Title : வில்லு Villu (ヴィッル) (2009年 Tamil 165分)
Director : Prabu Deva (プラブデーヴァー)
Music : Devi Sri Prasad (デーヴィ・シュリー・プラサード)
Starring : Vijay (ヴィジャイ), Nayanthara (ナヤンターラー)
【Pokkiri】(2007,Tamil)の特大ヒットを受け、ヴィジャイとプラブデーヴァーが再びタッグを組んだアクション娯楽作。コメディアンも【Pokkiri】と同じヴァディヴェール。
タミル映画界でもリズム感が最強なこの3人が組んだ本作品、前作以上のスピード感と突き抜けっぷり。特に前半~中盤のコメディ・シークエンスは大傑作。
出演者
Vijay ~ Pugazh(プガル) & Major Saravanan(プガルの父・サラヴァナン少佐).(二役)
Nayantara ~ Janavi(ジャーナヴィ). J.D.の娘
Prakash Raj ~ J.D. ジャーナヴィの父。 ドイツに居を構える表向きは実業家だが実はマフィア。サラヴァナン少佐を惨殺した。
Devaraj ~ Shaan(シャーン)J.D.の取引相手であるマフィア。
Vadivelu ~ Maadaswamy(マーダスワーミ). ジャーナヴィの友達の結婚式に列席しにきた人。
Manoj K. Jayan ~ Inspector Joseph(ジョセフ警部). サラヴァナンの旧友。プガルにJ.D.を検挙させるための指示を出す。
Dhamu ~ TVレポーター
Anandaraj ~ シャーンの手下
Ranjitha ~ プガルの真の母親
Geetha ~ プガルの育ての母親
スタッフ等クレジット
Director: Prabu Deva
Music Director: Devi Sri Prasad
Cameraman: Ravi Varma
Art Director: Sunil Babu
Stunts: S.Vijayan
Dialogue: Ravi Kumar
Choreograph: Raju Sundaram,Shobi, Dinesh, Baskar, Ashok Raja
Banner: Ayngaran International Films Pvt Ltd
Release Date:12 January 2009
あらすじ
プガル(ヴィジャイ)は陽気で腕っ節の強い青年だが、秘密警察の指示で動くエージェントとしての顔も持っていた。
ある日、プガルは結婚式に列席するために田舎町に出かけ、ジャーナヴィ(ナヤンターラー)の美しさに一目惚れ。
あの手この手でアタックするプガルにジャーナヴィは嫌悪感バリバリに対抗するのだが、その度に脳天気なプガルに調子を狂わされていた。
それでも、やがてジャーナヴィとプガルは恋仲に。
ジャーナヴィはドイツでビジネスを展開している父・JD(プラカーシュラージ)に、彼氏を紹介したいと連絡する。
JDはドイツに二人でおいで、と誘う。
プガルは、秘密裡にジョセフ警部(マノージ・K・ジャヤン)にチャットメッセージを送る。
「ジャーナヴィはおとした。
次のミッションは?」
JDこそ、インド陸軍でテロリスト達を相手に正義感をもって立ち向かったサラヴァナン少佐(プガルの父親・ヴィジャイ)の仇であった。
Songs
♪ Hey Rama Rama (04:43) – Amal Raj, Kovai Sarala lyrics: Kabilan
choreograph: Ashok Raja cameo:Kushboo, Prabhudeva
近年のヴィジャイ映画の1曲目は、タミル色を思いっきり強くしたものが多いですね。この曲もウルミ、タヴィルといったタミル(や南インド)の打楽器音ががんがんに響く、ごきげんな楽曲。タミル系のフォークダンスなバックダンサーも続々。
(フォークダンスは、特にプーリ・アッタム~トラの格好で踊る~がいっぱい登場してヴィジャイに絡んでます!)
