と言っている場合がありますので、聞いてみてください。
どの時間帯でも使えるし、さよならの挨拶(ただし、仲良くなってきたら、別れの挨拶はもっと別の言葉を使います)にも使えます。広範囲に使えて便利な言葉です。
お気付きの方も多いと思いますが、ラジニ映画など大半のタミル映画の最後のエンドロールで、 他の国の映画なら「The End」と表示されるところが、タミル文字で表示されますね?
実は、このタミル文字の単語は、大抵は「わなっかん」と書かれているんです。
 ただし、近年のタミル映画では、「The End」や、それに該当する言葉で終了しないものも見受けられます。
1999年の映画『Mudhalvan』(アルジュン主演)のエンドロールなんか、すごく洒落てます。 ネタバレになるからここには書きませんが、興味のある方はチェックしてみてください。
私は、そのエンドロールを観て、「そうか~、なるほど!」と唸らされました。
また、2002年の映画『BABA』(ラジニカーント主演)のエンドロールも、 「わなっかん」ではない、意味深な言葉で終了し、この意図は何なのかが、封切当時、話題になりました。
 さて、むんむんが実際にチェンナイに行ったときは、どう挨拶されたんでしょう。
 ……「ハロー」「ハーイ」と言われることが多かったなあ(笑)。  タミル人ってば、頑固に?ヒンディー語では話さないけど、英語では話すんですよね。
英語が、日本でいう外来語のように、ごく自然にタミル語に混じって使われてます。

電話も「ハロー」って言って出ます。(もちろん、どこかタミル訛りですけど。)
でも、こちらから胸の前で両手を合わせて「わなっかん♪」と言えば、満面の 笑みで同じように「わなっかん♪」と返してきてくれますよ。

Senthil
センディル
(’00年8月)
 ですが、「なますて」を使う方ももちろん、いらっしゃいます。
以前センディルさんにラッキーにもお会いできたときには、こちらが「わなっかん♪」と挨拶したら、 「なますて」と返事されてました。

センディルさんは、映画の雰囲気そのまんまで「なますてえ~♪」って陽気に 挨拶してくださって、なんだか心が癒されました。
この懐の広さが、私がタミルにハマる理由のひとつかな?
 余談ですが、サティヤ・サイババの信者は、右手を胸にあてて、「さいらむ」(SAI RAM) と言って挨拶します。
 ☆センディル(Senthil)~ラジニカーント映画常連のコメディアン。
 『ヤジャマン』『ムトゥ』『アルナーチャラム』『パダヤッパ』…と、 日本上映されたラジニ映画の大半に出演されてますね。
 今日はここまで。 第2回につづく。

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