ヴィジャイは相変わらず恐ろしくシャープに踊ってていわずもがなカッコいいし、ダンスも群舞数といい色調といい、賑やかでまさにお祭りのよう。ポンガルの時期にリリースすることを強く意識してるのがうかがえます。クシュブー姐さんの登場や、監督プラブデーヴァーのご挨拶出演も楽しい。
それにしても、タミル色が強くなるにつれ、ヴィジャイがヒンドゥーの神様と踊ったりすることも増えてきましたが、この曲のヴィジャイも実にさりげなく板についていてかっこいい。
お祈りするポーズだったり、神様にお花をまく仕草だったり、額に粉を塗る仕草だったり、シヴァやクリシュナのポーズだったり。
ヴィジャイってクリスチャンなのに、どうしてここまでキメられるのか、いつも感心しちゃいます。
♪ Are You Crazy (00:46) – Divya lyrics: Prabhu Deva, Akila, Ravi
サントラで先に聴いたときは、イケ好かない曲だと思ったけど、映画で見たら、イケイケなナヤンターラーが怒ってまくしたてる雰囲気にまさにぴったりでした(笑)。この曲が流れるシーンでのヴィジャイのおバカっぷりな表情が、かわいかったりセクシーだったりで、ドキドキ!
♪ Vaada Maappilley (03:34) – Tippu, Vadivelu, Rita lyrics: Kabilan
choreograph: Shobi shooting in : Pollachi & Palani
曲だけ聴いても明るくて楽しいけど、農村でのダンスが田んぼで足をパチャパチャさせたりして、また楽しい。ヴァディヴェール、ほんと歌もダンスも勘所があるというか、うまいよな~。
♪ Jalsa Jalsa (04:20) – Baba Sehgal lyrics: Rohini
shooting in : Bangkok
Pawan Kalyan主演のテルグ映画【Jalsa】(2008)のre-tuned.
砂浜で、バラタナティヤムな衣裳のダンサーに囲まれてこういうビートの曲を踊るとは斬新!
でも、歌詞にショルカット(インド古典舞踊の際の口唱歌)も入ってくるし。
作詞は、なんとラグヴァランの元奥様・ローヒニ!こういう活動もしてるんだ。多才だな。
♪ Nee Kobapattal (04:21) – Sagar lyrics: Pa. Vijay
ファニーなヴィジャイがいっぱい出てくるキュートな曲。大好き♪
♪ Daddy Mummy (04:20) – Mamta Mohandas, Naveen Madhav lyrics: Viveka
cameo: Mumaith Khan & Sabhia Khan (ムマイト・カーン姉妹)
歌手は女優としても活躍中のマムタ・モーハンダース。お色気パートの曲。ヴィジャイがムマイト&ザビア・カーン姉妹に挟まれて踊るハーレム状態。
♪ Dheemthanakka Thillana (04:09) – Devi Sri Prasad, Divya lyrics: Snehan
題名からそもそも、ショルカット(インド古典舞踊のときの掛け声のような口唱歌。全く意味がない)。なのにラップやらいろいろ入ってくる思いっきり現代的なダンスチューン。こういう、インドと西洋文化の混じりあった感じのグルーブ感も、好きだなあ。
♪ Jalsa Jalsa (Re-Mix) (04:00) – Devi Sri Prasad, Baba Sehgal lyrics: Rohini
現在、サントラをiPodで超ヘビーローテーション中。
作曲は、ヴィジャイとは【Sachin】以来のデーヴィ・シュリー・プラサード。
【Sachin】は、ちょっとオシャレな映画だったし、インドというよりロック色が強い感じがしましたが、こっちの【Villu】では結構土臭い音になってます。どっちも好み♪
むんむん’s コメント
【Pokkiri】(2007年)の大ヒットを送り出した、プラブデーヴァー監督×ヴィジャイ×ヴァディベールが再結集した2009年初頭の最大の話題作。
この映画をどうしてもスクリーンで観たくって、現地入国24時間以下の強行軍な海外遠足に急遽でかけました。
さて何から書こうかなあ。結論を先に言っちゃえば、傑作とはいえない。
でも、すごーくおもしろい映画でした。遠足に来た甲斐がありました。
たしかに一言でいうと「傑作といえない」、でも大傑作となるまであと一息、って感じです。
とにかく前半部分が徹底的にテンポがよくておもしろい!この質を後半でも保てれば大傑作だったのですが、せっかくラブコメディ映画の雰囲気で大成功していた前半から、後半でイッキにリベンジ映画に移行してしまうのです。
せっかく前半あんなにハッピーでおもしろかったものをわざわざ復讐で陰鬱なムードの映画に完成させる必要があるようには思えないなあ…
(ただし、後半がおもしろくないということではなく、弛緩することなく最後まで見られます。後半にもコメディシーンやうるうるするシーンもたくさんあります。)
そう、ラブコメディー映画として仕上げちゃえば、太鼓判だったと思うんです。
たぶん、プラブデーヴァーは、まず「復讐もの」としてこの映画を企画していたのかもしれない。
でもそれだけじゃ陰鬱だから、ハッピーな楽しいシーンも存分に盛り込んで、みんなで観て楽しい映画にしよう!と思ったんでしょうね。
「復讐もの」じゃなくて最初から、彼の好きなシンプルでロマンティックで(なおかつおもしろい)映画を作ろう、としていたなら、この映画の着地点は大幅に変わっていたと思うんですが。
わたしは、リベンジものは好きじゃないんですよ。
だから基本的には、この映画も受け付けないのです。
が、それで終わらせるにはあまりに惜しい、とにかく楽しい楽しい映画の前半。
これだけで大きな余韻が残るほどよかったので、結果としてはやっぱりこの映画は大満足です。
一日で2回観ちゃいましたが、かなうならまたスクリーンで観たいです。
インドに住んでたら、絶対にリピーターします!
いつか、お互いに経験を積んだ後でプラブデーヴァーとヴィジャイが再び組んで、コメディやハッピーな映画に力点を置いた映画を作ったら、もっと何かとんでもなくすごい作品ができるんじゃないかと。
そんな期待感が観た後に残る、制作側の疾走感や充実感がとても伝わってくる、気持ちのいい映画でした!
今回は変則的に、感想を「欠点と感じる点」から書きます。
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欠点というか、弱点
▼何しろつくりが【Pokkiri】に、似ている!
・監督・プラブデーヴァーが今回も1曲目にちょっと出てきた。ゲストで出てくるのはうれしいけれど、【Pokkiri】で1曲目にちょいとヴィジャイと一緒に踊るサービスカットの場合とほとんどおんなじ。
せっかく出てくるなら、もっと違う形で出てきてくれたほうがなおうれしかったなあ。
っていうか、ワンフレーズでもソロでバリバリに踊って、何かポーズを決めたりしてくれるといいのにな。
(俺が監督だー!みたいにさ。
ちょっと恥ずかしそうに出てくるんだよね、プラブデーヴァーほどの人が!)
・ミュージカルシーンの曲調、順番が【Pokkiri】と雰囲気がそっくり。
(音楽監督は違うのだけど、なぜこんなに似てるんだろ?)
お色気ダンスパートでのムマイト・カーンの使われ方も、ほとんど同じだもんね。(今回、妹とツインで踊ってるので目新しいけど。ムマイトのダンスシーンは【Pokkiri】よりは【Villu】のほうが好きだわ。【Pokkiri】ではお色気の振り付けが直接的すぎだったし。【Villu】は、いわゆるエロかっこいい仕上がりになってると思う。)
・【Pokkiri】と同様、コメディアンがヴァディヴェールである。役者さんが同じでもいいけど、リベンジ映画に笑いを挿入するための使い方だから、雰囲気が似たりよったりになっちゃうよねえ。
ヴァディヴェールも幅のある演技ができるんだから、コメディ以外の筋にももっと登場させたりしてほしいところ。
▼家族で安心して観られる娯楽大作、という触れ込みだったが、リベンジ(復讐)ものにする必要性があるのか?
・ヴィジャイが普段リベンジものを演じていなくって今回たまたま、ってことならまだいい。しかし、ヴィジャイは近年リベンジもの・R指定(暴力表現が多めなため)がついているものが続いているのである。
・そして【Pokkiri】もリベンジ映画。【Villu】もリベンジ映画系なのである!
【Pokkiri】より残虐なシーンはかなり控えめになったものの、親子連れも楽しみにしているヴィジャイ映画に、こういうアクションシーンや筋立ては必要なのか?という疑問が湧く。
▼ヒロインの物語上の取扱い
・【Pokkiri】とこれも同じなのだけど、主人公・ヴィジャイがリベンジ/敵を倒したとき、ミッションのために置き去りにされてしまったヒロインが最終的にヴィジャイと結ばれるのかどうか、が全く描かれていない。これではラブストーリーの側面としては起承転結がなく、不満ですわ。
・【Pokkiri】と違うのは、主人公がリベンジする相手が、「愛するカノジョの父」だということ。カノジョの父に成敗を下すことについての主人公の考え方や葛藤(←あったのか?)が全く伝わってこなかった。
カノジョの側の心理も描かれていない。
・そうなると、結局ヒロインは映画のただの飾りか?という印象も受ける。実際、ヒロインのナヤンターラーは無意味なへそだしルック連発だったしな。
逆にとてもよいところ
・【Pokkiri】より発展しているところがたくさんある!
・ヴァディヴェールのコメディシーンがとにかくおもしろすぎ!近年のヴァディヴェールのコメディシーンの中でもベストにあげられてもおかしくない出来。
(昨年の【Kuselan】での彼は、ちょっとやりすぎというか観ていて嫌悪感さえ覚えた。なのでちょっとこの映画を観る前に不安だったのだけど、杞憂でした。)
ヴァディヴェールは【Pokkiri】もとても素晴らしかったが、コメディシーンだけを切り取るならば、【Villu】の方が絶対・絶対・絶対!おススメ。
・ヴァディヴェールがヴィジャイと絡んだコメディが進化している。
【Pokkiri】では、ヴァディヴェールが単体でおもしろい、というシーンが多かったが、ヴィジャイと掛け合いをしておもしろい!という場面が増えました。
それだけ、ヴィジャイの演技力があがっているともいえるし、プラブデーヴァーのリズミカルでスピーディーな演出が絶妙な笑いの「間」を生み出している気がします。
昔は、ヴィジャイは「一人で演じてる」、って感じることが多かったんだけど、このごろ「他の役者と合わせる」、のが上手くなったなあと思います。
・ヴァディヴェール×ナヤンターラーのコメディもカラダを張っていて素晴らしい!
この撮影を成功させるまでに、何回ぐらい失敗したんだろうなあ…とヴァディヴェールのカラダを心配したくなるくらい、一瞬芸ながらおかしなコメディシークエンスが出来上がってます。
・ダンスシーンもコミカルなダンスシーンが【Pokkiri】より大幅に発展している。
ナヤンターラー一人に対し、ヴィジャイが5人現れて踊るのとか、コスプレはさることながら、ヴィジャイのスキップの足さばきがキュート。(足のはね具合に萌え萌えなわたし、って!?)
・「歌って踊れる」コメディアン・ヴァディヴェールのファニーなソロダンスシーン!
ドイツの入国管理で足止めをくらって、ボリウッドダンスを踊れとインスペクターたちに強要されるシーン(ありえないけど笑える~。) 映画後半の大きな見せ所になってました。(下欄のトリヴィアも参照)
・ヴィジャイの表情。
昔から笑顔がかわいいヴィジャイですが、笑顔のヴァリエーションがまた増えてます。
ファニー系な笑顔がいろいろ見られます。MGR映画を物真似するシーンも、ほんの5年くらい前までのヴィジャイならば、絶対に演じられなかったと思う!
↑ 目新しいものは何もない、しかし逆に「安心してみていられる」部分についての、ヴィジャイの発展がめざましいのです。
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批評好きな人が観たら、新しいものが何もないつまらない映画って言うんだろうなあ。
ヴィジャイ側も、リベンジ・アクションものが観客の求めるヴィジャイ像と多少勘違いしてるのかもしれない。
(ヴィジャイがあれだけ、アクションを颯爽とこなせると、ど派手なアクション映画に作りたくなるのもわかる気もするけれど。)
ヴィジャイファンでも、もっといろんな映画に出て欲しい、オフビート系やアート系も機会があれば挑戦してほしい、という意見も多い気がするのだけど、ヴィジャイが今においては新しい世界に踏み出すのは躊躇する理由が何かあるのかも。
かくいう私も、いつかヴィジャイにシャンカル監督やマニラトナム監督やスレーシュ・クリシュナー監督とかと組んだ映画に出て欲しいので、今のようなジャンルに固まって欲しくはないです。
【Sachin】や【Azhagiya Thamizh Magan】のような映画にもっともっと、出て欲しいんだよね~。
ちょっぴり過渡期かなと思われるヴィジャイ。
でも出てしまったのは仕方がない、ってところでこの映画を割り切るならば、
やっぱり、この映画はとてもおもしろいんだなあ!
ここのページをわざわざ観にきたようなみなさんには、ぜひご鑑賞をおすすめいたします。
頭を空っぽにして、ぜひ、タミルらしい脳天気さやスピード感を楽しんでほしいです♪
それから、【Pokkiri】と【Villu】が似てるなら、どっちか1本観ればいいや、という意見があるかもしれませんが、【Pokkiri】を観たから【Villu】のここがおもしろい、という繋がりや、【Pokkiri】が発展するとこんなふうなのか~、っていうのもあるし、両方観ることをおススメいたします。
どっちの映画も間延びすることなく、熱中して観ることができる娯楽大作でしたよ。
ヴィジャイ、ばんざーい♪
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ヒンディー映画【Soldier】のリメイクだそうです。
原作は未見なので、リメイクとしての感想は、またいつか。(リベンジものは、なかなか観ないけど…)
ジョホール・バール(マレーシア)で観たVillu
← ジョホール・バール(マレーシア)のブロードウェイ劇場の入り口に吊るされていたバナー
マレーシアでの公開3日目位に観たことになりますが、JBではそのとき5館で上映されていました。
私が観たのは、JBのリトル・インディア内にある、Broadway Theatre。
数年前の映画館の写真を見かけたときは、立派な手書きの映画看板が掲げてあったのですが、合理化の波がここにも?というか、今は写真を拡大加工したようなバナー。
土曜のヌーン・ショー(12:30スタート)でお客の入りは、キャパシティが5~600席ぐらいのうち3~4割ってところ。
インド人は昼から映画をあんまり観なさそうだけど、ほんのちょっぴりさみしい(笑)。
でも、家族連れ(特に母とか祖母と子供、など女性率の高い親子連れがたくさん)が楽しそうに観てました。
ソングシーンで立って踊ってる人はいなかったけど、コメディシーンとかかなり騒がしくなって、場内の一体感は気持ちよかった!
今回、プラブデーヴァー監督の場面展開が、とてもスピーディーでリズミカルなので、よそ見したりするとその瞬間に大爆笑が起きてたりするのがしょっちゅう。ああ出遅れた…みたいな。
だから、場内のみなさんは、かなり集中して画面を見てたような気がする。(そんな空気感。)
ジョホール・バールのキャセイ・シネコンでの上映案内ポスター →
JBの玄関に程近いランドマーク、シティスクエア内のキャセイで。
この日は2つのスクリーンがタミル映画を上映してました。
(もうひとつは、ダヌシュの【Padikkadhavan】。)
インド人じゃない人もヴィジャイを観にくるといいな~。
シンガポールで観たVillu
20:30スタートの回を観に来ました。
開始10分前位に到着して、切符自体は余裕で買えたけど、ほぼ満席で端っこか一番前の席しか空いてなかった。
でもうれしい~♪ シンガポールではじめて満員の観客とインド映画を観られました!
お昼のJBで見たときより、圧倒的に男子率が高いです。
でも、男女のカップルだったり、父も交えた家族連れだったり、女子のグループだったり、男子のグループだったり、おじいちゃんもおばあちゃんもいたり、こんな遅い時間のスタートでも客層が多岐にわたってます。びっくりだ。(終わるの23時過ぎだよ?)
日本のレイトショー上映の雰囲気とはえらい違いです。
冒頭からギャグのてんこ盛りな映画なので、JBの客は最初からゲラゲラ大笑いしていたのに、シンガポールの客は少々おとなしい気がした。
シンガポールの方が都会なのでオシャレなシンガポールタミル人は、こんなベタベタなギャグには反応しないのか?と一瞬がっかり。
でも、立ち上がりは遅かったけど、だんだん笑い声など大きくなっていき、満員ならではの空気感で大変楽しく鑑賞できました。(立って踊ってる人は、やっぱりいなかったけど。)
切符切りをしていた劇場の支配人も、私のことを覚えてくれててうれしかったナ。
なお、上映後窓口をのぞいたら、その後0時からのオールナイト上映は完全に「HOUSEFULL」。
深夜上映で満席とは!
劇場前はオールナイト上映を待つ男子でごったがえしてました…。深夜の男子率はさらにすごそうだ。
引用やゲストに関するトリヴィアや見所
●ヴィジャイのMGR物真似(【Anbe Vaa】からの引用) わざわざ映画の宣伝文句のなかにはこれは記載されていなかったけれど、MGRの真似をしてナヤンターラーに甘えてアタックをしようとするヴィジャイの脳天気さ加減が、まさしくMGRの天真爛漫さに相通じていて、このへんにグッときたタミルの観客は絶対に多いはず!
●クシュブーのゲスト出演(1曲目) 近年お母さん役が増えたクシュブーがこうやって元気よく踊るのを見るのはかなり久しぶりかも? ヴィジャイも「姉貴!」って感じで盛り立ててます。
~ プラブデーヴァーのコメントによると、近年子育てで家庭優先のクシュブーは、日曜の撮影には応じてこなかったそうです。が、今回の曲の撮影が日曜でありながらオファーを受けてくれてうれしい!と監督は語ってます。
●コメディ女優コーヴァイ・サララーのヴォーカル 1曲目の女性の掛け声をコメディアンでお馴染みの彼女が元気よく熱唱。タヴィル(太鼓)のビートととても合っててかっこいい! クシュブーのダンスとも違和感なし。
●ヴァディヴェールの【Kaaka Kaaka…】 ← ボリウッドダンスを踊れ!と強要する入国審査官たちから逃走する、一瞬のシーンなんだけど、見事な【Kaaka Kaaka…】1曲目のパロディっぷり。大爆笑。 ヴィジャイのライバル・スーリヤの大出世作からパロってくるあたり、ヴィジャイ陣営の遊び心や余裕が見える気が。一瞬の使い方が、リズム感にあふれてて、さすがダンスマスター出身のプラブデーヴァーが監督だなあ~、とこんなところでも感心しました。
●ヴィジャイの入浴シーン 服を脱ぎ捨てながら歌うファニーな鼻歌は、【Sivaji the boss】の「Adi Tadi」! ラジニファンならではのヴィジャイのご機嫌な歌いっぷりが超キュート♪
●ナヤンターラーが【Nee Kobapattal】ダンスでヴィジャイのお尻をさわるシーン 【Pokkiri】でヴィジャイがアシンのお尻に手を回すシーンのパロディ。ナヤンのいたずらっ子な表情と照れるヴィジャイの表情がそれぞれかわいい!
●ヴィジャイがプラカーシュラージと会話する場面で、「チェッラーあ」とわざとヴィジャイが言ってるところは、【Gillli】でのプラカーシュラージが連発する台詞のシャレですね♪
ヴィジャイファンのために(?)、実に細かい演出(笑)
(2009年1月17日(土)、昼にJBのブロードウェイ劇場、夜にシンガポールのゴールデン劇場で鑑賞。)
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